The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

グラナダ版とジェレミー・ブレットReview

2016-04-30 |  ∟グラナダ版SH
―グラナダ版初放映記念日(4月24日)にあたり―



シャーロックS4のSetlock情報で心が千路に乱れ 後回しになってしまいました。

先週あたりからネット上にグラナダ版、ジェレミー・ブレットに関する記事や画像が急に増えてきて
何故だろうと首を捻っていたところ、おー、そうでした。 グラナダ版の記念すべき第一回放送が
1984年4月24日だったんですね。 その日を記念しての特集だった様ですね。

221B前にて、
 
左が初代ワトソンのデヴィッド・バーク、右が2代目ワトソンエドワード・ハードウィック

記念すべき初回は”A Scandal of Bohemia" 「ボヘミアの醜聞」でした。 失念して居りました。
それ以来1994年迄10年に渡り全41エピソードが制作、放映され未だにグラナダ版及びジェレミー
の熱狂的な多くのファンに愛され見続けられていますね。
個人的にも随分昔からTVで親しんできたグラナダ版です。
昔は勿論吹き替え版で露口茂さんの声で刷り込まれていたのですが、この数年字幕版が放映される
ようになり ジェレミー自身の声で聞けるのは又違う印象を持ちます。
何と言っても、ジェレミーの張りのある声、力強いセリフ回しと上品なアクセント(又言ってる!)
は素晴らしいです。
字幕版でも順次再放映されているので、全エピソード見直しコンプリート目指しましょう。


↑ これは何のエピソードだったかしら?

ジェレミー・ブレットは最高のホームズと位置付けられていますし、グラナダ版が未だに世界中の多く
のファンが見続ける理由は やはり正典に忠実に描かれているし パジェット版挿絵にも敬意を表し
正典を読んでいなくても十分に内容を把握出来る丁寧な作り方をしている点だと思います。
勿論幾つかのエピソードは大幅に加筆されたり 若干変更された作品もありますが 基本的には正典
通りに作られていると思われます。
そんな点からも安定しているし、安心して見ていられる所以だと思います。

後年のジェレミーは病の為面代わりしているし 演技も影響を受けていたりしますが最後までホーム
ズを演じ切りました。
残念ながら1995年 61歳という若さで亡くなり本当に残念です。
正典中映像化されなかった作品も19作品ありましたし、全部観たかったと心残りでなりません。
今存命なら84歳になる訳ですが、フト頭をよぎったのは 昨年公開された(日本では先月ですが)”Mr.
Holmes” 「ホームズ最後の事件」をジェレミーが演じたらどうだったろう。灌漑無量だったろうと
想像しました。
勿論 サー・イアンは大好きだし、ホームズの演技は素晴らしかったんですけど ジェレミーだった
らどんな老ホームズを演じただろうと妄想します。
そう言えば 先日「ポアロ」だったかで(いい加減)長年相棒のワトソンを演じていたエドワード・
ハードウィックが出演しているのを見つけました。(残念ながらハードウィックも2011年死去なさい
ましたが)白髪の素敵な老紳士になっていた姿を見て、又もやジェレミーを想いました。存命ならさ
ぞや素敵な老紳士になったであろうと・・・・(涙)
ただ、ジェレミーの美学からしたら老いた姿をさらすのは良しとしなかったかもしれないと勝手な想
像をしたりしています。
本当に美しい人でした。
美しい姿を心に止め、目に焼き付けて置こうと思います。





BBC版は全く別の意味で夢中になったし 大好きなんですが、グラナダ版は最早古典とも言われる名作
だと思っていますし、いまだに何度見ても楽しめる作品だと思います。
BBC版を最初に観た時に あれほどのめり込んで感動したのは ベネディクトとマーティンと魅力は
勿論なのですが 現代版の設定でありながら しっかりと正典ネタを丁寧に下地にして制作されてい
たからこそだと思ったのですが、なのにねぇ~(涙) あッ 又愚痴になってしまった(汗)

この所グラナダ版に触れていないので 次はグラナダ版の続きを・・・と途中まで用意してあるので
すが頓挫していました。
できるだけ早く続きを書くつもりです。