新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

生時で異なる。

2017年11月23日 | 四柱・その他


上図は、同じ日に生まれた方の命式です。

年月日の三柱だけで見ますと…

戊日干で、天干の並びは偏官と傷官との並びの命式です。
偏官と傷官との並びの命式は少々ガタガタしやすいところがあります。

「傷官十干記」では、土(戊・己)日干の傷官は「官去って吉」とあります。

この傷官は金(辛庚)で、まさに刃物そのものとも言える非常に強い傷官です。
一方の官星は木(甲乙)であり、柔らかい五行となっていますので、この傷官は官星を尅すること甚だしいのです。
それで「官星が無い」ほうが荒れずにすむということです。
一番尅の強い「金尅木」の関係ですね…

年配の方等は、生れた時間が分らずに、生時不明で鑑定する場合もありますが、この様な場合には生時に何が来る(出る)かによっても随分と異なります。
傷官と官星の尅を中和する星は…
① 財星と② 印星(特に印綬)です。
特に、確りした財星が出れば良いな…と想いつつ鑑定をします。

Aさんの時柱は…壬子 偏財 胎(偏財)。
Bさんの時柱は…辛酉 傷官 死(傷官)です。

Aさんの場合は、時柱に偏財の専旺干支が出ましたし、申子で合計2.5個の財星が出ました。
この場合、財星が通関神ですので、気の流れは傷官→偏財→偏官と良くなります。
嬉しい限りです…。

Bさんの場合は、時柱に傷官の専横干支が出ました。
五行を見ますと、財星(水)に星(●)が不及。
太過した4個の傷官(過傷官)が月上の偏官を金尅木と強く尅します。
また、月上の偏官が年上と時上の傷官に挟まれて尅されています。
この命式には財星が欲しかったですね…。

同じ生年月日に生まれても、生れた時間で良くも悪くもなります。

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コメント (4)
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