上図は、或る有名人の命式です。
流年は昨年の戊戌、この様な年は注意が必要だった…。
彼女の命式。
日干:庚戌。天干の並びは月上の食神を中心とする正官との並びの命式。
生時不明ですが、五行には星が万遍なく配置されている様に思える。
行運を見ると…
大運が庚戌 比肩 衰(偏印)と、日柱との反言の大運(反言とは行運に四柱本体の干支が重なって出ること)。
日柱との反言の大運は、必ず比肩となり、普通の比肩よりも強い比肩となり、注意が必要な大運となる。
そして、流年は戊戌 偏印 衰(偏印)と、専旺干支の偏印が来ている。
月上の中心星が食神の彼女にとって、日支の偏印、そして大運支の偏印、流年の専横干支の偏印と、全部で4個の偏印が土尅水と水の食神を強く尅す。
土の偏印を抑えるのが木の財星だが、大運に日柱 反言の金の比肩が強く出ているので、金尅木と、木の財星が働かない時期。
この年は、少々強い「倒食」となる。
倒食解除の条件は、天徳星(彼女の場合は丁壬)と財星(特に偏財)。
彼女の場合も、命式本体に天徳を持ってはいるが、反言と言う強い比肩と、太過した偏印の前では力及ばすという状態だと思う。
当方の流派では、月上の変通星を主体的な星として判断します。
彼女の場合は食神ですね…。
食神は神様が付く福禄の星で、以下の様な象意があります。
財(宝)を生ずる星。
事業家の方の場合は、事業そのものを表し。
女性の場合は、子供を表します。
また、男女共に生命力や健康(精神・肉体)を表します。
この様な年は、年配の方は健康面に注意の暗示があります(健康診断を受けて下さい)。
食神は食べる神様ですので、倒食となっている場合は、食べられなくなる病気、口内炎・食道がん等にも注意が必要です。
また、事業をされている場合は、この様な年回りは事業拡大や、新規事の契約は控えた方が良いと思います。
倒食となる場合は、「前にも進めず後ろにも下がれず…」という状態になる場合も多いです。
また、妊婦さんの場合は、安定期に入る迄は無理はされない様に…。
思春期や受験等をお持ちのお母さんは、お子さんの事での心配事が増えるでしょう…。
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新栄堂
2022年の節分まで(敗財の大運が終わるまで)は少々注意が必要ですね…。
新栄堂様のブログは大変勉強になります。
丁未
辛亥
庚寅
こちらは親戚の命式です。
色白美人で結婚生活も大変裕福なのですが、若い頃から持病持ちだったり5年前は乳がんを患ったり、今でも健康状態があまりよろしくありません。
月柱敗財、5年前の大運比肩、流年偏財
財が剋されたのでしょうか?
丁卯日生まれの当方は来年、大運劫財、流年正財
なので戦々恐々としております。