田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

ブラッキーとGGはダニの攻勢に悩まされています。 麻屋与志夫

2015-09-28 16:13:08 | ブログ
9月28日 月曜日

●自伝を書くには早過ぎる。

●恋愛小説を書いていると公言してきた。
そのうちに、upしますと約束していた。

●このところ、その未完の作品をのせた。
御覧の通り、頓挫している。
どうしても、自伝的になるので、書きにくい。
ほんの出だしだけ。
いつ書き継ぐか、それが問題だ。
自伝を書くには早過ぎるなどと嘯いているうちはいい。
お呼びがかかったらどうするのだ、といいたくなる。

●小説を書くのは楽しい。
だが辛い。
この相反する心理をどうだましだまし書きつづけるか。
シンドイ作業だ。

●今日は晴天。
フトンをカミサンが干してくれた。
このところブラッキ―がダニにおそわれている。
まったく目には見えないのだが、
すごく痒がって、
夢中になって掻いている。
爪が尖っている。
皮膚が傷だらけ。
とくに首のまわりが酷い。

●わたしにもうつった。
オイラックスをつけているのだが、
痒みに悩まされて、
夜もおちおち眠れない。
痒みは痛みより辛いということをしった。


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怪談書きませんか/栃木芙蓉高校文芸部
著者麻屋与志夫
250円(+税)  (税込 270円) 

古い怪談のある栃木。いま新しい怪談誕生。恐怖、戦慄保証付き
栃木には大中寺の七不思議の伝説がある。特に『馬首の井戸』が有名だ。
上田秋成の日本吸血鬼物語の嚆矢(こうし)ともいわれている『青(あお)頭巾(ずきん)』も広く知られている。この物語も栃木が舞台だ。
―― その土地は、いま外来種ル―マニヤ吸血鬼の侵攻(しんこう)を受けている。
吸血鬼監察官の文子と龍之介は敢然(かんぜん)とその敵に立ち向かう。
龍之介のジイチャン翔太も愛する九(きゅう)尾(び)玉(たま)藻(も)と、命がけの抵抗をする。二組の恋人同士が最後にたどりついた境地(きょうち)。
1000年の時空(じくう)を超えた愛の不滅(ふめつ)の物語。
あなたは恐怖し、そして純愛に涙する。

角川ブックウォーカーで検索してください。
ジャンル文芸レーベル惑惑星文庫出版社名惑惑星






さらば巣鴨地蔵通りのイカメンGG  麻屋与志夫

2015-09-27 14:40:48 | ブログ
    さらば巣鴨地蔵通りのイカ面GG

PART 1 春モウロウ/朦朧老人巣鴨地蔵通りにデイビュー

1 平成19年の春

 うらら、うらら、はる、うらら、巣鴨はおいらのためにある。      
気取って、ステップをふんでいるつもりでいてもアヒル歩きも……いいところだ。
われ幼少のみぎり中川タップダンス教室に通いしが、などと扇子をたたきながら一席講談調で懐古の情をぶちまけそうな雰囲気の、GGだ。ステップを踏むような調子なのは、浮きうきとしたこころだけだ。外目にはただの高齢者だ。こころに体がついていかない。                             
よたよた、とまではまだいっていないが、毅然と二足歩行するにはぎりぎりの年となっている。
そんなGGがステップを踏んでいるつもりなのだから、むしろコツケイに見える。
 麗麗春麗。おいらは懸賞文壇の『はるうららだ』などと嘯いているが、投稿歴なんとなんと半世紀になんなんとし、いまだに羽化することもできないていたらくのGGだ。青空高く飛び立つ日は何時かやってくるのだろうか? メソメソ。(;O;) ……。
 さなぎのまま干からびてしまう可能性95%。
 奇跡的に羽化できても大空に高く羽ばたくことが出来るのだろうか? このGGに、それほどの精気がのこされているのだろうか。
 そこまで先のことを取り越し苦労する必要はないだろう。
 5%の可能性にかけてがんばるぞ。とGGは意気軒高。
干支で一回り下の団塊の世代が定年となった。PCさえあれば、どこにいても、いつでも小説は書くことができる。cell phone片手に電車のなかから携帯小説を発信することだってできるのだ。いや、ぐっとアナクロニズムで、昔ながらのペン一本あればそれでもすむ。あわよくば、流行作家への道が拓けるかもしれない。                                    
この分野には、だれでも挑戦できる。いや、大勢さまが、おっとりPCで参戦した。ますます文壇にうってでてこの年で作家になるのは、無芸無能のGGには、困難となってきている。べつに、年令制限などあるわけはない、が……それでも、気が引ける。気後れする。こころがピシャル。賞味期限の切れた男の嘆き節とくらぁな。
 インターネットで50年前の初恋の女の名前を検索したところ見事にヒットした。こんなありがたいものなら、PCをもっとはやくはじめればよかった。ランコードをつなげばよかった。
 Wプロは20年、使っている。三行しか文字がデスプレイされなかった。PCはインターネットにつないでなかった。かなり前からパソコンは使っていた。でも、word機能としてだけに使用していた。
初めての検索で長――いこと気になっていた大垣紗智子の消息がわかった。
 莫迦、そんなことがあって、いやあってうれしいのだが、手放しでよろこべるわけがない。半世紀もたっている。こんなのって奇跡にちかいのではないだろうか。
 そこで、うらら、うらら、はるうららということになったのだ。
 いましもGGは、巣鴨は地蔵通りにその姿を現した。
 店先に赤い靄が棚引いている。赤パンツのオンパレードだ。健康パンツだ。元気な巣鴨おばちゃんでむせかえるようだ。道行く人も道路いっぱいにあふれている。いつでも歩行者天国だぁ。このまま、歩きつづければ、天国への道と連結している。というのは、GGのいつもの笑えないオヤジギャグだ。ごめんなさい。
 いましも、GGは歌声喫茶「ハイビスカス」の地下への階段をおそるおそるおりだしている。さぎほどまでの軽快な? ステップはどこにいったのだ。足もとを照らす照明が明るい。老人への気配りがありがたい。階段には手摺さえついている。見栄を張って手摺につかまっておりるのだけはしたくない。でも階段は非情なほど急斜だ。バラの花をあしらったステンドグラスの扉をあける。うわっと、カチュウシャカワイヤと歌声のコーラスがGGの耳にとびこんでくる。

2 昭和32年?

 あのあと、紗智子とは新宿の「灯」で再会していた。
だから、これで再々会ということになる。
ハイビスカスのホールにGGはたちすくんでいる。
 紗智子との思い出がいつきに脳裏になだれこんでくる。
GGはたちすくんだままでいる。
新宿のかつての「灯」の雰囲気とよく似ている。
「いらっしゃい。はじめてですか」
 むかえてくれたエプロン姿の女の子。
「紗智子……」絶句した。そっくりなのだ。
 むかし、「灯」で再会したころの紗智子とそっくりだった。
 いっきに、時間が遡行する。
「ああ、おばあちゃんのお知り合い」
 返事もきかずに歌の輪に向って大声をあげる。
「サチママ、お客さんですよ」

「村木さん。ただしさん? 正なの」
「ゴブサタ」
「ずっとまっていたのに。ずっと、ずっとまっていたのに。なにがご無沙汰よ。もう……いつもカッコつけて……」
 スレンダーな紗智子が正にだきついてきた。だきついて、両足を正の腰にまきつけた。GGはよろけるところを、ぐっとこらえた。この歓迎の儀式はむかしのままだ。むかしのままだ。なんて正はおもっているが。あれから何年たっているとおもうのだ。尾羽打ち枯らしたGGはじぶんが情けなかった。
学司先生の紹介で入会させてもらった『鷹の会』の席で空高く飛ぶ鷹になりたい、なんてキザナな自己紹介のできたおれはどこにいってしまったのだ。尾もない。羽もない。もっとも、はじめから飛ぶはねがあったかどうか疑わしい。もうとぶことはできないのだろう。死神のえさになることしかのこされてない。よちよち歩くだけのドドだ。鷹の会だって、学司先生があのあとすぐにお亡くなりになった。あまりの悲しさにそのあと会にはでなかった。先生はおのずと、死期を悟り、わたしのことを友だちに託してくれたのに。おれはなにをやってもドジだ。正はGGになったいまごろになって反省している。
「なにしんみりしてるのよ」耳元で紗智子の声がささやきかける。
「まるで大樹に止まった蝉だな」
「スミマセン。老木です」声をかけてくれた老人に応える。
 正が照れる。
「紗智子ママの初恋の彼の話はさんざんきかされてきたわ。実物があらわれるとはね」
「噂どうりの、イカ面じゃないの」
「富さん。いやさ、お富。それいうならイケめんだぁ」
さきほどの老人がきどって半畳をいれる。老婆はお富さんというらしい。
 みんなが、カチュウシャウレシヤや、出会いのナミダ。替え歌を即興で歌ってくれた。紗智子のほほを涙がながれていた。

 東京都港区赤坂青山一丁目三ノ一八。
 村木正が神沼から上京して下宿した住所だ。まだ都電が走っていた時代だ。電車がゆっくりと墓地下をカーブする。道路とレールに挟まれた空地に掘立小屋があった。その日はじめてシナリオ研究所に出席するので電車にはのらず、墓地下のブロック塀にそって歩道を歩いていた正は「いい男」ふいに声をかけられた。みると、小屋の入口の定番のむしろの下げられた入口のまえに少女が立っていた。ごつっと側頭に衝撃がはしった。墓地からつきでていた樫の木の太い枝にしたたか頭を打ちつけた。
「ゴメン。アタイガ、よけいなこといったから」
 少女がかけよってきた。
「いい男だなんていわれたことないから、おどろいたもんね」
 咄嗟のことで、つい方言がでた。
「あら野州男児なんだぁ。そうでしょう。父と日光に疎開していたことあるからわかるの。
ほんと男らしいよ」
 少女は小屋から富山の薬売りの箱をもちだしてきた。手早くオキシフルで消毒をしてくれた。その手が暖かかった。すこしふるえていた。
「ゴメンナサイ。痛かったでしょう」
「謝ることない。ぼくが不注意だった」
 紗智子との出会いだった。
 正はだいぶなれてきた東京弁で応えた。
「アタイがわるいのよ。とつぜん声かけたから」
「そのとうりだ。沙智子がまたスットンキョウな声をあげたのだろう。お兄ちゃん。すまなかったね。許してやってくれ」
 だれもいない。とおもっていたのに、小屋から男が出てきた。
「お父さん、まだ寝てないと」
 酒のにおいがしていた。
 路面電車が通過した。男が口をぱくぱくしてなにかいっている。電車の轟音にかき消されてなにをいわれたのか聞きとれなかった。
「ここに樫の木の枝がでていた。樫の木に感謝しなくちゃ」
「あら、どうして……?」
「こうして、きみと知り合えたから」
 正はこれからすぐそこのシナリオ研究所の入学式にでるのだといった。
「うわぁ。感激しちゃうな。毎日ここ通るんだ」
 それが大垣沙智子との出会いだった。
 
 狭い研究所の庭にはテントが設えてあった。入学の手続きを済ませた。新入生は少し興奮気味だった。自己紹介をそれぞれした。教室の中はこれから始まる新学期への期待で清々しい雰囲気だった。しかし、正はそれどころではなかった。東京に出てはじめて声を交わした少女のことがきになっていた。少女はポニーテールがよく似合っていた。小柄だった。コンプレックスをもっていた栃木弁を褒められたのがうれしかった。帰りにまた会えるだろうか。会いたい。

「あの家族は、もとは華族さまだって評判だよ。そう……すごくキレイナ女の子がいるでしょう。ぼくのでた青山高校に通っている」
 村木が下宿している一丁目の引きあげ者住宅、そこの速水君が教えてくれた。
 ふたりは青山学院大学の新入生歓迎の映画会にでかけるところだった。
「べつに偽学生だって平気だよ。ぼくはレッキトシタ学生証を持っているから」
 映画は望月優子主演の「米」たった。
映写がはじまるので場内が暗くなった。そのほんの一瞬の暗闇がさきほど沙智子の
家? の前を通りかかったときにみた入口にたらされたた筵の向こうの闇をおもいおこさせた。沙智子が筵のまえに立って待っていてくれるのではないか。そう期待していた。
 村木はじぶんが恋愛感情に目覚めるなどとは予想もしてなかった。でもこれはまちがいなく、沙智子に恋している感情だ。いままでにはこういう心の動きはなかった。あきらかにこれは恋する心だ。はじめてのこの感情に心をゆだねることはここちよかった。ぼくは沙智子に会いたがっている。朝に出会って夕にはもう恋しくて会いたがっている。そうおもうと、のんびりと映画をみているわけにはいかなかった。
 夜の青山墓地を貫けて霞町の線路際にある掘立小屋にむかった。銀の鱗粉をまきちらしたように、遅咲きの桜の花びらが舞っていた。背の低い沙智子がポニーテールを揺らしていまぼくの隣にいてくれたらどんなにすばらしいだろう。夜の墓地は静まり返っていた。
 その静寂のなかで人声がした。くぐもったような低くかすかな声だった。不吉な予感に突き動かされて走りだしていた。あきらかに声は沙智子の住むあたりからしていた。凶悪な波動が彼女のいるあたりを発生源としていた。胸騒ぎは極度にたかまった。胸騒ぎと走ったための動悸とで胸ははりさけんばかりに高鳴った。息をきらせて夢中で菰をまくってみると彼女の父親が暴漢とたたかっていた。彼女は部屋の隅に追いつめられてふるえていた。
「なんだぁ!! きさま!!!」
 男たちは三人いた。
「東京ではヤクザでもないのに、人をおそうのですか」
 苦しい息のなかから、それでも冷静に聞いた。聞くというよりも誰何したいのを必死でこらえていった。
「あらう」
 わけのわからない怒号をあげておそってきた。くりだしてきた拳をしたからつかみとった。腕をよじった。相手の踏みこんでくる力にさからわず投げた。男は線路のほうまでふっとんだ。前蹴りがきた。その男の軸足をはらった。男はうずくまった。沙智子の父親がしがみついて動きを押さえていた男の胸に当て身をくわせた。
 狭い空間には精液の匂いが充満していた。すべてことはおわっていた。さいど挑もうとした暴漢たちと争っていたのだ。沙智子は放心していた。ぼんやりと部屋の隅にうずくまっていた。

3 数年後。
 ぼくは新宿の「灯」で沙智子と再会した。
「さがしました。あの翌日会いにいったら……もういませんでしたから」
「仕返しがこわくて逃げたのよ。村木さんに連絡のしようがなかったから」
「お父さんは……」
「死にました」
 言葉がとぎれた。
「ぼくがアイツラをいためつけたから……逆恨みをかって、仕返しされると思って?」
 そのために沙智子は転居した。それで彼女とぼくとの縁がたった一日の、だが強烈な印象とともにとぎれてしまったのだ。
 沙智子からは返事はもどってこなかった。
この話題にこだわることは彼女にはつらそうだった。彼女のほうから話題を変えてきた。
 ぼくらは陽気な歌声に妨げられるのをきらった。べつの喫茶店にはいっていた。
「あいたかったわ」
「シナ研に連絡して居場所を教えてくれればよかったのに」
「うらまないで。ホウムレスの少女と知りあいだなんてわかったらわるいとおもって」
「そんなこと電話ではわからない」
 ぼくは恨みがましく、すこし棘のある声になっていた。
「そうよね。わたしたちあのときは動顛してしまっていたから。もう霞町にかんけいあることはすべてわすれたかったの」
「…………」
「ごめんなさい」
「あいたかった。あいたかった」
「お兄ちゃんが、わたしのことそんなに想ってくれているとは……うれしい」 

 図書館難民

 パソコンにメイルがはいった。
 祖母大垣紗智子儀今日昼ごろ死亡しました。ここに生前のご交儀を謝しご連絡いたします。
 葬儀の日程がつづいていた。
 GGはパソコンのマウスを握っていた。でも、手を動かすことはもうできない。紗智子と一体になっていくのをよろこびとともにうけいれていた。6,1


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怪談書きませんか/栃木芙蓉高校文芸部
著者麻屋与志夫
250円(+税)  (税込 270円) 

古い怪談のある栃木。いま新しい怪談誕生。恐怖、戦慄保証付き
栃木には大中寺の七不思議の伝説がある。特に『馬首の井戸』が有名だ。
上田秋成の日本吸血鬼物語の嚆矢(こうし)ともいわれている『青(あお)頭巾(ずきん)』も広く知られている。この物語も栃木が舞台だ。
―― その土地は、いま外来種ル―マニヤ吸血鬼の侵攻(しんこう)を受けている。
吸血鬼監察官の文子と龍之介は敢然(かんぜん)とその敵に立ち向かう。
龍之介のジイチャン翔太も愛する九(きゅう)尾(び)玉(たま)藻(も)と、命がけの抵抗をする。二組の恋人同士が最後にたどりついた境地(きょうち)。
1000年の時空(じくう)を超えた愛の不滅(ふめつ)の物語。
あなたは恐怖し、そして純愛に涙する。

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読書の秋、どんな本を読んでいますか? 麻屋与志夫

2015-09-26 03:19:51 | ブログ
9月26日 土曜日

●小学一年生が荒れていると数週間前にテレビで報じていた。
わたしは故郷鹿沼で半世紀も小、中、高校生のための学習塾を主宰してきている。
小学低学年の生徒が荒れたなどということは経験していない。
これは、由々しき一大事だと――古い表現でごめん、思う。

●中二病という言葉がある。
思春期、この成長期におこる諸々の心の発露のしかたをいうわけだが、三年生になると不思議とおとなしくなってくる。
それがいままでの傾向だ。

●テレビでコメンテーターのお偉い先生が発言していた。
「学校教育の成果で高学年になるに従ってイジメも暴力もなくなります。学級崩壊も解消します」

●どうして、わからないのだろう。
それでは現在の高学年の生徒は一年生のときには荒れていましたか。
そんなことはない。
現在の小学一年生の荒れ方は、初めての現象なのだ。
一年生から先生の言葉もきかず、周囲の友だちに暴力をふるう。
そんなことはわたしとしては、経験したことはない。

●このままいまの一年生が成長していったら、肉体的なそれは成長であって、こころの成長ではない。
どうなるのだろう? 
なにか社会全体が荒廃していくようで、恐い。

●では、どうしたらいいのだろうか。
未知の領域に若い親たちが足を踏み入れているようだ。
本人たちは気づいていないだろうが。
どうしたら、この怪奇現象をくいとめることが可能なのか。

●わたしも確信はない。
でも、これだけは推察できる。
本を読まなくなっている。
本を読まないから、共通の意見とか意識をもたない。
相手の痛みがわからないで暴力をふるう。
思考能力もない。
とても常識では考えられないことが塾の現場でもおきている。
詳細は、省く。

●国語教室の生徒が一人もいなくなった。
「漢字が書けるからいいです」
国語の勉強を漢字の読み書きとしか考えていない親たちがほとんどだ。
嘆かわしい。

●漢字はあくまでも道具だ。
道具は手に入れた。
「さてこの道具で、文章を書いたり、本を読んだり、じぶんのことを考えてみよう」
と思考を広げて行かなければならないのに――。

●おりから読書の秋。
学校には文芸部、読書部、新聞部、図書部、演劇部がありますか?

●鹿沼に大人のための「読書クラブ」がありますか。
幸いにもあるとしても、どんな本を読んでいますか。
みなさん自由に発言してしますか。

●話し合いの場が必要なのだ。
そこから、いろいろと共同して考えて行かなければならないところまできているようですよ。


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―― その土地は、いま外来種ル―マニヤ吸血鬼の侵攻(しんこう)を受けている。
吸血鬼監察官の文子と龍之介は敢然(かんぜん)とその敵に立ち向かう。
龍之介のジイチャン翔太も愛する九(きゅう)尾(び)玉(たま)藻(も)と、命がけの抵抗をする。二組の恋人同士が最後にたどりついた境地(きょうち)。
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「あっ、赤とんぼ」  麻屋与志夫

2015-09-25 10:37:32 | ブログ
9月26日 金曜日

●「あっ、赤とんぼ」
カミサンが呟くようにいった。
毎年いまごろの季節の会話。
「おはぐろトンボも、とんでる」
いつものうけこたえ。
こうした季節の会話をいくたびくりかえしたろう。
金婚式はとうにすませている。
田舎町にくらすようになって自然とふれあう楽しさをまなんだ。
都会には乏しいものを田舎町で満喫する。
田舎町では出来ないことを東京でする。
絵の展覧会をしばらくみていないな。
みたい。みたい。ルネ・マグリット展。
でも、お金がかかるからな。
秋風がふいてきた。
ブルッと震えた。
売れる原稿を書かなくては――。
急に、現実の引き戻された。

●カミサンは青空をスイスイトとぶあかとんぼをまだ見上げている。


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物書きとしての生き方に徹するのだ。 麻屋与志夫

2015-09-23 08:01:00 | ブログ
9月23日 水曜日

●諸々の事情があってこのシルバーウィ-ク中は原稿もブログも書けなかった。
休みになる前には、物を書くためだけに有効に時間を使おうと思っていたのに。
情けない。
情けないと思うのは、浮世の義理を果たすために、家を留守にして出歩いてしまったからだ。
生きている以上仕方のないことかもしれないが――。

●なんどか宇都宮にいく機会があった。
外食をしたがどこもあまり美味しくない。
ところが行列ができている。
東京から出店している有名店もある。
どこで食べても、美味しいとはいいがたい。
わたしは昭和一ケタの生まれだ。
男子厨房に入るべからずと教育された。
食べもののことはあまり書きたくはない。

●でも、色々考えるのは、自由だ。
まず行列をしている人たちを眺めた。
若い。
東京だとデパートの飲食店街でも中高年の夫婦がかなりめだつ。
宇都宮ではあまり見かけない。
なぜなのか――。
わからない。

●カミサンはスパゲティを食べた。
わたしはピザにしたが――。

●その翌日は、駅そばにした。
これは旨かった。
そこでつらつらかんがえてみるに、これはこちらが悪い。
歳をとったので、若者の味覚についていけない。
ただそれだけのことなのだ、と思うことにした。

●たかが食べもののことにしても、これだけ悩む。
まして、人との付き合いにはさらに悩みが深くなる。
こちらで良かれと思ってしたことも、まったく逆の効果。
やりきれない。

●やはり老人はあまり外に出ない方がいいのかもしれない。

●おりから交通安全週間。
バスにのったらアナウンスが流れた。
「高齢者のかたは横断歩道を横切る時は、車が見えたら渡らないでください」
ありがたい配慮だ。
たしかに距離感が鈍くなっている。
遠いと思っても近い。
車がビューンととばして近寄ってくる。

●いずれにしても、これからは家に閉じこもって文章を紡ぐことに専心することにした。

●諸般の義理は欠くことにした。
ゴメンナサイ。

●先日upした「恋愛小説のように」をはじめ、書きかけの原稿が多々ある。
ともかく書かなければならない。
書きつづけなければならない。
やはりこれからは一般的なつきあいは、止める。
物書きとしての生活に徹するのだ。


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あらすじ・内容
皆さんは、ナルトに封じ込められている「九尾」をしっていますよね。
九尾のキツネは時の天皇に愛されていた玉藻の前の化生した姿です。
では、本当の九尾とは――。
歴史にあらわれる「玉藻の前」は白人の金髪美人ではないでしょうか。
だから、色が白くて金色の毛だったといわれているのです。
生身の人間を、それもときの権力者の寵愛を一身にあつめていた女性を那須野が原まで追いつめて射殺したとあっては、おそれおおいので寓意で表現したのです。
そして、玉藻がひとりで都落ちして、那須野が原まで逃げてきたわけがありません。
玉藻にしたがう部族があったはずです。
9つの部族か゛、九尾軍団が玉藻を死守していたはずです。
今なお、そんな九尾伝説の残る街での出来事です――。
平安の昔より続く「九尾(吸美)族VS人狼」の怨念の戦いが今蘇る。
勝利して月に吠えるのは、どっちだ!
猫の動きから「人狼(じんろう)」の出現を予感していた一人の老人がいた。
老人の予感通り人狼が出現し、民族学者の石裂(おざく)は争いの渦にまきこまれていく。
那須野を舞台に展開する千年越しの怨念の戦い。
勇猛果敢な妻は「あなたのことは、わたしが守る」といい。
長女の祥代は「お父さんのことは、見捨てないから」といってナギナタをふるって人狼の群れに斬りこんでいく。
那須野ガ原の『玉藻狩り絵巻』さながらの戦いが妻の故郷で勃発したのだ。
平安から連綿と続く「都市伝説」は平成の世にも生きていた!
痛快無比の壮絶な戦いの幕が、ここに切って落とされた――。


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 はじめの4ページくらいは立ち読みコーナーがあって気軽に読めますよ。
 ブログとは違ったGGの小説の文章を読んでみてください。
 











恋愛小説のように   麻屋与志夫

2015-09-21 01:35:34 | ブログ
    恋愛小説のように
                      麻屋与志夫

 雪の男体山が美しかった。                     
ほとんど青い山肌が見えないほど真っ白だった。
それだけしか覚えていない。
それだけしか覚えていないという悲しい現実。いつか私もあなたはどなたですか、などと妻に話しかける時がくるのだろうか。わからない。このわからないということが私をさらに不安にするのだった。
そしてそういう日がもしくるとしたら、さほど遠い未来の出来事ではないということが、実感として捉えることができる年齢に、私がなっているということだ。
 
それだけしか、覚えていない、などと言わずに私は朧な回想の小道をとぼとぼと引き返してみることにした。そこここにこぼれてしまった記憶のひとひらひとひらを拾い集めながら……。
 
後に結婚して妻となった大垣美智子が府中橋を渡って私に向って小走りに近寄ってくるところからこの物語を始めることにする。
勤務先の昼休みに美智子は抜け出してきたのだった。アスハルトから立ち上るかげろうの中から現れた。小柄で瘠せていた。人が存在するのにぎりぎりの体型をしていた。彼女より小さくて痩せていたらよわよわしい感じになってしまう。彼女は背が低かったがそれがきにならないほど愛らしく微妙なバランスある美しさをしていた。ぬけるような白い肌をしていた。背後には雪の男体山が、日光の山々が見えた。
「黒髪山がきれいだ」
「えっ……?」
 彼女は私が山とつづけたのがよくききとれなかったらしい。
わたしの髪を褒めてくれたのかしらというように、首をかしげた。
襟足から肩にかけてかたむいた線がはかなく美しかった。
それで私は彼女の髪の美しさをすなおにほめればよかったと反省したがおそかった。
彼女はきがついた。にっこりほほ笑んだ。
「そうね、日が射して白くきらきら光ってきれい。きれいだわ」
 私はこの時の彼女のほほ笑みと男体山の雪景色を永遠に忘れることはないだろうと心にちかった。                                     
 美智子が咳きこんだ。府中橋を関東バスが排気ガスをまき散らしながらのぼっていった。橋を渡ると坂はさらに急になっていく。アクセルを踏み込んだためにマフラから排気ガスが多量に排出されたのだ。美智子と私はじぶんたちの体がかすかに揺れているのがわかった。それは、わたしたちの未来の不安を告知しているような振動だった。
私は、そのことを美智子にいうわけにはいかなかった。無邪気にわたしとの再会を喜んでいる彼女に私の予測からくる不安について語る代わりに私は黒川の流れに目を落とした。
「やがて雪が解ける。そうしたらふたりで中禅寺湖に行ってみようよ。日光にしばらくいっていない」
「わたしもいま同じこと考えていた。早く雪が解けてくれるといわね。この黒川の流れが日光の雪解け水で渇水期から抜け出すころにはわたしの病気ももっとよくなっていると思うの」
 私はその日東京の下宿の荷物を整理してこの故郷で美智子と生活するためにもどってきたのだった。そのことも、彼女にはまだ話していなかった。病弱な彼女への心配りから東京での生活をきりあげたとは恩にきせるようで言い出せなかった。これからは毎日でもこうして会える。それだけでわたしは幸せだった。            
 
父は反対した。母はただおろおろと泣いていた。
「正一は軽率よ。軽率過ぎる。どうして一人でこんなだいじなことを決めてしまったの。わたしにでも相談すべきだったわ」
 すでに結婚していた長姉の澄子が声をとがらせた。わたしは大学を中退してきた。美智子と結婚すると家族に報告したところだった。わたしたちの結婚に賛成してくれたのは妹の美佐子だけだった。妹もすでに結婚していた。美智子の高校での同級生でよく彼女のことは知っていた。
「いままでなにごとも兄さんに反対してきたからこういうことになってしまったのよ。文学部でなく医学部に進学させようとした。小説を書くことに反対しつづけたり、みんなが悪いのよ。お兄さんがなにをしても反対するからよ。美智子さんとの結婚を許してあげればこんなことにならなかったのよ」
 美佐子にしてはめずらしく父を諫めてくれた。うれしかつた。一人でも家族の中に味方がいてくれてうれしかった。私の心は決まっていた。
「それにしても学業をなげだしてまでして帰ってくるとはね。わたし恥ずかしくて家の人になんて言えばいいの。弟が文学部に入ったって言うときだってすごく恥ずかしかったのに」
 姉の家は医院だった。私にも医学部へ進学することを期待していた。それが文学部に進みそれだけでも許せないのに中退しての帰省だった。

 家族争議はそれだけではすまなかった。済むわけがなかった。長男で一人っ子。両親の期待と三人の姉妹の関心を一身に集めてわたしは反発することもできず、ただ黙然と座り込んでいた。畳替えをしたばかりだった。青畳はいぐさのいい匂いを部屋いっぱいに漂わせていた。こうばしいような匂い。いやちがう。干し草の匂いだ。あたりまえだろう。いぐさをほしたもので畳は編むのだから……わたしはこの場の成り行きとは全く関係のないことに意識を集中することで父罵詈雑言に耐えた。庭には真っ赤なカンナの花が咲いていた。緋赤色だ、いや血の色だ。仏陀が流した血が地に染みこんでそこに赤いカンナが咲いたという。だつたら、やはり血の蘇芳色がふさわしい。カンナの花言葉は、永遠、妄想、若い恋人同士のように快活。とのとめのない思いの底で、母が球根を植えていた。この春先だった。庭の土を掘り起こしてカンナの球根を埋めている母。どうして母はわたしのことを弁護してくれないのだろう。母もわたしたちの結婚を前提とした交際には、反対なのだろうか。重苦しいその場の雰囲気に耐えられず私は庭に出た。背後で何かが壊れる音がした。父が部屋の装飾品をたたき割ったのだ。



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あらすじ・内容
皆さんは、ナルトに封じ込められている「九尾」をしっていますよね。
九尾のキツネは時の天皇に愛されていた玉藻の前の化生した姿です。
では、本当の九尾とは――。
歴史にあらわれる「玉藻の前」は白人の金髪美人ではないでしょうか。
だから、色が白くて金色の毛だったといわれているのです。
生身の人間を、それもときの権力者の寵愛を一身にあつめていた女性を那須野が原まで追いつめて射殺したとあっては、おそれおおいので寓意で表現したのです。
そして、玉藻がひとりで都落ちして、那須野が原まで逃げてきたわけがありません。
玉藻にしたがう部族があったはずです。
9つの部族か゛、九尾軍団が玉藻を死守していたはずです。
今なお、そんな九尾伝説の残る街での出来事です――。
平安の昔より続く「九尾(吸美)族VS人狼」の怨念の戦いが今蘇る。
勝利して月に吠えるのは、どっちだ!
猫の動きから「人狼(じんろう)」の出現を予感していた一人の老人がいた。
老人の予感通り人狼が出現し、民族学者の石裂(おざく)は争いの渦にまきこまれていく。
那須野を舞台に展開する千年越しの怨念の戦い。
勇猛果敢な妻は「あなたのことは、わたしが守る」といい。
長女の祥代は「お父さんのことは、見捨てないから」といってナギナタをふるって人狼の群れに斬りこんでいく。
那須野ガ原の『玉藻狩り絵巻』さながらの戦いが妻の故郷で勃発したのだ。
平安から連綿と続く「都市伝説」は平成の世にも生きていた!
痛快無比の壮絶な戦いの幕が、ここに切って落とされた――。


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なんの変哲もない日々がもどつてきた。 麻屋与志夫

2015-09-20 02:36:59 | ブログ
9月20日 日曜日

●秋晴れの日がつづいている。
青空に赤とんぼがすいすい飛んでいる。
なにかホッとする光景だ。
酷暑、そのあとにつづいた秋の長雨。
豪雨。
山崩れ。
冠水被害。
まだ街からきれいに自然の猛威の爪痕が消えたわけではない。
でも赤とんぼが庭の物干しにとまっているのを見るとほっとする。
いつものなんの変哲もない自然の営みがありがたくすら思えてくる。

●彼岸花が咲いた。
これまたいつもの季節を忘れていなかった。
赤い曼珠沙華の花が小さな花火のように咲いている。
秋海棠も咲いている。
籐椅子に座ってお茶を飲みながら秋の花々を楽しんだ。
このところ身内の死がたてつづけにあった。
寂しさに耐えながら花を眺めているうちに……
これが年相応の老境なのだろうと思った。
いままで、ゆったりとした気分で庭の花を見たことなどなかった。

  彼岸花
  

  

  シュウカイドウ
  

●もっとも、悠然と長い間花を見ていたわけではない。
あまりこうした時間の過ごしかたは感心しない。
こんなことをしている場合ではないのだ。
書きかけの原稿があり過ぎる。
このままでは、あの世までパソコンをもちこんで、
小説を書かなければならない。

●そういえば、このブログは「恋愛小説」のカテゴリで書いている。
ソレナノニ、さっぱり恋愛小説がのらない。
どうしたの? としかられそうだ。
書きだしだけは、できている。
機会をみて、いや、ソノ気になつたらupしてみますね。


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あらすじ・内容
皆さんは、ナルトに封じ込められている「九尾」をしっていますよね。
九尾のキツネは時の天皇に愛されていた玉藻の前の化生した姿です。
では、本当の九尾とは――。
歴史にあらわれる「玉藻の前」は白人の金髪美人ではないでしょうか。
だから、色が白くて金色の毛だったといわれているのです。
生身の人間を、それもときの権力者の寵愛を一身にあつめていた女性を那須野が原まで追いつめて射殺したとあっては、おそれおおいので寓意で表現したのです。
そして、玉藻がひとりで都落ちして、那須野が原まで逃げてきたわけがありません。
玉藻にしたがう部族があったはずです。
9つの部族か゛、九尾軍団が玉藻を死守していたはずです。
今なお、そんな九尾伝説の残る街での出来事です――。
平安の昔より続く「九尾(吸美)族VS人狼」の怨念の戦いが今蘇る。
勝利して月に吠えるのは、どっちだ!
猫の動きから「人狼(じんろう)」の出現を予感していた一人の老人がいた。
老人の予感通り人狼が出現し、民族学者の石裂(おざく)は争いの渦にまきこまれていく。
那須野を舞台に展開する千年越しの怨念の戦い。
勇猛果敢な妻は「あなたのことは、わたしが守る」といい。
長女の祥代は「お父さんのことは、見捨てないから」といってナギナタをふるって人狼の群れに斬りこんでいく。
那須野ガ原の『玉藻狩り絵巻』さながらの戦いが妻の故郷で勃発したのだ。
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冠水のあとの埃っぽい街を歩いて考えたこと。 麻屋与志夫

2015-09-18 05:28:20 | ブログ
9月18日 金曜日

●街がホコリっぽい。
過日の豪雨で冠水した。
水は引いたが、地面にどろどろの土が残った。
それが乾いてきたのだ。
赤茶けたホコリが秋の風に舞いあがる。

●わたしはできるだけひそやかに息を吸う。
喉が敏感だ。
寒くなるこの季節にはよく喉を腫らす。
気をつけなければ――。
喉だけは、鍛えるというわけにはいかない。
まめに、ウガイをして、予防するしかない。
うっかりして、ウガイを怠って喉を腫らしてしまうと、
からだがダルクテ、原稿が書けなくなる。
これが一番怖い。
まだまだ、書きたいことが沢山ある。

●街を歩きながら、小説の構想を練る。
できるだけ車の通らない裏通りを歩く。
だから、余計に冠水の爪痕が残っている場所を歩くことになるのだろう。
そして裏街には年寄りがおおい。
挨拶をしながら歩くのだが、足のおぼつかない老人とすれちがう。
どうみてもわたしより老けてみえる。
でもわたしより10歳は若いはずだ。
せまい街で、なんどもすれちがっているから、
だいたいの年齢は推し量ることができる。

●わたしの場合、車にのらなかったのが、いまになって幸いしている。
足腰が強い。
ずっと散歩は欠かしたことがない。
2時間くらいは、いまでも楽に歩ける。

●秋晴れがつづいてきたら、日光に行きたい。
東武電車も鹿沼から日光区間がなんとか復旧したらしい。
日光の駅から「うらみの滝」まで歩いてみようかな。
4時間くらいかかるはずだ。
すこしムリかな?

●わたしの所属しているこのブログは「恋愛小説」だ。
書いてますよ。
この歳で初恋物語を。
ゲーテが「若きウェルテルの悩み」を書いたのは何歳の時だったろうか――。


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皆さんは、ナルトに封じ込められている「九尾」をしっていますよね。
九尾のキツネは時の天皇に愛されていた玉藻の前の化生した姿です。
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そして、玉藻がひとりで都落ちして、那須野が原まで逃げてきたわけがありません。
玉藻にしたがう部族があったはずです。
9つの部族か゛、九尾軍団が玉藻を死守していたはずです。
今なお、そんな九尾伝説の残る街での出来事です――。
平安の昔より続く「九尾(吸美)族VS人狼」の怨念の戦いが今蘇る。
勝利して月に吠えるのは、どっちだ!
猫の動きから「人狼(じんろう)」の出現を予感していた一人の老人がいた。
老人の予感通り人狼が出現し、民族学者の石裂(おざく)は争いの渦にまきこまれていく。
那須野を舞台に展開する千年越しの怨念の戦い。
勇猛果敢な妻は「あなたのことは、わたしが守る」といい。
長女の祥代は「お父さんのことは、見捨てないから」といってナギナタをふるって人狼の群れに斬りこんでいく。
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雨の日が恐い。  麻屋与志夫

2015-09-17 17:52:18 | ブログ
9月17日 木曜日

●また雨が降りだした。
雨が恐い。
いままでとはちがった思いで雨降りの一日を過ごしている。
「芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな」
といった風流な心境で雨を感じることができなくなった。

●日吉町では山が崩れ土砂崩れが起きた。
死人が出た。
まだ完全には復旧していない。
黒川では御成橋の上で製材所が傾きいまにも流れだしそうだ。
この右岸の河川敷は昔朝鮮人のがあった。
人呼んでアパッチ。
わたしはこのを忍者村として「クノイチ48帝都に夜に散る」のプロローグに書いた。
ぜひこのブログの左端のカテゴリをクリックして読んでみてください。

●の建物は濁流にのまれなにものこっていません。
ともかく、気候がまったく変わってしまっているのを実感しました。

●幸橋も流出。
濁流が堤を越水して冠水した地域はまだ土砂や、
水浸しになった家具の整理もついていない家もあります。

●水は恐いです。


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鹿沼の幸橋が流失、消えてなくなりました。 麻屋与志夫

2015-09-14 22:44:43 | ブログ
9月14日 月曜日

●上を見上げておどろいた。
帝国繊維の工場のために黒川に架っていた橋が流失していた。
帝繊橋、幸橋とも呼ばれていた橋だ。
図書館のあるこちら側から向こう岸にある工場へ、行き来するためにつくられた橋だった。
一般の人は渡れない。
だいいち工場の敷地から階段で5メートル以上も上って渡る橋だった。
もう数十年機能していない橋だが、なくなってしまうとなんとなくさびしくなった。
これでまた、鹿沼の古い思い出、建造物がきえてしまった。

●こんどの黒川、武子川、小藪川の氾濫。
常総市、そのたの川の氾濫の結果の洪水にみまわれた街々の状況をテレビで見ていても、いろいろなことを学習させてもらった。

●天災は忘れたころにやってくる。
とはよくいったものだ。
「いままでこんなことははじめてだ」と異口同音に古老がいっているのをきいた。
経験では推察できないことがある。
でも、もし川が氾濫したら、とか。
裏山が崩れたら、というようなことは、絶えず家族で話合っておくべきなのだ。
あまりに長く平和がつづいているので、危機管理にもんだいがあるようだ。
ハザードマップをつくって、
もし洪水になったら、
何処に避難するか、
なんてことを当局で指導している。
洪水は人災だ。
防げば防げる。
起きる前に手を打っておくべきだったのだ。

●地震はできない。
雷も防げない。
火事は予防できる。
オヤジのDVからは逃げることが出来る。
洪水は防波堤を構築すれば防ぐことができるのだ。

●色々なことをかんがえさせられた。
今回の豪雨による関東東北ちほうの洪水被害だった。



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