とあるスナックで
小林
コー
小林
コー
小林
え、それはどいうことですか? コーさん。
小林
1844年にイギリスでの(ピール条例)によって、中央銀行のみが紙幣発行を独占する制度が確立したんですね。1844年ころといえば日本は幕末の動乱期の初めのころですか。
コー
そうなんだな。これで現在の<借金通貨システム><債務貨幣システム>、<中央銀行システム>が確立されたんだな。そしてそれが世界中に広まっていくわけだ。
天野統康 著<世界を騙し続けた(詐欺)経済学原論> P-88
欧州中に借金通貨システムが導入される
英国で発展した民間が所有する中央銀行システムは、欧州全土に導入されていく。
借金通貨制度の整備により、資本主義の精神が社会化し、産業革命を成功させ、急速に発展した英国やフランスに影響されたためである。
英仏に追いつき追い越せとばかりに、オーストリア、ドイツ、イタリア、さらには日本にまで中央銀行が管理する借金通貨システムが導入されていった。
ただし、民間が所有する中央銀行か、政府が実質的に所有する中央銀行かは、その国によって異なっていた。例えばプロイセン(ドイツ)の中央銀行は、総裁と理事は政府の要職が担当し、政府が実質的に影響を及ぼす形態であった。一方で、日本のように、明治初期にそれまで作られていた政府通貨を廃棄し、日銀が株式会社として独立した形態で運営された中央銀行もある。同じ中央銀行でも、政府と民間のどちらが運営の主導権を握るのかが重要なのだ。どちらにせよ世界は、富国強兵を進めるために中央銀行を頂点とした資本主義経済の制度を導入していった。
天野統康 著<世界を騙し続けた(詐欺)経済学原論> P-88
欧州中に借金通貨システムが導入される
英国で発展した民間が所有する中央銀行システムは、欧州全土に導入されていく。
借金通貨制度の整備により、資本主義の精神が社会化し、産業革命を成功させ、急速に発展した英国やフランスに影響されたためである。
英仏に追いつき追い越せとばかりに、オーストリア、ドイツ、イタリア、さらには日本にまで中央銀行が管理する借金通貨システムが導入されていった。
ただし、民間が所有する中央銀行か、政府が実質的に所有する中央銀行かは、その国によって異なっていた。例えばプロイセン(ドイツ)の中央銀行は、総裁と理事は政府の要職が担当し、政府が実質的に影響を及ぼす形態であった。一方で、日本のように、明治初期にそれまで作られていた政府通貨を廃棄し、日銀が株式会社として独立した形態で運営された中央銀行もある。同じ中央銀行でも、政府と民間のどちらが運営の主導権を握るのかが重要なのだ。どちらにせよ世界は、富国強兵を進めるために中央銀行を頂点とした資本主義経済の制度を導入していった。
小林
こうして<植民地主義>の各国はこの<借金通貨システム>を導入し、当時の新しい技術をともなった<産業革命>によって、ますます自国のみの利益を追求する<帝国主義>の時代に突入していくんですね。
コー
そうなんだな。まず<借金通貨システム>の導入があって、それから大きく経済成長がおこったんだ。技術革新があったために大きく経済成長がおこったんじゃないんだ。天野統康はこの本でそれを言っている。そのいい例は、最近の共産中国の飛躍的な経済成長だというんだな。<借金通貨システム>を導入したら、あれよあれよという間に、日本のGDP(国内総生産)を軽く抜いてしまったんだな。これは<借金通貨システム>のいいところ、(明)のところなんだろう。そして(暗)の部分がいままさに、日本やアメリカ、ヨーロッパの各国というわけだ。返しきれない政府債務の増大。この政府債務の返済のためには、<増税>か<緊縮財政>をとらざるしかなく、下手をすると、ギリシャのように国家破綻するわけだ。
しかしこれからが重要なんだが、この政府債務を返済するために、<増税>や<緊縮財政>をとってはいけないということなんだ。
<借金通貨システム>、<債務貨幣システム>のもとでは、それはやってはいけないということだ。
しかしこれからが重要なんだが、この政府債務を返済するために、<増税>や<緊縮財政>をとってはいけないということなんだ。
<借金通貨システム>、<債務貨幣システム>のもとでは、それはやってはいけないということだ。
小林
え、それはどいうことですか? コーさん。