今月初めの頃のことである。
千葉に住む長い付き合いである妻の友人から、
「一周忌に合わせてお花を送りました。○○子さんが好きだった泰山木・・・」
後は電話の向こうで、涙声であった。
そして翌日、大きな箱に何とも丁寧な梱包をされて届いたのは、
まさに泰山木の純白の大輪の花である。(上写真)
娘と共にそおっと開梱しながら、
「今頃もう咲いているんだね、温室栽培かなぁ」
よくぞ傷まなかったこと・・、少し花弁がしおれ加減に見えたので、
急いで同梱されていた白い花瓶に水を入れて挿し・・・しげしげと眺めてみる。
大きな葉の葉脈も表裏の色合も、花弁の中のシベを覗いてみても、まさに本物である。
もう一度、娘としげしげと眺め触り確かめてみて・・・やっと造花であることが分った。
「ひぇーっ、分からなかったね」
花瓶の水を捨てながら、思わず笑ってしまった。
それにしても・・・よく出来ている。
と同時に妻も私も好きな花である。特別なお店で求めたものに違いない。
何年か前に、私が撮った泰山木の花も併せて(夏虫の止まっている方)、比べてみよう。
これは本物(下)