【4月21日(木)】
市内の桜もちらほらと咲き始めてきました。
満開になるのはいつくらいでしょうか。
さて、今週のあたま、4月17日(日)大館市において「大館・北秋田建築士会」主催の上映会が「おなり座」でありました。
映画のタイトルは「だれも知らない建築のはなし(建築家に未来はあるか)」。
ドキュメンタリー映画として、日本の代表する建築家「磯崎新」、「安藤忠雄(新秋田県立美術館設計)」、「伊東豊雄(大館樹海ドーム設計、2020年東京オリンピックメインスタジアムコンペ参加者)」さんに外国の著名な建築家がそれぞれインタビューに答えて、建築の時代の流れをつかんでいくといったものです。
この映画を通じてわかったことは、この時代の前の主流であった、「丹下健三」さんから「黒川紀章」、「槇文彦」そして「磯崎新」さんらに建築家の流れが変わっていった時に、次の時代の担い手として磯崎氏がまだ名も知れない安藤、伊東氏を外国へ建築家のディスカッションに連れて行ったという事。
そしてこのディスカッションの中で彼らのデザインや意見は、外国の建築家の方々からみると、日本独特の感性があり世界の流れに染まってなく(媚びていなく)、新鮮に感じられることが出来たそうです。
そしてその後、感性をさらに磨き(2020年の東京オリンピックのメインスタジアムの最初の設計者)、ザハ・ハディドさんらとともに、世界でも認められる建築家になれたとのこと(3人とも建築のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を受賞しています)。
教科書には書いてなかったことがこの映画で知ることができました。
そして、この映画で伊東豊雄さんは、
「現代(日本)はあまりにも建築家が育たない環境にある。」とおっしゃています。
「機能的、機械的になりすぎて、遊びがないものが要求されるようになってしまった」と。
そのことによって、世界の建築家は日本を諦め、中国や中東に目を向けているそうです。
確かにそうかもしれません。
いま、熊本県を中心に連続で大きな地震が起きているのですが、
この熊本県では【くまもとアートポリス】というものを行っているのをご存知でしょうか?
当時知事を務めていた細川護煕氏が、高度経済成長によって画一的になってしまった日本の町並みを反省し「熊本らしい田園文化圏の創造」を目標として掲げ、後世に残し得る文化を熊本県で実現させることを目指した事業、それが【くまもとアートポリス】です。
熊本県にはここ2年の間に2回ほど訪れていますが、熊本城など歴史あるデザインに対し、現代アートを感じさせる建築物が多数存在し、融和してまちを形成していることを確認しています。
この、くまもとアートポリスの初代建築コミッショナーが磯崎新さんで、現在の建築コミッショナー(第3代目)は伊東豊雄さんなのです。
この映画を見るタイミングで地震が起きていることが、なんか不思議な感じがします。
熊本の方々に勇気を与える意味でも、縁のある建築家は奮起して頂ければと思います。
熊本県、大分県を中心に起きている連続大地震でお亡くなりになった人に対し、お悔やみ申し上げますとともに、被災された方に対してお見舞い申し上げます。
建築士のはしくれとして、協力ができることがあれば、行動を起こしていきたいと思っています。
≪安藤忠雄さん。秋田にいらした時に、しゃがれた声で関西弁まるだしの講演を聞くことが出来ました。≫
≪おなり座の館内に居たうさぎ。真っ白くて癒されました。≫
≪おなり座の廊下。ノスタルジックを醸し出しています。≫
市内の桜もちらほらと咲き始めてきました。
満開になるのはいつくらいでしょうか。
さて、今週のあたま、4月17日(日)大館市において「大館・北秋田建築士会」主催の上映会が「おなり座」でありました。
映画のタイトルは「だれも知らない建築のはなし(建築家に未来はあるか)」。
ドキュメンタリー映画として、日本の代表する建築家「磯崎新」、「安藤忠雄(新秋田県立美術館設計)」、「伊東豊雄(大館樹海ドーム設計、2020年東京オリンピックメインスタジアムコンペ参加者)」さんに外国の著名な建築家がそれぞれインタビューに答えて、建築の時代の流れをつかんでいくといったものです。
この映画を通じてわかったことは、この時代の前の主流であった、「丹下健三」さんから「黒川紀章」、「槇文彦」そして「磯崎新」さんらに建築家の流れが変わっていった時に、次の時代の担い手として磯崎氏がまだ名も知れない安藤、伊東氏を外国へ建築家のディスカッションに連れて行ったという事。
そしてこのディスカッションの中で彼らのデザインや意見は、外国の建築家の方々からみると、日本独特の感性があり世界の流れに染まってなく(媚びていなく)、新鮮に感じられることが出来たそうです。
そしてその後、感性をさらに磨き(2020年の東京オリンピックのメインスタジアムの最初の設計者)、ザハ・ハディドさんらとともに、世界でも認められる建築家になれたとのこと(3人とも建築のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を受賞しています)。
教科書には書いてなかったことがこの映画で知ることができました。
そして、この映画で伊東豊雄さんは、
「現代(日本)はあまりにも建築家が育たない環境にある。」とおっしゃています。
「機能的、機械的になりすぎて、遊びがないものが要求されるようになってしまった」と。
そのことによって、世界の建築家は日本を諦め、中国や中東に目を向けているそうです。
確かにそうかもしれません。
いま、熊本県を中心に連続で大きな地震が起きているのですが、
この熊本県では【くまもとアートポリス】というものを行っているのをご存知でしょうか?
当時知事を務めていた細川護煕氏が、高度経済成長によって画一的になってしまった日本の町並みを反省し「熊本らしい田園文化圏の創造」を目標として掲げ、後世に残し得る文化を熊本県で実現させることを目指した事業、それが【くまもとアートポリス】です。
熊本県にはここ2年の間に2回ほど訪れていますが、熊本城など歴史あるデザインに対し、現代アートを感じさせる建築物が多数存在し、融和してまちを形成していることを確認しています。
この、くまもとアートポリスの初代建築コミッショナーが磯崎新さんで、現在の建築コミッショナー(第3代目)は伊東豊雄さんなのです。
この映画を見るタイミングで地震が起きていることが、なんか不思議な感じがします。
熊本の方々に勇気を与える意味でも、縁のある建築家は奮起して頂ければと思います。
熊本県、大分県を中心に起きている連続大地震でお亡くなりになった人に対し、お悔やみ申し上げますとともに、被災された方に対してお見舞い申し上げます。
建築士のはしくれとして、協力ができることがあれば、行動を起こしていきたいと思っています。
≪安藤忠雄さん。秋田にいらした時に、しゃがれた声で関西弁まるだしの講演を聞くことが出来ました。≫
≪おなり座の館内に居たうさぎ。真っ白くて癒されました。≫
≪おなり座の廊下。ノスタルジックを醸し出しています。≫