一日一トライ~”その記憶の記録”

陶芸を主に、自分の趣味や興味関心事、日々のNewsや出来事などを記憶のあるうちに記録しています。

Ⓚ-1.私が拾ったものは”遺物”か?(1/4)~これは石斧かー

2022-06-27 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと
 カテゴリー;「考古学から学ぶこと」のはじめに遺跡・遺物を手がかりにして、昔の人たちの暮らしを研究するといった「考古学」の分野は、少年時代から興味をもっていました。学生時代、白滝村(=現在の遠軽町)で行われた旧石器時代の発掘調査や斜里町の知床半島で行われた団研の一員として参加した経験もありますが、ある分野を担当した程度です。このような体験を出発点として、考古学をはじめ、歴史学、アイヌ文化などにも関心をもってきました。以後、私の興味関心ごとから、知っていることを少し解説しながら紹介させていただきます。

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~大分以前のことですが、
旭川の富沢という地区に、「伊野川」という石狩川の支流があり、
その河原を歩いていた時、「石斧」のようなもの数点拾いました。

 石狩川支流の伊野川。右側が雨紛台地。

後日、石器らしいものを改めて観察していると、もしこれが遺物
であれば、時代・年代は何時頃のものか!とココロが動きました。

このようなケースは、常に否定的・批判的な角度で考えていかなくて
 はと思います。自然の何らかの作用で偶然そうなったのかも、と。


 
このような河原でー。

そこで、もう少し調べてから…と、ずーっとお蔵入り!していまし
た。 ところが、何度も伊野川を散策する機会があり新たな発見が。
それは、石斧以外の遺物を手に入れたことで、もしかして⁉とー。


 遺物の条件はー 
石器・石斧などの条件としては、だけでなく、石片が部分的にも
人の手が加わり研磨されたり、打ち砕かれた部分があることです。

まず、10点UPします。形は石斧のように見えますが、果たしてー。


 研磨の痕跡が見られ石斧らしい感じのものです。
  厚さcm、幅×長さcm/重さg
      ① 厚3.1cm、7.1×23.2cm/874.5g   
   ② 厚2.2cm、10.2×20.3cm/751.5g
   ③ 厚2.6cm、7.4×17.0cm/541.5g
   ④ 厚1.5cm、6.1×17.3cm/337.5g 
   ⑤ 厚2.3cm、5.8×13.2cm/337.5g
 ⑥ 厚2.6cm、6.0×14.0cm/341.0g
 ⑦ 厚2.5cm、6.1×16.9cm/438.0g
 ⑧ 厚2.0cm、7.7×15.6cm/307.5g
   ⑨ 厚2.6cm、5.6×115.7cm/409.0g
 ⑩ 厚2.5cm、5.8×12.3cm/272.5g

 これらは形が石斧に似ていますが、河原にある加工しやすい石を
見繕っている傾向があります。研磨がごくわずかで、矢じりや土器
がないことなどから、大胆に「旧石器時代後期」になるかな!?とー。
しかし、矢じりや土器は発見されていないだけかも知れないし、部
  分的に研磨の跡があるので、「縄文時代のはじめころ」かな!?ーとか。

私の考古学に対する浅くて乏しい知識では考えが揺らぎます。
    私には、地質学、考古学などに造詣が深い友人がいるのですが、
彼にいつか聞いてみようと想いながらなかなか実現しません。

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