The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

ドラマ化された英国ミステリ小説 : その(2)

2019-11-13 | ドラマ化された英国ミステリ小説
『フロスト警部』 ”A Touch of Frost”

英国ITV製作 15シーズン(全42話)
1992年12月初放送から、2010年4月迄放送されたシリーズ

出演は、
ジャック・フロスト警部 : デイヴィッド・ジェイソン
マレット警視 : ブルース・アレキサンダー




英国ITVで17年間高視聴率を獲得し続けた大人気シリーズ。
フロスト警部を演じるデヴィッド・ジェイスン(Sir David Jason)はナイトの称号を持ち、フロストを演
じ続けたが高齢を理由に引退を表明し(2010年時点で満70歳)惜しまれつつ幕を閉じました。

ドラマのフロスト警部は原作とは少し異なり、何となくお茶目だったり、時に可愛らしかったり、人の好
さを感じさせるキャラクターになっています。
(外見”スーパーマリオ”だし)
しかし、型破りな捜査で数々の難事件を解決し、時に人間臭いキャラクターで惹きつけられます。

原作は、
R.D.ウィングフィールドの小説『フロスト警部』 シリーズ
翻訳本は創元社推理文庫から出版されています。

↑ 原作で受けるフロストのイメージはこんな感じなんでしょうね

『クリスマスのフロスト』”Frost at Christmas”
『フロスト日和』””A Touch of Frost”
『夜のフロスト』”Night Frost”
『フロスト気質』上、下”Hard Frost”
『冬のフロスト』上、下”Winter Frost”
『フロスト始末』”A Killing Frost”

原作のフロストはロンドン郊外の架空の田舎町デントン警察の警部。
40代後半、服装はだらしなく、薄汚れたレインコート、プレスしていないズボンが定番スタイル。
下品な行動、ジョーク、事務処理は苦手、上司へもたてつくと等々の欠点はあるものの、型破りな行動力、捜
査で数々の難事件を解決している。
何処か憎めない人間的なキャラクターの持ち主です。
英国版「刑事コロンボ」とも言われています。

原作のキャラクターとは大分異なるTVドラマ版では、フロストの年齢も上がっているし、言葉遣いの粗さや下
品さは差し引かれアクの強さはマイルドになっているし、ストーリー展開も異なる部分も多々ありながら、こ
の作品に関してはドラマ版はドラマ版としての良さがあり、多分それはデヴィッド・ジェイスンによるものな
のでしょう。
英国らしい雰囲気を漂わせ惹きつけられる作品になっていると感じます。
長い間高視聴率を獲得し続けたと言われる人気シリーズです。

原作を読んだのはもうかなり昔の事とて、かなり霧の彼方です。
最近になってボチボチと一冊ずつ読み直し再開しているところです。

又、
ドラマに関しては、AXNミステリーチャンネルでは時々再放送をしていたのですが、何と言うタイミング!
丁度12月に久し振りの再放送が始まる様です。

12月20日(金)16:00~

↓ 番組公式ページはこちら
https://www.mystery.co.jp/programs/frost

日本版DVDも発売されています