田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

大谷翔平選手六月から無双 麻屋与志夫

2024-05-30 04:41:16 | Weblog
5月30日 木曜日
ジイジイも無双することを夢想しています。
若い時の話だが、天下無双の活躍をしていると自負していた。
レストランの経営。それも二店舗。
小さな田舎町としては話題を呼んだものだ。
本業は「大麻商」マリファナではない。
大麻の茎を精麻としてロープや真縄を製造する栃木から鹿沼周辺だけの特異な職業。
それに学習塾。
若さですね。よくも体がもったものだとおもいます。
いまは、尾羽打ち枯らし、ただただお座敷のかからない小説を毎日書く生活。
八面六臂の活躍をすることはもうないでしょうね。
六月には91歳になる。
「大谷選手6月から無双」というコメントをパソコンで見て考えた。
人間の運勢には絶頂期というものがあるようです。
翔平さんの絶頂期が、かれの特大ホームランの飛距離のように長くつづくことを日本の野球フアンは願っていますよね。無双期待。特大ホームランお願いします。ジイジイを元気づけてください。
目下のわたしは「浮世の果ては皆小町なり 芭蕉」……といった心境です。



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俳句 ややこしや乗換駅の春の蝶 麻屋与志夫

2024-05-24 20:53:28 | 俳句
5月24日 金曜日
久しぶりで東武電車にのった。車中吟。

社あり関東平野の青葉かげ。

ややこしや乗換駅の春の蝶

ややこしや乗換駅に春の蝶

利根川を斜めに渡る春の雁

いたずらに過ぎ来し方の青葉影



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夢占い39。  悪夢をみた。 麻屋与志夫

2024-05-22 06:19:28 | 夢見るGGの夢占い
5月22日
不吉な夢をみた。
どこが不吉なのかわからない。
だが、夢から覚めて、妻に起こされたのだから、うなされていたのだろう。
部屋の隅の明り取りの『天窓』から男がこちらをうかがっていた。
わたしはベットに横になっている。
男の目をみた。皮肉な視線を感じた。
おまえにはこれから起きることがわからないだろう。
口元には残酷な表情が刻まれている。
その残忍な口元から牙でも生えてきて妻に襲いかかるのではないか。
その予感にわたしはおののいたのだ。
妻はこのところ足がむくみ、からだがだるいと嘆いている。
またなにかの前兆のような夢をみた。
雄のライオンがゆこたわっている。
三越のライオンとまったく同じ姿勢で、ただし、こちらに尻を向けて座っている。
ところが表情は正面からみえる。
こちらに尻をむけているのだから、正面の顔が見えるわけはないのだが。
なんとも奇妙だ。
これからの動きを予知できないような静謐な座像だ。
これではまったく銅像のようではないか。
そのこれからどんな動きを、このライオンはするのだろうか、ということがすごく不安だった。
今回の夢、二度目にみた夢ではうなされなかったが、体が恐怖の旋律でふるえるよりも、この不安感のほうがマックス怖かった。
家族に、娘や息子、そのつれあいと六人の孫たちになにもおきませんように。
めざめてみると妻はここちよさそうな寝息を立てていた。
ルナもその寝息にシンクロしていた。









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超短編32君は大谷翔平になれるか 麻屋与志夫

2024-05-19 10:48:02 | 超短編小説
5月19日 日曜日
君は大谷翔平になれるか

「だれもが大谷翔平になれるわけではないのだよ」
隣のベンチの老人に話しかけられた。
武尾は朝練のグランドまで走っている途中だ。
いつもよりすこし早く家を出た。
朝食をたべてなかった。
母のつくってくれた特大の梅干しオニギリを食べるくらいの時間はあるだろうと座った街角公園のベンチだ。
かぶりとやったところで隣から声がした。
父にもよく言われる。同じ文句だ。
おせっかいなジジイだ。
それにしても、父とまったく同じセリフ。
「若い時はみじかい。一日もむだにしないことだ」
「野球をやることが青春の浪費だというのかよ。よけいなお世話だ」
とはこたえなかった。
はやくたべおわって、学校にいそがなければ。
大人はみんな自分の青春のつまづきを悔いている。
若者にその轍を踏ませないために
助言するのがすきなのだ。
返事もしないでたちあがった武尾に老人はさらに声をかけてくれた。
「がんばってな」みように余韻がのこった。背中にいたいほど老人の視線を感じた。

その翌日。
いよいよ県大会がはじまった。
武尾の対戦相手は下野高校。春の選抜でベストエイトにのこった北関東随一の強豪だ。
九回の裏。得点差三点。ツウアウト満塁。
バッター武尾。カウント、ツウスライク。

このときあの老人の言葉が耳にひびいてきた。
「だれもが大谷翔平に成れる。なれる。ナレル」
みように余韻として残った言葉は改ざんされていた。
武尾はバットをふった。
確かな手ごたえが腕から全身に伝わってきた。
この確かな快感。
この快感を感じたくておれは野球ををやっているのだ。
この快感が青春だ。


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箴言「一生かけて自分の顔を刻め」麻屋与志夫

2024-05-13 15:17:04 | 箴言
5月13日
箴言
ひとを恨むな。じぶんの愚かさを嘆け。

この歳まで生きてくると、身近の多くの人に騙されたり裏切られたりした。
「バカなんだよな。おれは」ようやく言えるようになった。
結局残った友人は五指に満たない。

一生かけて自分の顔を刻め。

子どもの時から顔のことではからかわれた。「馬面だ」「頭でっかちの布袋面(ほていづら)」「ぎょろ目だ」
青年になって東京にでるまでからかわれ続けていた。
「みにくいアヒルの子」だったのだ。
じぶんの顔には成人してから老いるまで自分に責任がある。
彫刻するように自分の顔を作り上げてきた。
期待通りにはいかないが、結構気に入っている。




 



古い怪談のある栃木。いま新しい怪談誕生。恐怖、戦慄保証付き

栃木には大中寺の七不思議がある。特に『馬首の井戸』や、秋成の日本吸血鬼物語の嚆矢(こうし)ともいわれている『青(あお)頭巾(ずきん)』は有名だ。―― その土地は、いま外来種ル―マニヤ吸血鬼の侵攻(しんこう)を受けている。吸血鬼監察官の文子と龍之介は敢然(かんぜん)とその敵に立ち向かう。龍之介のジイチャン翔太も愛する九(きゅう)尾(び)玉(たま)藻(も)と、命がけの抵抗をする。二組の恋人同士が最後にたどりついた境地(きょうち)、1000年の時空(じくう)を超えた愛の不滅(ふめつ)の物語。あなたは恐怖し、そして純愛に涙する。











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杖走る走者も走る春の暮れ 麻屋与志夫

2024-05-13 08:55:08 | 俳句
5月13日 雨
昨日は市のマラソン大会。杖をついて見物。思わず走りだしたい熱気があった。

マラソンや杖が走る暮れの春。
杖走る走者も走る春の暮れ
杖突きてジジイ伴走春の暮れ
興奮しているのでW、あまりできが良くない。

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なんべんをなんべんもする皐月風 麻屋与志夫

2024-05-09 15:10:25 | 俳句
5月9日木曜日
午後になってうれしい五月晴れ。故、星君の家があった場所まで散歩。星豊君は早稲田の応援歌「早稲田の四季」の作詞家。二度目の栄光、作詞家として自立することを夢見ていた。たいへんな努力家だった。いままでは、彼の家の前をとおるときは手をあわせて冥福をいのってきた。
友の家ありたるあとの新家屋

彼の悲劇的な生涯を想っていたらお腹が痛くなった。その辺の草地でと思ったが、急遽帰宅。したがって妄想の句。
なんべんをなんべんもする皐月風
これでは、皐月風が便をしていることになりはしないか。
軟便を何べんもする背に胡蝶

星君がいまは人生の苦行から解放されて蝶となってわたしのもとを訪れている。
そう思いたい。

便をすることは人体にとっては、ごくあたりまえのこと。されど醜。
胡蝶が背にとまるということは春の訪れをつげる。美。
対比を思いついたのはいいが、なにかうまくいかない。
耕衣先生なら、いかに詠むだろうか。


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前回の「わが人生、蹉陀(さだ)たり」の続きです。麻屋与志夫

2024-05-08 11:35:20 | わが家のニーユス
5月8日
前回の徒然草の内容です。孫引きてすが、現代語訳の先生の名前、失念しました。申し訳ありません。
「人間が生きている限りしなくてはならない社交儀礼は、どれもしないわけにはいかない。だからといって、世間のしがらみを捨てきれずに、これらのことを必ずしていると、願望も多く、体も辛く、精神的な余裕もなくなって、肝心の一生が、次から次に押し寄せてくる雑事にさえぎられてしまい、空しく暮れてしまう。もう人生が暮れるような晩年になっても、まだ究めようとする道は遠い。自分の人生は、すでに不遇のうちに終わろうとしている。まさに、白楽天の「日、暮れ、道、遠し。我が生(しやふ)、既に蹉陀(さだ)たり」という状況だ。もうこうなったら、すべての縁を打ち捨てるべき時である。私は、約束も、もう守るまい。礼儀も、気にしまい。このような決心が出来ない人は、私のことをもの狂いとも言え。しっかりとした現実感がなく、人情がないと思ってもよい。他人がどんなに私のことを非難しても、少しも苦しくはない。逆に、私のことを褒めてくれても、そんな言葉を聞く耳は持たない。」



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わが人生、蹉陀(さだ)たり。 麻屋与志夫

2024-05-08 10:52:59 | わが家のニーユス
5月8日 水曜日
白楽天の「日、暮れ、道、遠し。我が生(しやふ)、既に蹉陀(さだ)たり」をふまえた徒然草第百十二段をしみじみとGGは感じている。
我が生(しやふ)、既に蹉陀(さだ)たりというが、気づくのが遅かったわけではない。
それなのに母や父のことを思うと、故郷を、血肉の情をきれいさっぱりすてることはできなかった。
ようやく小説を書くことに一日、フルタイムの作家としての生活に入ることが出来て丸一年。
たいした成果はあがっていない。
まわりを安心させるために、あと二十年は生きているから、と豪語しているものの……
どんなことになるやら。
あせりはある。
健康面での不安とたたかうだけでも、並の男では精神に狂いがしょうじてしまうだろう。
並ではない、はじめから狂っているような生活をきりぬけてきたので、いまが一番幸せな気分だ。
わが家に籠城して世間との交際を断っている。
今朝、四時起き。
執筆に励んでいる。
とはいっても二時間もすると疲れてしまう。
二度寝をして、また執筆続行。
これからどうなるのでしようね。
どんな作品が書けるのかな。


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雨蛙の卵? 麻屋与志夫

2024-05-05 09:43:27 | わが家のニーユス
5月5日 日曜日
「なに、これ?」
妻の悲鳴に近い甲高い声が裏のデッキでした。
駆けつけてみると、彼女が外猫用の水飲み皿を手にしてのぞきこんでいた。
皿の中に灰色の小豆つぶほどのものがうごめいていた。
虫とも卵ともとれる。
なんとも得たいしれないものだ。
「気味が悪いわ」といって庭にすててしまった。
後になってみると、ピクチャにとってブログにアップして識者の見識にとえばよかった。
「ボウフラか、雨蛙の卵じゃないかな」
わたしにはそれいがいのことはいえなかった。
雨蛙。保護色で、草や木の葉の上では緑。木では茶。
環境に順応して色を変えることの出来る賢いヤツだ。
わたしは、この歳になってみて、全ての苦労は自我を押し通してきたことによる。
と反省している。
環境に応じて生活態度や発言を変えるとができない。
つくづくバカなヤツだなと自嘲している。
庭では雨蛙がケロケロと鳴いている。


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