田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

満開の薔薇が待っていた。妻も猫ちゃんも――。 麻屋与志夫

2020-05-24 07:10:39 | ブログ
5月24日 日曜日
●早朝。鶯の音でおこされた。まだ四時だった。田舎暮らしのよさは自然と一体になって生きていけるということだろう。いやそんなことを意識する必要はない。自然のなかに抱かれて生きているのでこのtranquilityがごくあたりまえなのだ。

●うぐいすがきれいな声で鳴いている。ルナも起きてきてダイニングの窓から庭をのぞいている。すこしくびをかしげているところがカワイラシイ。

●庭は薔薇の花の真っ盛り。五月の薔薇とはよくいったものだ。この薔薇が凋落すると梅雨。梅雨が明ければ夏。わたしは六月の末の生まれなので八十七歳になる。

●月の始めに、異変があった。板書の途中でチョークを取り落とした。「きたな、またきたな」とおもった。脳梗塞だ。去年は言葉にでた。ロレロレ、レロレロで言葉が言葉にはならなかった。

●今年は、手にきましたね。そうくるのかよ。

●毎度のことですっかり「お得意さん」になっている救急車にきてもらった。二十分ほど離れたD病院まで搬送してもらった。

●二週間ほどで退院。その日の朝焼け。きれいだったな。広々とした松林の彼方から太陽がのぼった。薄くたなびいていた東雲が真っ赤にそまりわたしの退院を祝ってくれている。

●家では妻とルナと薔薇が待っていた。コロナ騒ぎなので、妻は面会に来ず、二週間ぶりのわが家だった。

●再び、黒板にチョークを持って板書のできる幸福。生徒たちとの会話。引き戸の外は満開の白い蔓薔薇。シティオブヨーク。

●狭小庭園ですが、見事な薔薇のピクチャーはブログ「猫と亭主とわたし」で検索してぜひご覧になってください。

●老夫婦の田舎暮らしの日常がよくご覧になれますよ。

●ということで……カミさんのブログのPRをしたところで、久しぶりの更新もこのへんで……。

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チビ白、最後の挨拶なんてことないよな。 麻屋与志夫

2020-05-02 09:20:04 | ブログ
5月2日 土曜日
●「白が……白がきている」妻の声が裏庭のverandaの方角でしていました。わたしはあわてて掘りゴタツから立ちあがりました。いつのまにかさっとたちあがっていました。膝関節症なのでなんども気合をかけないとだめなのに、よほど 興奮していたのでしょう。

●二匹の野良猫白はかつてのわが家の裏庭で開いていた「猫レストラン」の常連でした。
大きいほうのbigホワイティ。それにチビ白。いちどこのブログにも登場したことがあります。歩道で死んでいたのをまちがいなく目撃したのに、翌日はけろっとしてレストランにやっきたあのチビ白です。車にはねられて一時気を失っていたのでしょうかね。

●あれからでも、既に三年くらいの歳月が流れています。野良猫の三年は、飼い猫の九年くらいに匹敵するのでしょうかね。だって、たった四五年が野良猫たちの寿命だというではありませんか。

●毎日なんとか餌を探しあてて命をつなぎ、子孫を残していく。けなげです。

●白はわたしの顔をみてウッというような音をだしました。鳴き声ではありません。くるしそうな、とぎれとぎれの一別以来の挨拶の言葉のつもりなのでしょう。

●「白、お別れのあいさつにきたのか」つい残酷なことをいってしまいました。だって、すりすりをしてくれようとしているのに、よたよたしていて、近寄ってくることもできません。ルナの餌をつかんでベランダに置きました。

●すぐには食べられそうにありません。妻が皿に水をもってきました。すぐに廊下にもどり、部屋にかえってしまいました。白をジッと正視していられなかったのでしょう。


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