新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

自分という自我の星:比肩。

2020年07月31日 | 四柱・その他
東洋の哲人、「安岡正篤」先生の言葉の中に「自分」というものがあります(以下はその内容です)。

自分というものは良い言葉である。
ある物が独自に存在すると同時に、また全体の部分として存在する、自分の自の方は独自に存在する、自分の分の方は全体の部分である。
この円満無碍(むげ)なる一致を表現して「自分」という。
われわれは自分を知り、自分を尽くせば良いのである。
しかるにそれを知らずして自分、自分といいながら、実は自己自私を恣(ほし)いままにしている。
そこにあらゆる矛盾や罪悪が生ずる。

感慨深い言葉ですね…。

人間は小宇宙とも言われています。
夜の大空を見ると無数の星が輝ています。
一説では、銀河系の中に太陽のように自分で輝いている星は、およそ10の11乗 (1000億)個あるそうです…。

また、人体の大腸の中にも無数の微生物が存在し、その数は60兆個とも言われています。
そして、人はその60兆個の微生物が作る酵素を上手に活用して快適な生を維持しています。
言い方を変えれば、微生物や細胞によって生かされているとも言えます。

人の身体は四肢五体で出来ており、頭一つの中にも、目や鼻や口や耳や様々な器官があります。
勿論、手も足もありますし、内蔵は心臓・肝臓・腎臓・肺臓等様々な器官で構成されています。
その様に様々な器官が、脳を中心に連携し合って、生きているのが人間とも言えます。

その様に考えると、個々が互いに連携し合いながら、大きな存在を活かしているのが分かります。
人間界にも財界・政界・知識人等、様々な分野の方がおられますし、様々な立場の方が、連携を組みながら社会を造成しています。
個人の身体から、家庭、や社会・国家、世界と、互いの為に活きながら世界を構成しています。

東洋思想の中の、「陰陽五行」の関係もその様な内容を表示していると言えます。
陰陽・・・陰(女)は陽(男)の為にあり、男は女の為に…
また、宇宙の全てが陰陽というペアシステムで出来ているということは、宇宙の本質は愛とも言えます。
愛の本質は為に生きるですので、自己中心的な愛ではなく、為に存在する愛となります。

また、五行論では、木は火を生じ、生じられた火は土を生じ、土は金を生じて、その生じられた金は水を生じ、最後に水は木を育てます。
図で書けば、木→火→土→金→水→木・・・ですね。
陰陽五行の関係がバランスよくスムーズに回っていれば、万事がスムーズに進みやすくなると思います。
現在の新型コロナウィルス蔓延の期間は、この五行の流れが止まっている様な期間ともいえます。
人は地球という大きな生き物の中で生きている訳ですが、大きな生き物である地球を汚し過ぎたのかも知れません。
為に生きる活き方に戻す必要があるのかも知れません。

次に、生き物でも何でも、種を蒔いて育てて稔の秋を迎えるまでにはある程度の期間が必要です。
春夏秋冬…命式によって、春や夏、そして稔の秋の年代(期間)が異なる場合も多くあります。
願わくば、結婚して家庭を持ち、子を得るのに良い時期に、その様な星が廻っていれば嬉しいのですが…中にはそうでもない方もおられます。
その場合には、少々の忍耐が必要ですし、先人のアドバイスも必要かと思います。

推命的には、自我を表す変通星は「比肩・劫財・敗財」です。
命式本体に比劫が多く出て、身旺の場合は、「自分」という、自我意識が強くなります。
自分の中から湧き出す欲望がとても強いのかも知れません…。
その欲望が「他の為に」という方向性の場合は良いのですが…「自己中心的」な方向性の場合は少々注意が必要になります。
稔の秋なら良いのですが…そうでない場合も多くあります。
良い意味での、世界が変わる時なのかも知れません…。
良心の声に耳を傾けて生きたいものですね…。
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新栄堂
コメント
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