去る27日(日)に『東日本大震災』の被災地である多賀城市、塩釜市、七ヶ浜町行く機会がありました。
災害ボランティアとして「炊き出し」で多賀城市に行ってきたからです。
建築士として建物の状況を把握できれば、との思いで見させてもらいました。
今回は地震による倒壊や火災というより、『津波』の影響が大で、そのエネルギーはとてつもなく大きかったかたちです。
上の写真でタンクが横になっているのがお解りでしょうか。
津波により、横からのエネルギーが働き、たぶん中の容量が少なくなっているタンクが水面が上がり浮力が生まれ、横倒しになったと思われます。
これは火災が起きた建物ですが、津波の影響で開口部が破壊され、その後火災が発生したものと思われます。
開口部(ガラス部分)が破壊された建物です。一階は津波の水圧に負けて壊れ、2階、3階の大きいガラス面は地震の横揺れで割れたものと思われます。
2階部分だけの木造住宅。津波の横エネルギーによって、『せん断力』が発生し、耐え切れなく1階と2階が分かれたものと思われます。
『在来木造』の場合、1階の柱と2階の柱の間の横架材(梁、胴差し)の部分で切断されやすい。
写真はありませんが、基礎だけが流されているのもありました。1階部分はアンカーボルト、ホールダウン金物とのつなぎが弱かったものと、津波の横からの水のエネルギーによって、基礎下の地盤が流されてしまったものと思われます。
地震による短期荷重の影響力は『建築基準法』でかなり細部にわたり決められていますが、津波などの影響力はほとんど考慮されていません。
今後、そのようなことも加味されてくるのでしょうか。
今回、被災地に行ってみて、改めてこの度の震災がいかに甚大だったのかが認識させられました。
最後に、震災によってお亡くなりになった方々にお悔やみ申し上げると共に、被災された方にお見舞い申し上げます。
災害ボランティアとして「炊き出し」で多賀城市に行ってきたからです。
建築士として建物の状況を把握できれば、との思いで見させてもらいました。
今回は地震による倒壊や火災というより、『津波』の影響が大で、そのエネルギーはとてつもなく大きかったかたちです。
上の写真でタンクが横になっているのがお解りでしょうか。
津波により、横からのエネルギーが働き、たぶん中の容量が少なくなっているタンクが水面が上がり浮力が生まれ、横倒しになったと思われます。
これは火災が起きた建物ですが、津波の影響で開口部が破壊され、その後火災が発生したものと思われます。
開口部(ガラス部分)が破壊された建物です。一階は津波の水圧に負けて壊れ、2階、3階の大きいガラス面は地震の横揺れで割れたものと思われます。
2階部分だけの木造住宅。津波の横エネルギーによって、『せん断力』が発生し、耐え切れなく1階と2階が分かれたものと思われます。
『在来木造』の場合、1階の柱と2階の柱の間の横架材(梁、胴差し)の部分で切断されやすい。
写真はありませんが、基礎だけが流されているのもありました。1階部分はアンカーボルト、ホールダウン金物とのつなぎが弱かったものと、津波の横からの水のエネルギーによって、基礎下の地盤が流されてしまったものと思われます。
地震による短期荷重の影響力は『建築基準法』でかなり細部にわたり決められていますが、津波などの影響力はほとんど考慮されていません。
今後、そのようなことも加味されてくるのでしょうか。
今回、被災地に行ってみて、改めてこの度の震災がいかに甚大だったのかが認識させられました。
最後に、震災によってお亡くなりになった方々にお悔やみ申し上げると共に、被災された方にお見舞い申し上げます。