「イッチン」描きとは、素焼きの素地の上に、スポイトに泥しょうを入れ、金属などでできた口(口金という)から泥しょうを絞り出すようにしながら文様を描いていく技法のことをいいます。泥しょうには素焼き用の化粧土を使っていますが、濃度や押し方、口金の太さなどによって太い線になったり、細い線になったりするので、事前に確かめながらすると失敗がないでしょう。終了後再度素焼きし、化粧土を定着させます。次に、イッチンで区分けした中に好みの発色する釉薬を筆でムラがでないようにていねいに塗り、本焼きします。
①イッチン五寸角浅皿 高2、16×16
②イッチン五寸角浅皿 高2、16×16
③イッチン五寸角浅皿 高2、16×16
④イッチン五寸角浅皿 高2、16×16
⑤イッチン五寸角浅皿 高2、16×16
化粧土と素地土の相性が悪いとイッチンがはがれたり、切れたりする場合があります。そのようなことを防ぐには、化粧土を作るとき、素地土や透明釉、シャモットを少し加えたり、粘土も蛙目粘土や木節粘土を使う工夫をしています。