セシウム汚泥、県外へ搬出開始新潟日報
東京電力福島第1原発事故の影響で、新潟市が同市江南区の阿賀野川浄水場で保管している放射性セシウムを含む汚泥について、市は19日、一部を県外で処理するため搬出を始めた。セシウム濃度が1キログラム当たり100~200ベクレルの汚泥が対象。同市の汚泥の県外搬出は満願寺浄水場(秋葉区)に続き2カ所目。初日は県外の業者がトラック1台分約10トンを搬出した。
この日の作業では、汚泥が入った袋14個をパワーショベルでつり上げ、トラックに積んだ。市職員がトラック周辺の空間放射線量を測定したところ1時間当たり0・083~0・088マイクロシーベルトで、通常の範囲内(同0・016~0・16マイクロシーベルト)だった。搬出された汚泥は、市が委託契約する県外の業者がセメントなどの原料として再利用する。
阿賀野川浄水場の近くに住む男性(73)は「搬出はよかったと思う。ただ、まだ多くの汚泥が残っており、不安は残る」と語った。
市は今後、同浄水場から約900立方メートル、約1260トンを運び出す予定。これまでに満願寺浄水場から約500立方メートル、約700トンを県外に搬出しており、両浄水場で今後発生する汚泥も含め、来年3月末までに約2830立方メートル、約4千トンを搬出する計画だ。
市水道局浄水課は「できるだけ早く処理を進め、周辺住民の不安軽減に努めたい」と話している。
市は搬出先や処理業者名などは、業者の意向で公表しないとしている。
東京電力福島第1原発事故の影響で、新潟市が同市江南区の阿賀野川浄水場で保管している放射性セシウムを含む汚泥について、市は19日、一部を県外で処理するため搬出を始めた。セシウム濃度が1キログラム当たり100~200ベクレルの汚泥が対象。同市の汚泥の県外搬出は満願寺浄水場(秋葉区)に続き2カ所目。初日は県外の業者がトラック1台分約10トンを搬出した。
この日の作業では、汚泥が入った袋14個をパワーショベルでつり上げ、トラックに積んだ。市職員がトラック周辺の空間放射線量を測定したところ1時間当たり0・083~0・088マイクロシーベルトで、通常の範囲内(同0・016~0・16マイクロシーベルト)だった。搬出された汚泥は、市が委託契約する県外の業者がセメントなどの原料として再利用する。
阿賀野川浄水場の近くに住む男性(73)は「搬出はよかったと思う。ただ、まだ多くの汚泥が残っており、不安は残る」と語った。
市は今後、同浄水場から約900立方メートル、約1260トンを運び出す予定。これまでに満願寺浄水場から約500立方メートル、約700トンを県外に搬出しており、両浄水場で今後発生する汚泥も含め、来年3月末までに約2830立方メートル、約4千トンを搬出する計画だ。
市水道局浄水課は「できるだけ早く処理を進め、周辺住民の不安軽減に努めたい」と話している。
市は搬出先や処理業者名などは、業者の意向で公表しないとしている。