The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』感想

2018-06-02 | 映画
”Guardians of The Galaxy vol.2” 2017年公開

2014年公開された 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の2作目です。

ずっとマーベル作品の再試聴、おさらいをしていたのですが、何故か最後の最後まで残していた
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を観まして、この作品に関しては初めての視聴だったので
すが、これが予想以上に面白かったんですわ。
他のマーベル作品の様にスーパーヒーローも出ていないし、良く知る俳優さんも出演していないし、
なにせ”アライグマ”ですもんねぇ(笑) 子供向けの作品だと高を括っていたのですが、、これが
何とも予想以上に良い出来の作品でして、2作目の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミック
ス」も続けて観ましたら、こちらがもっと好きでしたので、一作目をすっ飛ばしまして いきなりで
すが、ほんの少しだけ感想を。

先ず、
監督:ジェームズ・ガン
キャスト:
ピーター・クイル(スターロード):クリス・プラット
ガモーラ:ゾーイ・サルダナ
ドラックス:デヴィッド・バウディスタ
ロケット:ブラッドリー・クーパー(声)
グルート:ヴィン・ディーゼル(声)
ヨンドゥ:マイケル・ルーカー
エゴ:カート・ラッセル
ネビュラ:カレン・ギラン
テイザーフェイス:クリス・サリヴァン
マンティス:ポム・クレメンティエフ
アイーシャ:エリザベス・デビッキ
スタカー:シルベスター・スタローン


↑ イイ男の無駄使い?

↑ カレン・ギランは「ドクター・フー」のエイミーとは全く別人の様で、実際に頭を剃ってしまったとか。
そして自分の髪の毛でカツラを作ったって。お見事の女優魂!(それにしても、頭の形が良いんですわ)

一作目では各メンバーが集まりぶつかり合いながら次第に仲間になっていく過程が描かれていたので
すが、今作品ではメンバーが”家族”となる過程、心の触れ合いが描かれていた様に思えます。
本当の親子(父親と息子)とは、家族とは・・・というテーマがあり、押しつけがましくない教訓の様
な物も含まれていて色々感じさせられました。

アライグマのロケットは外見の可愛さとは裏腹に 毒舌、狂暴だったりもするのですが、強情で素
直になれずにいたにも拘らず 破壊されてしまったグルートを思い泣いている姿やヨンドゥの死に
際しても悲しさをこらえきれない姿に心の中の優しさが表れていた様で感動させられました。
皆から”ネズミ”とか”ハムスター”とか”キツネ”とかからかわれて苛立つ姿には笑わせられます。


ところで、”I am Groot”しか言えないグルートのキャラクターって「ロード・オブ・ザ・リングス」
の木の精霊” エント”プラス、「ゲーム・オブ・スローンズ」のホ―ダ― 割る2の感じもするし、
ピーター・クイルの”スター・ロード”も「ドクター・フー」の”タイム・ロード”にインスパイア
された様な気もするし、色々な作品のオマージュも感じるのです・・・←勝手な妄想。


そして、ヨンドゥが一世一代の決断をします。
不器用でピーターへの愛情を裏返しの表現しか出来なかった男が 最後の最後溢れんばかりの愛情を
示して 自分の命と引き換えにピーターを守る。 ピーターの父親で居られて幸せだったと・・・。
もう泣けましたね。
そして、似たもの同士のロケットがその心情を理解しつつ、仲間の傍を離れがたい様子・・・ここで
又泣ける。
ロケットはヨンドゥの死をラベンジャーズに知らせるという優しい心遣いを見せ、又ラベンジャーズ
の全員が集合してヨンドゥの死を悼む。 すべての家族、仲間達にによってヨンドゥは送らる。この
辺も感動的。 毒をはいたり、荒々しい言動のロケットは心の中に優しさを秘めているくせに突っ張って
いるんですね、この子は(オジサン?)


そして、破壊されたグルートの苗から生まれた「ベイビー・グルート」の可愛さには本当にやられっ
ぱなしで・・・・。 ところが、最後のシーンで成長してゲームに夢中になっている姿をみると この
キュートなベイビー・グルートは次回作では見られないんでしょうね。 残念!

そんなメインのテーマとは異なり、個人的にツボだったのが、
ピーターが理想の父親と言っているデヴィッド・ハッセルホフ!

え?何ですって?と思わずビックリ。 デヴィッド・ハッセルホフ、しゃべる車(ナイト2000)と言
えば、「ナイトライダー」じゃありませんかぁ。 って、これを知ってるって事は古い人間なんです
よね(汗)
「ナイトライダー」はその昔大好きでずっと観ていたドラマでした。 そして、実は、1,2年前でし
たか、再放送になる事を知って身内の者と懐かしく思い出していたのですが、その時「デヴィッド・
ハッセルホフだよね」と・・・なんて事でしょうね、しっかり名前を憶えていたのです。珍しい名前
だったからでしょうか、最近の事はすぐ忘れるのに 昔の事は良く覚えている・・・という(汗) 
兎に角、人工知能搭載で話す事が出来るスーパーカーと、カッコイイおにいちゃんであったハッセル
ホフはしっかり記憶に残っていたのです。
この名前を聞いてもお若い方達は、「何じゃ、それ?」って思ったでしょうね(笑)
で、このハッセルホフはピーターの実の父親(エゴ)が終盤変身する際にカメオ出演してチラッと姿
を見せていました。結構感動モノでしたわ。
そして、その後思わず「ナイトライダー」の再放送を観てしまいました。
(※ 現在もFOXクラシックチャンネルで放送中です。しかも、字幕版も見られます)
↓ こちらです
http://tv.foxjapan.com/classics/program/index/prgm_id/20692

それと、ピーターの亡くなった母親が好きだったという曲を収めたカセットテープをウォークマンで
聞いているのを見て懐かしく、又その70年代の曲がどれも、何処か懐かしい良い曲ばかりでして。
挿入歌がそれぞれのシーンのテーマや象徴を的確に表すタイトルや詩になっているのも素晴らしいと
感じます。
大切にしていたウォークマンをエゴに破壊されてしまったピーターの為にヨンドゥが遺したズーン
(Zune)でピーターが最初に聞いたのが、”Father and Son”(キャット・スティーブンス)。
もう、この曲はタイトル,歌詞ともにそのシーン、ピーターとヨンドゥの気持ちをそのまま表したよ
うな作品で、この曲を聴くだけで涙が出ます。


1作目の挿入曲と共に2作目の挿入曲もCDで発売されています。
因みに、1作目の”Awesome mix vol.1”はビルボードで1位にランキングされたそうですよ。

そんな、こんなで、この作品はアクションシーン、ギャグやセリフに笑わされ、涙を盛り込みながら、
本当の家族とは何なのかを追及した一種のファミリー哲学の様な物を追及した内容で、「ナイト・ラ
イダー」をはじめ、ウォークマン、パックマン、メリー・ポピンズ等懐かしいセリフを含み、そこに
センスの良い70年代のどこか懐かしい曲やテイスト等盛り込んだ”てんこ盛り”の素晴らしい作品だ
と感じました。

第1作を観たアイアンマンのRDJが「マーベル史上最高傑作だ」と評したとか。
本当に思いもよらず素晴らしい作品で、1作目共々2度観してしまいました。

最後に、シルベスター・スタローンは今回チョロッとの出演でしたが、次回作に引っ張りそうですね。

感想チョッだけ・・・、と書きながら思わず語ってしまいました。(まだまだ書きたい事は山ほどあ
りますが←ひつこい!)

挿入曲であるジョージ・ハリソンの「マイ・スィート・ロード」が連日脳内リフレインしている今日この頃。
3作目を楽しみに待ちましょう。