じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

どうせなら明るく

2008年04月20日 | 日々のこと

ここのところ、どうもブルー一色の記事ばかりになっていけない。

インターネットが使えない病室なので、かみさんはブログも見ていないと思っていたら、携帯で覗いているらしい。

「悲観的なことばかり書かないでよ、私はこんなに元気で明るくしているんだから」とクレーム。確かにかみさんはいつでも驚くほど明るい声で電話に出ては、逆に落ち込んでいる私を励ます。決して体調は良くないはずなのに・・・・

どうも私は物事を悪い方悪い方に捉えすぎて、先々のことまで思い悩む性癖がある。

いやでも厳しいかみさんにとって決して嬉しいことではないだろう。これではいけない。

かみさんの口癖、「くよくよしても仕方ない、小さなことに感動し、みんなに感謝して一日一日を明るく過ごしたい」

     ・・・・・・・・

久しぶりの快晴で青葉若葉が爽やかな一日だった。

山根公園に散歩に行き、携帯TV電話で 緑眩しい煙突山の風景を送信しすると、「素晴らしいわ、そうよ その景色に感動し、そんなことが出来ることに感謝するのよ」はいはい。

暖かくなり 水辺で子供達が戯れていた。

ラヴも待ちきれなく 水に浸かる。

明日はかみさんの病院に行く予定。

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深呼吸して・・・

2008年04月19日 | 急性骨髄性白血病

O大病院は私のがん治療もやってきた経験があり、中四国では最も信頼をしている病院だと思っているので、遠隔地にもかかわらず、かみさんの白血病治療を託した。

MDSの疑いと診断された後、週単位で、末梢血中の芽球の増殖速度は半端じゃなかった、そして一ヵ月後にには急性骨髄性白血病に移行したと診断され緊急入院となった。病変が速い・・どうも私の前立腺がんなどのペースとは比較できない進行速度と思い知らされた。

私はインターネットをくまなく探して、ありとあらゆる情報を読み漁り、コピーして分厚いファイルが何冊も出来上がってしまったほどである。

白血病は今では不治の病ではなくなったといわれる。だが・・・・

かみさんはあえて読まず、詳しく知ろうともしたがらないが、MDS(骨髄異形成症候群)から移行したAML(急性骨髄性白血病)で染色体異常の場合は予後不良のケースもあるらしい。文献を漁り知れば知るほど、後頭部がジーンと痛くなってくるのである。

かといって自分には何の打つ手もなくて、かえって心配とストレスが増すばかり、なにも考えないでぼーっとテレビ番組でも見ていると少し忘れて楽になってくる。

自宅での毎日の生活も何だか地に足が着かないようで、心もとないばかりである。

疲れてもいいから、病院に行ってかみさんを見守っていてやりたい、精神的にはその方が気が休まるだろう。

かみさんは、くよくよしても仕方がないでしょう、そんなに病気の内容や分類 治療法まで詳しく知らなくても、それだけ信頼して託した病院と先生に治療をお任せすればいい、と言う。主治医の教授も病棟主治医も共に優しく丁寧なので、全幅の信頼をしているのである。

それはそうなのだが、それしかないのだけれど、・・・・。

現在、寛解導入療法として大量抗がん剤治療が行われており今日が3日目、副作用も出始める時期ではないだろうか。

今朝は8時頃、携帯に何度電話しても出ない・・・それだけで心配になり、BCR(クリーンルーム病棟)の看護師詰所に電話して様子を見てもらったら、「今朝は体調が優れないようでまだお休みになっています、でも大丈夫ですよ」・・・・

まもなくかみさんから携帯に電話が入ってホッとした。吐き気止め注射をしてもらって楽になったという。でもだんだんと食事が摂れなくなってきたようだ、おかゆと梅干がいいという。冷たいゼリーが食べたいらしい。離れていると何もしてやれない歯がゆさがある。

「そろそろ庭の藤の花が咲き始めているかもしれないね、いい季節よ、外に出て深呼吸してみて」電話のかみさんから言われて外に出てみると、ホントまさに咲き始めたばかりであった。

他にもオダマキや何だか知らないがかみさんが植えていた多年草の草花が次々と咲き始めていた。気がつくと八重桜が咲き、煙突山も新緑で「山笑う」の季節であった。

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食材宅配

2008年04月18日 | 日々のこと

昨夜は岡山から帰るなり、早めに温泉浴場(マイントピア)に出かけ、帰りに寿司パックを買ってきて食べ、睡眠導入薬を飲んで早々に床についた。風呂で揉み解したのに横になっても足が棒のように感じた。歳だなあ、それに考えてみれば私も健康体ではなかった。疲れるのも無理はない。

今朝はゴミ出しもないので、9時頃まで床にいた、おかげで元気に起き出すことが出来た。

朝食が美味しいし食欲があるので大丈夫だろう。良かったとにかく健康を維持していかなくては・・・今はそれが一番。

ヨシケイの食材配達に連絡し契約した。早速 来週月曜から配達してくれる。

一人前用は選択の余地はなくて1コースのみ、ほとんど調理の手間も要らない内容である。

おそらく独居老人向けコースになっているのだろう。

でもメニュー本を見ていると、結構食欲そそる内容で楽しみ。

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疲れた

2008年04月17日 | 急性骨髄性白血病

かみさん、一般病室の快適な個室に入院できて喜んでいたが、それは検査の3日間で、早速バイオクリーンルーム(BCR)に移され、今日から抗がん剤治療が始められた。

寛解導入治療、IVHからキロサイトとイダマイシンの点滴がこれから一週間続く。

クリーンルームはやや窮屈なスペース、ベッドの頭方向の壁一面がフィルターになっていて、埃や真菌類を除いた空気で室内が与圧に保たれている。つねに換気の音がしているのが少し耳障り。家族(2人だけ)は手洗い消毒をして入室できることになっていて、今日一日付き添った。買い物と少しの洗濯をした程度で、その他何をしたということでもないのに、かえりの電車に乗るとどっと疲れが押し寄せてきた。

楽しい入院生活をと、色々持ち込んでいた荷物の大半を持ち帰るはめになった。

これからかみさんは最も辛い副作用や何度かのマルク(骨髄穿刺)に苦しむことになるだろう。何としてもここは私が元気でなければ・・・・慣れないことで疲れた、早めに寝よう。

0804175 ガラス越しの向こう側に面会用の廊下が

あってインターホンで会話する。

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ひとり暮らし

2008年04月16日 | 日々のこと

P1040803_2 いつもどおりに朝起きて、 朝食はパンと牛乳とトマトジュース、それにパックされた野菜サラダにドレッシングをかけて・・・これはいつもどおりで問題ない。

洗濯は自分の下着とタオルくらいなのでこれもわけはない。

ラヴの散歩に行き、昼食は野菜たっぷりの焼きそば、出来は上々である。

天気が良いので午後には布団を干して、部屋の掃除をして・・・・

さてと・・・、夕食が問題である。

考えつかないのでパックのにぎり寿司にでもしよう。

夜、息子に電話してそのことを言ったら、ヨシケイにしたら、ということだった。調理済み食材の宅配便らしい。早速問い合わせてみよう。

それに風呂も大変だろうから、マイントピア温泉の会員になれば、とアドバイスされた。

なるほど! 近くで便利だし多分経済的にもいいかもしれない。いいアイデアだ。

かみさんが2,3日居なかったことは今までに何度もあったことだが、なんとなくこれまでとは違う、何か締りがなくて心もとない。

桜が散りつくした、これからが大変である。

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子供達へのメール

2008年04月15日 | 急性骨髄性白血病

昨日、11:00 お母さん、岡山大学病院に入院しました。

早速 若い主治医から今後の治療予定の説明をうけました。

今日明日で検査(採血、X線、心電図、CTなど)して、4/16から抗がん剤治療に入るそうです。まず2種類の強力な抗がん剤を10日間点滴してがん細胞を徹底的に叩く、これによって白血球はほぼ0になってしまうらしい。

それから1ヶ月間が山でかなりの副作用が心配される。

一ヵ月後白血球が増え始め正常に近くなれば、「寛解」したとして、次に「地固め療法」「再寛解」を繰り返し、6ヶ月はかかるらしい。前回の説明では3ヶ月と聞いていたが・・・

・・・・・

並行して骨髄移植も検討されるらしい。

血液型(HLA)検査は兄弟姉妹の適合確立は高いが、親子は関係ないとのこと。

がんのお父さんのものも駄目らしい。

あす兵庫の姉さんが見舞いに来たときに唾液で検査するそうで、これは一応の決まりだそうです。年齢のことや、それが不適合(多分万分の一)なら骨髄バンクからドナー探しして、移植できるまでには手続きやその他で約半年はかかるらしい。

それでも駄目なら臍帯血から探す・・・が微量なので成功率はどうも低いようです。

・・・・・

病室は快適な個室でお母さんは「My枕」も持ち込んで今のところ、とても元気です。

お父さんは暇なので、週に1~2度、電車で会いに行くことにしています。

遠距離恋愛の気分です。

・・・・・

お父さんは1人の生活が十分やっていけると思っています。

先週までの状態でお母さんが家に居ると感染症が出ないかと心配ばかりしていましたが、

入院してもらうと何だか安心して、肩の荷が下りた感じです。

心配は要りません。多分家事全般そつなくやっていけますよ。

お母さんに毎日ラブラブ電話しているし、毎週会いに行けるしね、寂しくはありません。

また様子を逐次連絡します。

お母さんに携帯メールや、たまには携帯TV電話もしてあげてください。

あまり心配しないで、自分たちの仕事や育児に専念してください。

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お父さんへ-2

2008年04月14日 | 急性骨髄性白血病

今日から、かみさんが長期入院することになった。

岡大病院、新築病棟の快適な個室で、シンガポールで買ったお気に入りの「My枕」も持ち込んで、いまのところ元気である。

早速病棟主治医からこれからの治療予定の説明があった。

各種検査のあと、2日後から強力な抗がん剤治療が始められる。内容は厳しい・・・

苦しいだろうが、うまく寛解にいたってくれることを祈るばかり。

かみさんを病院に残して、日暮れ一人家に帰り着くと、寂しさがこみ上げてきた。

きょうは、かみさんが書き残してくれていた手紙から(のろけを敢えて)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

いつも大好きな優しいお父さん

いつでも一緒にいたいのに、3ヶ月も離れて暮らすなんて・・・

でも私のことは大丈夫だよ。

お父さんの方が 1人で大丈夫かな それが心配です。

ラヴとゆっくり時間をかけて散歩したり、今まで以上に遊んでやってね。

・・・

庭に、新芽が一杯出て、色々な花が咲き始めています。

ゆとりがあれば、そんな小さな花を摘んでいつも私がしているように小さな花瓶にさしてみて・・・・自然に感動し、人に感謝しながら過ごせば毎日が楽しく過ごせるよ。

・・・

料理も買ってばかりじゃなく、今日は何を作ろうかな、昨日の野菜の残りを使ってとか考えれば楽しくなるよ。主夫は結構いそがしいけど楽しくやってね。

やめていた絵手紙を始めるのはどうかな、そして絵手紙くれると嬉しいよ。

テラスでラヴと日向ぼっこしながらゆったりとコーヒーなど飲むのもいいよ。

そしてそんな毎日の出来事をメールしてね。楽しみにしています。

列車で一時間半、いつでも会えるし、寂しければ近くに泊ればいいよ。

男が泣いたりしないでね。

・・・

同病の人が耐えられることを、私が出来ないことはないよ。

どんなこともだいすきなお父さんのために頑張り通すから、前向きに行こうね、約束よ。

そして又美味しいもの食べに行ったり、旅行や山登りをしようね。

・・・

お父さん、食事と睡眠をちゃんと摂って、お薬を忘れないようにね。

人は知らないけど 多分私たち夫婦ほど幸せ者はいないはずよ。

子供たちや友達やみんなみんなの優しさに助けられて、きっと私は治してみせる。

前向きに、今日一日 無事過ごせたと 感謝しながら・・・・。

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お父さんへ

2008年04月12日 | 日々のこと

(今朝出立した娘が書き置いていた手紙)

お父さん・・大丈夫?

月曜日から、お母さん入院しちゃうけど、1人で生活できる?

私はお母さんのことも もちろん心配だけど、お父さんの1人での生活のことが、心配でたまりません。

今は少し調子いいみたいだけど、これがいつまで続くのかわかんないし・・・。

大丈夫?淋しいね・・・。

お父さんはいいというけど いつでも帰るつもりだからね 遠慮しないで言ってね。

ちょっと帰りたい気分でもあるし・・()

今までずーっと甘えさせてもらったのだから 甘えてください。

といっても何もしてあげられないけど 1人の寂しさはまぎれるでしょ!!!

ホントまさかお母さんが倒れちゃうなんて 想像外だったね。

お父さんの調子もいいからこれからしばらく旅行とかして 楽しめたかも なのにね。

お母さん厳しい闘病になると思うけど 気を落とさないで 元気でね。

2人には1日でも長生きしてもらいたいと思っています。

親離れの出来ていない私にとって親がいないなんて 想像できない・・・。

私より長生きしてもらいたいくらい・・・(笑)

二週間バタバタして 私たちのせいで お母さんの体調が悪くなったのかもしれないね。

ごめんなさい。

病気の両親なのにやっぱり 甘えてばかり・・・。

いつもありがとう。

今回は悲しい気持ちでいっぱいでシンガポールに戻るのは 後ろ髪ひかれる思いです。

でもガマンして とりあえず 帰ります。悲しいーっっっ。

お母さんのこともそうだけど、お父さんのこともちゃんと教えてね。

ウソつかないでね。

遠いだけにすごい気になって仕方がないから・・・。

お父さん!!!

薬飲んでくよくよしないで 前向きにね。

くよくよしたら免疫力 低下するらしーよ。

ちゃんと食べて、寝て、ラヴと散歩して、お母さんに絵手紙を書いてあげて、元気にね!!!

スカイプで会おうね。

夏休みまで待てなくて 寂しかったら いつでもすぐ帰ってくるからね。

しっかりね! 泣かないでね!

いろいろありがとうございました。

ホントありがとね。 またね  (原文のまま)

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祈願

2008年04月11日 | 健康・病気

午前中、みんなで一宮神社に病気平癒の願をかけて御祓いに行った。

実を言うと娘も昨年末の出国前に精密検査を受けたところ腹部に腫瘤がみられ、夏に手術を予定している。今回の帰国はかみさんの心配もしてのことだが、自分の経過検査もあってのことで、どうも我が家はこのところ疫病神につかれているのではないかと、3人揃ってお祓いに行くことにしたのである。

日頃神仏に疎遠ながら、ここは3人藁にもすがる気持ちで一致した。

受付でそれぞれの病名と病院や治療予定などを記入して初穂料を添えてお願いする。

他には参拝する人もない静かな神前で、若い女性の神主さんが澄んだ声で祝詞をあげてくれると、何だか清清しい気持ちになれた。こういう気分になれることが大事なのだろう。

大人3人の両脇を固めてrikuとyuuも神妙に座っている。神主さんの仕草に合わせて、しきりに礼や拍手をしていて、横目で見つつ、つい噴出しそうになってしまって、かみさんに小突かれた。帰る前にも2人して熱心に拝んでくれていて、嬉しかった(下)。

暖かくて穏やかな一日、いよいよ今日が最後の日、明日早朝の便で孫たちはシンガポールに帰っていく。かみさんも疲れも見せず幸せそうだった。

10日間、慌しくも楽しい日々を過ごせたことがありがたい。

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孫たちと

2008年04月05日 | 日々のこと

春休みを利用して娘と孫たちがシンガポールから帰ってきた。

孫たちには昨年末以来か、いやそういえば私たちが2月にシンガポールへ行ったときに会ったからほんの2ヶ月ぶりなので、久しぶりに会ったという感激もないが、それでも遠く離れているというだけで懐かしさもひとしおであった。

折からちょうど桜の満開の時期で、季節感の全くないシンガポールからみれば寒さと共に少しは感動を味わったに違いない。何よりもラヴとの再会が嬉しげであった。

最近疲れやすくなって、横になる時間の多かったかみさんも、元気を出して孫たちと近くの山根公園の桜の下を一緒に歩いた。

やわらかい陽射しに包まれて満開の桜の下、久しぶりの散歩で気分転換が出来よかった。

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