9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について < BLOCK CHAIN   REVOLUTION  >ドン・タプスコット+アレックス・タプスコット著

2017年12月23日 | 日記
とあるスナックで

小林
この本を読んでいくと、ブロックチェーンという技術は、金融だけでなくいろいろな社会の仕組みに影響を及ぼすと言っているんですね。 P-14

インターネットの帰還
・・・・・・。
そうなるはずだった。
実現したこともいくつかある。ウィキペディアやリナックスのようなマス・コラベレーションが登場し、通信とアウトソーシングのおかげで途上国にいてもグローバルな経済に参加しやすくなった。いまや20億人の人がソーシャルにつながりあい、以前ならありえないようなやり方で情報にアクセスできるようになった。

ところがやがて、帝国の逆襲が始まった。大企業や政府は、インターネットが持っていた民主的なしくみをねじ曲げ、自分たちの都合のいいように作り替えてしまったのだ。
大企業や政府はインターネットの支配者となった。ネットワークのインフラ、価値ある膨大な情報、ビジネスや生活を動かすアルゴリズム、無数のアプリケーション、それに今後伸びてくる機械学習や自動運転車。シリコンバレーやウォール街や上海やソウルの限られた人たちが技術を囲い込み、それを使って莫大な富を手に入れ、経済と社会に対する影響力をますます強めていく。

インターネットの最初期に懸念されていたダークサイドは、そのまま現実になった。
GDPは増加しているのに、それに見合った数の雇用が生まれない。富が増えるのと同じ勢いで、格差が広がっている。オープンで公平でみんなのものだったインターネットは、壁で仕切られ、専有され、中身の見えないソフトウェアをおとなしく使うしかない世界になった。巨大なテクノジー企業が技術を囲い込み、過剰な利益をかすめ取っていく。

その結果、富の集中と固定化はますます激しくなった。ひと握りの企業が大量のデータを所有し、それをもとにさらなるデータを手に入れ、自らの帝国を拡大している。こういう状況は、その起源はどうであれ、いまや害悪でしかない。

アマゾン、アップル、フェイスブックなどの肥大化したネット企業は、僕たちがこっそりとしまっておきたいようなデータまで大々的に収集している。人々のデータはいつのまにか大企業の「資産」に組み込まれ、プライバシーや個人の自由という言葉は以前のような意味を持たなくなってしまった。
政府もダークサイドに堕ちた。いまや民主主義の多くが、情報と通信技術を駆使して人々を見張り、世論を操作し、自分たちに都合のいい政策を推し進め、権利と自由をふみにじり、そうして自分たちの権力を確固たるものにしようとしている。中国やイランのような抑圧的政府にいたっては、インターネットを外の世界から隔離し、反対意見を押しつぶして国民を思い通りに操ろうとしているほどだ。

ウェブは死んだ、と主張する人もいる。

でも、そうとは限らない。
ブロックチェーン技術は、こうしたネガティブな流れを押し返す新たな波だ。世界はついに本当の意味でのP2Pプラットフォームを手に入れた。これからどんどんすごいことが可能になるはずだ。


僕たちはアイデンティティや個人情報を自分の手にもどせる。巨大な仲介者を通さなくても、自由に価値を創造して交換することが可能になる。お金の流れからはじき出された何十億という人たちがグローバルな経済活動に参加できる。プライバシーが守られ、自分の情報を自分で活用できるようになる。クリエイターは作品の対価を正当に受け取れる。経済格差を解消する方法は、富の再分配だけではない。小さな農家やミュージシャンにも富がきちんと分散されるしくみをつくればいいのだ。

可能性はとどまるところを知らない。

そして p-20 この可能性について書かれていますね。

ブロックチェーンから見えてくる未来

本書ではブロックチェーンが可能にする新たな動きをさまざまな分野から紹介し、それがどのように世界を豊かにするのかを見ていきたいと思う。

本物のシェアリング・エコノミーがやってくる

最近「シェアリング・エコノミー」という言葉を耳にする。空き部屋が借りられるAirbnb(エアビーアンドビー)や、必要なときに車を手配できるUber(ウーバー)、雑用を依頼できるTaskRabbit(タスクラビット)などを指してそう言うらしい。
でもそういうサービスは、本当の意味での「シェア」ではない。情報を集約することで成り立っているからだ。実際、彼らは「シェアしないこと」によって収益を得ている。たとえばUberは、ドライバー情報を自分のところに集めることで650億ドル規模の会社に成長した。Airbnbは空き部屋情報を一箇所に集め、評価額250億ドルを誇るシリコンバレーの寵児になった。情報を集めて手数料をたっぷりとっているから、それだけの成長を遂げられたのだ。
この手のサービスが可能になったのは、スマートフォンやGPS、決済システムなどの技術的な条件が整ったからだ。でも今はまだ、完成形ではない。ブロックチェーンはシェアリング業界をふたたびかき乱し、今よりずっと画期的なサービスを登場させるはずだ。
Airbnbによる集中管理は廃れて、その代わりに分散されたアプリケーションが主流になるだろう(ブロックチェーンの頭文字「b]をつけて、bAirbnbと呼びたい)。bAirbnbは、各メンバーによって主体的に運営される。部屋を借りたい人が検索条件を入力すると、ブロックチェーン上のデータからそれに合うものが抽出される。取引がうまくいって高い評価が得られれば、それがブロックチェーンに記録されて評判が上がる。誰かに紹介してもらわなくても、データがそれを教えてくれるのだ。

イーサリアムの考案者ヴィタリック・ブリテンはこう語る。
「大抵の技術は末端の仕事を自動化しようとしますが、ブロックチェーンは中央の仕事を自動化します。タクシー運転手の仕事を奪うのではなく、Uberをなくして運転手が直接仕事をとれるようにするんです」

金融業界に競争とイノベーションが生まれる

・・・・続く。


コー
この本では、すごい変革が起こると言っているね。

しかも末端のところで。

たとえばギターを弾くのが得意な人が、自分の部屋でギターを弾いて、その様子をインターネットに乗せて世界中に発信して、それを見た人たちが、君の演奏は素晴らしかったと言って、10円、100円、千円と<暗号通貨>で直接演奏した本人に送ることが出来るようになるということだと思う。銀行を通さずに。

これができるのであれば、他の分野でもすごいことになる。


小林
そうですね、そしてこの本の、p-32には

だから、この本が描くのは未来予測ではない。

僕たちが実現すべき未来のビジョンだ。

つまらない争いをやめて正しい方向に踏み出せば、ブロックチェーンはあらゆる人を豊かにできる。インターネットは新たな時代を迎え、すごい勢いでイノベーションが起こり、世界はいまよりずっといい場所になる。
この本を読んだ人たちが、そんな未来のために動き出してくれることを願っている。

僕たちは今、歴史の分岐点にたっているのだから


ママ
とりあえず、ここで一服しましょ。おいしいコーヒーを今いれますからね、このコーヒー、香りがとってもいいのよ。
コメント
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