姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

ヨーロッパからご質問:姫路肛門科岡崎外科ブログ

2010-05-20 20:19:21 | 妊娠・出産と痔
質問いただきました。ヨーロッパ在住の妊娠初期の方からです。9週目で痔になり、以前「いぼ痔」の診断で処方されたプロクトセディル坐剤を使用していいかどうか、とのご質問です。

添付文書を調べたところ妊娠中禁忌にはなっておりませんので、使用可です。しかし処方薬は医師の診断のもとに使うのが原則ですので、その点ご注意いただきます。妊娠中の薬については、私は患者さんに「おくすり110番」というHPをよく紹介しています。薬の添付文書は「ハイパー薬辞典」で見ることができますし、「妊娠とくすり」についても妥当に記載されています。ご覧になってください。

ところで、まだ診断はついていませんね。「いぼ痔」と言っても、血栓性外痔核もあれば、脱出する内痔核もあります。肛門ポリープが脱出しているのかもしれませんね。いずれにも多少は効果があるかと思われます。くわしい症状についてさらにコメントしたいただければ、もう少し診断に近づけるかと思います。海外では本当に大変です。私はアメリカに在住歴がありますが、だいたいドラッグストアの「浣腸」からして日本と同じ成分がないのです、アドバイスしかできませんが、参考になれば幸いです。
コメント
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