2月27日 金曜日
夢見るGGの夢占い 6
●奇妙な夢を見た。
わたしは仙人に師事していた。
老師が去っていく。
後ろ姿を拝んでいた。
「もう示寂するからな」
仙人のようでもあるし、
高僧のようでもある衣の後ろ姿をわたしは拝んでいた。
「もう、教えるだけのことは、教えた。あとはこれを食べてみろ。食すれば死ぬかもしれない。なにもかも明白にわかるようになるかもしれない」
渡されたのは畳鰯。
みたいなものだった。
何枚も重ねてあった。
蜂蜜のような汁にひたして渡してよこした。
わたしはなんのためらいもなく、
恩師の後ろ姿の見えるうちにソレを食した。
汁にひたした訳なのに、ソレは乾燥していた。
パリパリと音をたてて食べた。
このまま恩師のあとを追うことになってもいい、
と思って食べつづけた。
占いコーナー。
●さてさて、むずかしい夢をみたものだ。
でも、高尚な夢の割にはわたしのなかでは、
俗人としての解釈が成り立つ夢だった。
さくや、寝る前に「山頭火」をしみじみと読んだ。
「泊めてくれない村のしぐれを歩く」
「蕎麦の花にも少年の日がなつかしい」
「うしろすがたの しぐれてゆくか」
●あの仙人の姿に山頭火の後ろ姿を重ねた。
ビンゴ。
あれは山頭火だったのだ。
●畳鰯にいたっては、
トホホはずかしいのだが告白する。
ベニマルで売っているそれを見て一杯やりたいな、
と思ったものでした。
そうです。
畳鰯で飲むのが好きだった黒川さんのことを思い出していました。
大関さんは生きているからいちど畳鰯で飲みたいなと飛躍した。
やはり、ノミスケは飲み仲間のことばかり考えているのですね。
●さしたる高潔な思想的な意味のない『夢』と、
解釈できることがうれしいのだか、
俗っぽくて、
アホやなと自嘲するべきなのか、
さっぱりわかりません。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
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怪談書きませんか/栃木県芙蓉高校文芸部
著者麻屋与志夫
250円(+税) (税込 270円)
古い怪談のある栃木。いま新しい怪談誕生。恐怖、戦慄保証付き
栃木には大中寺の七不思議がある。特に『馬首の井戸』や、秋成の日本吸血鬼物語の嚆矢(こうし)ともいわれている『青(あお)頭巾(ずきん)』は有名だ。―― その土地は、いま外来種ル―マニヤ吸血鬼の侵攻(しんこう)を受けている。吸血鬼監察官の文子と龍之介は敢然(かんぜん)とその敵に立ち向かう。龍之介のジイチャン翔太も愛する九(きゅう)尾(び)玉(たま)藻(も)と、命がけの抵抗をする。二組の恋人同士が最後にたどりついた境地(きょうち)、1000年の時空(じくう)を超えた愛の不滅(ふめつ)の物語。あなたは恐怖し、そして純愛に涙する。
角川ブックウォーカーで検索してください。
ジャンル文芸レーベル惑惑星文庫出版社名惑惑星
夢見るGGの夢占い 6
●奇妙な夢を見た。
わたしは仙人に師事していた。
老師が去っていく。
後ろ姿を拝んでいた。
「もう示寂するからな」
仙人のようでもあるし、
高僧のようでもある衣の後ろ姿をわたしは拝んでいた。
「もう、教えるだけのことは、教えた。あとはこれを食べてみろ。食すれば死ぬかもしれない。なにもかも明白にわかるようになるかもしれない」
渡されたのは畳鰯。
みたいなものだった。
何枚も重ねてあった。
蜂蜜のような汁にひたして渡してよこした。
わたしはなんのためらいもなく、
恩師の後ろ姿の見えるうちにソレを食した。
汁にひたした訳なのに、ソレは乾燥していた。
パリパリと音をたてて食べた。
このまま恩師のあとを追うことになってもいい、
と思って食べつづけた。
占いコーナー。
●さてさて、むずかしい夢をみたものだ。
でも、高尚な夢の割にはわたしのなかでは、
俗人としての解釈が成り立つ夢だった。
さくや、寝る前に「山頭火」をしみじみと読んだ。
「泊めてくれない村のしぐれを歩く」
「蕎麦の花にも少年の日がなつかしい」
「うしろすがたの しぐれてゆくか」
●あの仙人の姿に山頭火の後ろ姿を重ねた。
ビンゴ。
あれは山頭火だったのだ。
●畳鰯にいたっては、
トホホはずかしいのだが告白する。
ベニマルで売っているそれを見て一杯やりたいな、
と思ったものでした。
そうです。
畳鰯で飲むのが好きだった黒川さんのことを思い出していました。
大関さんは生きているからいちど畳鰯で飲みたいなと飛躍した。
やはり、ノミスケは飲み仲間のことばかり考えているのですね。
●さしたる高潔な思想的な意味のない『夢』と、
解釈できることがうれしいのだか、
俗っぽくて、
アホやなと自嘲するべきなのか、
さっぱりわかりません。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
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著者麻屋与志夫
250円(+税) (税込 270円)
古い怪談のある栃木。いま新しい怪談誕生。恐怖、戦慄保証付き
栃木には大中寺の七不思議がある。特に『馬首の井戸』や、秋成の日本吸血鬼物語の嚆矢(こうし)ともいわれている『青(あお)頭巾(ずきん)』は有名だ。―― その土地は、いま外来種ル―マニヤ吸血鬼の侵攻(しんこう)を受けている。吸血鬼監察官の文子と龍之介は敢然(かんぜん)とその敵に立ち向かう。龍之介のジイチャン翔太も愛する九(きゅう)尾(び)玉(たま)藻(も)と、命がけの抵抗をする。二組の恋人同士が最後にたどりついた境地(きょうち)、1000年の時空(じくう)を超えた愛の不滅(ふめつ)の物語。あなたは恐怖し、そして純愛に涙する。
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ジャンル文芸レーベル惑惑星文庫出版社名惑惑星