ある児童精神医の先生は、
「保育園や幼稚園を卒業する時に、
子どもに身につけてほしいことは何か?」と聞かれた時
迷わずに、
「子ども仲間と楽しく遊ぶことが、出来る心」
と、答えるそうです。
社会的な場面で、コミニュケーションをしながら生きていく力は、
人間にとって必要不可欠です。
でも、今、日本人は、他の国に、例をみないほど、
ひきこもりの人が多く、孤立して生きていると、
外国のジャーナリストから指摘されているそうです。
日本人は、コミニュケーション不全で不自然な生き方を
しているというのだそうです。
「コミニュケーションできる力は、単なる会話力とはちがいます。
単純に言葉を覚えれば良いというものではありません。」
と、この児童精神科医の先生は、言います。
「他者と喜びを分かち合う感性を持つこと」、つまり
人と接して、喜び合う中で、
本当のコミニュケーション力は、育っていくのだそうです。
「おむすび」の親育ち講座、
楽々子育て~子どもと楽しい時間を作ろう~
わらべ唄講座の講師、永田陽子先生も
「0歳の目標は、人を好きになることです。」
と話しています。
0歳児は、一番身近にいるママやパパのことが
大好きです。兄弟姉妹やおじいちゃん、おばあちゃんなど
いつも顔を見ている人にあやされると、笑顔を見せてくれます。
でも、成長してきて、知っている人とそうでない人とのちがいが
わかるようになると、「人みしり」がはじまり、
知らない顔を見たとたんに泣きだしてしまう赤ちゃんもいます。
それでも、おかあさんが、いろいろな人のいる場所に
出かけて行ったり、いろいろな人とかかわっていくと、
赤ちゃんは、人に慣れ、人を好きになっていきます。
人に接することや、交流することに喜びを感じる感性は、
一番身近にいるお母さんと
よろこびを分かち合うことにより、
赤ちゃんに芽生えるそうです。
お母さんが、にこにこ笑顔でいてくれると、
赤ちゃんもうれしいし、安心し、人といる心地良さを
感じるのですね。
そして、言葉を話す前から、
周囲のいろいろな人と触れ合うことで、
コミニュケーション力が、はぐくまれていくのだそうです。
そういった機会をなるべくたくさんもつことが
大切なのですね。