一日一トライ~”その記憶の記録”

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⒲‐12. しばれる早朝にできる「けあらし」と「蒸気霧」のこと

2023-03-02 07:00:00 | Ⓝ自然界の現象と災害

 北海道の沿岸や富山湾などで冬の“しばれる”朝、水面からもうもうと立ち昇る霧の様子を「けあらし」(気嵐or毛嵐)と呼びます。この呼称は、留萌地方で使われ始め方言とのことです。盆地で風の少ない旭川でも、石狩川などの河川近くで同じような現象が起きることがあります。このような現象を気象用語では、総称して「蒸気霧(じょうきぎり)といいます。この霧は、海だけでなく、川や湖沼など、水面に発生する霧のことを指しています。「けあらし」と「蒸気霧」の違いは、”けあらし”は海面の霧を指し、陸上の霧の場合は”蒸気霧といいます。


              (※写真はTVより引用)  

 「けあらし」が発生しやすい条件はー。天気が快晴or晴れ(放射冷却現象の朝)の日、❷ 気温が-15℃前後、❸ 気温と海水温の温度差が15℃以上であること、東南東の風系で、❺ 風速は3~5m/s以下などとのことです。
 これは、風が穏やかで気温が下がった冬の早朝、冷たい空気が暖かい海面の上に留まっているとき、海面から蒸発した水蒸気が急激に凝結して霧が発生する自然現象です。しかし、日が昇って気温が高くなる午前10時頃になると消えてしまいます。  

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