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9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について <債務貨幣システムとは> その5

2017年09月07日 | 日記
とあるスナックで

小林
国家債務の原点、いよいよ中央銀行の成立ですね。
<マネーを生み出す怪物 連邦準備制度という壮大な詐欺システム> のP-221

イングランド銀行

過重な税で英仏戦争や数々の内戦を戦って半世紀、英国の財政は疲弊していた。アウグスブルグ同盟戦争中の1693年、ウィリアム王は深刻な財政難に陥った。その20年前にチャールズ二世はおおぜいの金細工師から借りていた100万ポンドの債務の不履行を宣言し、その結果、一万人の預金者が損害をこうむった。この記憶がまだなまなましかったから、当然ながら、人びとは政府をリスクの低い投資先とは考えなかった。増税もならず借金もできないということで、議会はほかの方策を必死で探した。グロスクローズによれば、目的は「もっと理性的なコントロールのもとに通貨メカニズムを置くことではなく、増税や政府借り入れといった煩わしい方法以外に、無一文の政府の金銭的必要を満たす方法を探すこと」だった。

この政府の苦境を絶好のチャンスと考えた人々が二種類いた。一つのグループは、政府内部の「政治のサイエンティスト」で、もう一つは台頭してきた銀行業務に関係する「金融のサイエンティスト」だ。後者のグループのオルガナイザー兼スポークマンは、スコットランド人のウィリアム・パターソンという人物だった。パターソンはアメリカに行き、当時ダリエンと呼ばれていたパナマ地峡に植民する会社に英国の認可をとりつけようという壮大な計画を持ち帰った。だが政府が関心を示さなかったので、パターソンは政府がもっと関心を寄せている試み、つまりマネーの創出に目を向けた。
二つのグループは力を合わせて協力体制をつくった。いや、そんな言葉では手ぬるすぎる。アメリカン・ヘリテージ・ディクショナリーは、陰謀団(cabal)という言葉を「陰謀や策謀を企てる人々の結社」と説明している。このグループにはこの言葉がぴったりだった。この陰謀団はジキル島の会合にそっくりの秘密めいた謎の会合をロンドンのマーサーズ・チャペルで開き、お互いの目標達成のために七項目からなる計画をつくりあげた。
1)
政府は金融のサイエンストに銀行創立の認可を与える。
2)
この銀行には英国で紙幣として流通する銀行券発券の独占的権利があたえられる。
3)
この銀行は一部のみが金・銀貨で裏づけられるマネーを無から創出する。
4)
金融のサイエンティストは政府に必要なだけ融資を行う。
5)
政府への融資のために創出されたマネーは、主として政府の借用証書を裏づけとする。
6)
このマネーは無から創出されるのでコストはかからないが、政府はこれに対して8パーセントの金利を支払う。
7)
政府の借用証書は民間業者に貸し出される追加資金の支払「準備」金とみなされる。この民間への融資も利子を取る。したがって金融のサイエンティストは同じ無をもとに二重に金利を徴収する。


銀行の初期資本を募る投資家向け回状には次のような説明があった。
「銀行は、銀行自身が無から創出するマネーのすべてをもとに金利を得ることができます」。
認可は1694年に下り、こうして奇妙な生き物が産声をあげた。
世界最初の中央銀行である。ロスバードは書いている。

要するに、民間には財政赤字を埋めるのに十分な貯蓄がなかったので、パターソンとそのグループは政府の債権を喜んで買いましょうと申し出たのである。ただし、新しく無からひねりだされて、彼らに種々の特権を与える銀行券で購入できるなら、と。これはパターソンと会社にとっては願ってもない取引で、政府も一見まともに見えるがじつはインチキな銀行融資で利益を得る。・・・・

1694年にイングランド銀行が認可されるとすぐに、ウィリアム王と議員たちは先を争って、自分たちが生み出したばかりのマネー工場の株主になった。


コー
これで、<債務貨幣システム>が出来上がったんだな。このシステムではだれが利益を得ているかということだ。そして利益を得ている人間がいるということは、不利益を被っている人間がいるということだろう。
それはそれぞれ、誰と誰だ。

それはつまり、<騙す人間>と<騙される人間>だということを、G・エドワード・グリフィンはこの本で言いたかったんだろうと思うな。
コメント
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