The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『SHERLOCK S1E0』 "A Study in Pink” Pilot版 回想 (1) 

2017-09-23 | SHERLOCK S1E0 : A Study in Pinki (Pilot)
『SHERLOCK』S1E0 : ”A Study in Pink”『ピンク色の研究』Unaired Pilot :(1)


“Sherlock” S4をDVDが届いて以来約半年以上 殆ど毎日の様に観続け、その上内容がアレで
したからかなり心が荒んだし、疲弊してしまいましたのです。
暫らくの間S4から離れ、そして「シャーロック」自体からも距離を置いて頭を冷やしていました。
S4の衝撃から逃れるためにはやはりのめり込んだ最初の作品に回帰せねばと思ったのですが、
どうせならやはり原点である ”パイロット版”迄遡ってみようかと思いました。

既に皆様ご存知の事で今更何言ってるんだッ!って言われるかもしれませんが、そこを何とか
お付き合い頂き一緒に懐かしんで頂ければ嬉しいんですけど・・・

2009年にパイロット版として制作された”A Study in Pink”「ピンク色の研究」は当時60分の
形で制作されこれを見たBBCが大変気に入り、尺を伸ばし90分のミニシリーズとして3本制作する
事で新たに撮影され2011年の放送開始となった経緯がありました。
言わずもがなですが、正典”A Study in Scarlet”「緋色の研究」をモチーフにした作品です。
「緋色の研究」は1887年発行されたアーサー・コナン・ドイルによるシャーロック・ホームズ
作品の第一作。 ホームズとワトソンの出会いの作品です。

このパイロット版はS1のE0と解釈されていますが、放送はされていなかった為 本作のS1E1の
後観る機会があった方が多いと思います。
ワタクシは、S1を観た直後何気なく観ていた某YouXXXで見つけてしまいましたので、今から6年
近く前になるかと思います。 その後DVDの特典として入っていたので改めてじっくり観なおす
事が出来たと言う経緯でしたっけ。
今回懐古しようと本当に久々にDVDを見直したのは4年振り位でしょうか。 じっくり観直してい
て もう懐かしくて涙がでました(もう殆ど泣きながら観てました←アホ!)だって、S4を観た
後ですもん。 それはそれはもう懐かしさが違いますわ。
最初にパイロット版を見た時点でも、わ~2人とも若いわって感じた位ですから、今回E4を観た
後は 猶更若さをひしひしと感じます。7年前?こんなに変わっちゃうもんでしょうかねぇ(号泣)

パイロット版を観ると、正式版(紛らわしいので、パイロット版を”E0”, 放送された正式版を
”E1”とさせていただきますね。)は、勿論尺が伸びた分追加シーンも多く、一番の違いはE0には
マイクロフトが登場していない。 又モリアーティーの影も見えていません。
其の為、E1と異なる部分、それからシリアルキラーとの対決場所等が大きな違いで 後はセット、
内装が随分違っていますね。 E0は221Bが何となくピンクっぽかったり 安っぽい(暴言)感じも
あったり、その他一番はシャーロックのワードローブ! コートは既にシャーロックの代名詞にも
なったベルスタッフのコート 着てますが、スーツはスペンサーハートの高級スーツではなく しか
も何とブラックジーンズ! エレガントじゃないし スタイリッシュでもないんですわ。
ヘアースタイルもE1ほどクルクルになっていないし、カラーも少し明るめ。

2014年に一度パイロット版に触れていたのですが その時はヴィジュアル面を視点に書きました
(但し、当時 ブログ初心者でしたので非常にお粗末です)
↓ その時の記事です。 良かったら覗いてみて下さいませ。
Sherlock Review (2) Pilot 版考察

再びダブル点が多いかと思いますが、今回はもう少し細かくセリフの面等も含め、又正典との関連等
含めて書き直してみます。


冒頭タイトル場面、暗いし凄~く地味です。




ジョンが悪夢を見て起きるシーン。 戦争のフラッシュバックも無く、又部屋の中もより殺風景。



引き出しにラップトップとその下に銃があるのは本編と同じ。 但し、ステッキが木製でお年寄りが
持つような杖、本編では金属製で持ちやすそうな杖に変えてありました。 


エラとのセラピーシーン、セリフもそのままだけど、エラさんのお部屋がやはり安っぽくて狭い。
だから2人の距離が近すぎで・・・。 で,ここでの2人の会話もそのままE1へ。

事件現場でのレストレードとアンダーソン。

アンダーソンがヒゲずらで悪人顔に見えるとの事で、E1ではヒゲ無になってました。 が、S3で再
びヒゲ面になったのは何故だろう?
過去の被害者のシーンも無く、いきなり事件現場。 そして、E0では被害者の数が1人多いのです。
アンダーソンが携帯で電話するレストレードの向かって。
”You’re not phoning him are you ? Because we can handel this. We can absolutely handle it”
「彼に電話してるんじゃないですよね? 我々で対処出来ます。完全に対処できますから」と抗議を
しているにも係らず、レストレードは、
”You've got work to do. “”This is Inspector Lestrade. Please call me as soon as you get this.
I think we're going to need you“”
「君は自分の仕事をしろ。 ”レストレード警部だ。これを聞いたらすぐに電話をくれ。君が必要に
なりそうだ”」と留守電にメッセージを残しています。。
E1の様に記者会見も無く、自分から助けを求めているレストレード。 ”Inspector Lestrade”なん
てしっかり役職を名乗ってるし・・・ そして、mobileがガラケーだ!
 ところで、ず~っと気になっていながら其のままになっていたのですが、”Lestrade”のカタカナ
表示。 どう聞いても”レストラード”なんですけどねぇ。 正典訳の時点で”レストレード”になって
いたから、そのまま踏襲しているのかしら?とも思うのですが。 そんな訳でずっと”レストレード”
表記を続けています、気になりながら・・・・)


ジョンとスタンフォードが会う設定も同じだけど、E0では正典通り”Criterion”(クライテリオン)」ら
しき場所でお食事。 E1では公園でお茶を飲むだけ。 但し、ジョンが持っている紙コップにしっか
りCriterionのロゴが・・・ジョンがそれとなくロゴが見える様にコップを持っていたのでチョット笑えた。
スタンフォードがジョンにフラットをシェアーすれば、と提案した際、ジョンが「誰が僕なんかと・・・」
にスタンフォードが、「それを言ったのは君が 2人目だよ」、にジョンが”Who was the first ?”
「1人目は誰なんだい?」( この時の会話も殆んどが正典からの引用です)
そして、この時の2人の会話もそのままE1へ。

”Who was the first ?” を受けて、バーツでのシャーロック初登場のシーン。
遺体を入れた袋を逆さまに覗くシーンもそのままE1へ。

なんかちょっとエイリアンっぽかったので(暴言)、回転してみました(遊んでる)。う~ん、割と普通。
で、遂に振り返って、ジャ~ン!シャーロック初お目見え。


このシーンで遺体をムチ打つ場面はE1の様なアップテンポなBGMも無く、盛り上がりに欠ける。

 遺体をムチ打つ・・・も正典からの引用)
モリーの口紅に触れる台詞、モリーがコーヒーに誘う台詞もそのままE1へ。

数年前、一時話題に登った、シャーロックの、”Black, two sugars please・・・・”も同じ。



色々思い出してダラダラ長くなりそうな悪い予感が・・・・


兎に角

・・・・・・to be continued です。


→ 『SHERLOCK S1E0』 "A Study in Pink” Pilot版 回想 (2)