じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

深呼吸して・・・

2008年04月19日 | 急性骨髄性白血病

O大病院は私のがん治療もやってきた経験があり、中四国では最も信頼をしている病院だと思っているので、遠隔地にもかかわらず、かみさんの白血病治療を託した。

MDSの疑いと診断された後、週単位で、末梢血中の芽球の増殖速度は半端じゃなかった、そして一ヵ月後にには急性骨髄性白血病に移行したと診断され緊急入院となった。病変が速い・・どうも私の前立腺がんなどのペースとは比較できない進行速度と思い知らされた。

私はインターネットをくまなく探して、ありとあらゆる情報を読み漁り、コピーして分厚いファイルが何冊も出来上がってしまったほどである。

白血病は今では不治の病ではなくなったといわれる。だが・・・・

かみさんはあえて読まず、詳しく知ろうともしたがらないが、MDS(骨髄異形成症候群)から移行したAML(急性骨髄性白血病)で染色体異常の場合は予後不良のケースもあるらしい。文献を漁り知れば知るほど、後頭部がジーンと痛くなってくるのである。

かといって自分には何の打つ手もなくて、かえって心配とストレスが増すばかり、なにも考えないでぼーっとテレビ番組でも見ていると少し忘れて楽になってくる。

自宅での毎日の生活も何だか地に足が着かないようで、心もとないばかりである。

疲れてもいいから、病院に行ってかみさんを見守っていてやりたい、精神的にはその方が気が休まるだろう。

かみさんは、くよくよしても仕方がないでしょう、そんなに病気の内容や分類 治療法まで詳しく知らなくても、それだけ信頼して託した病院と先生に治療をお任せすればいい、と言う。主治医の教授も病棟主治医も共に優しく丁寧なので、全幅の信頼をしているのである。

それはそうなのだが、それしかないのだけれど、・・・・。

現在、寛解導入療法として大量抗がん剤治療が行われており今日が3日目、副作用も出始める時期ではないだろうか。

今朝は8時頃、携帯に何度電話しても出ない・・・それだけで心配になり、BCR(クリーンルーム病棟)の看護師詰所に電話して様子を見てもらったら、「今朝は体調が優れないようでまだお休みになっています、でも大丈夫ですよ」・・・・

まもなくかみさんから携帯に電話が入ってホッとした。吐き気止め注射をしてもらって楽になったという。でもだんだんと食事が摂れなくなってきたようだ、おかゆと梅干がいいという。冷たいゼリーが食べたいらしい。離れていると何もしてやれない歯がゆさがある。

「そろそろ庭の藤の花が咲き始めているかもしれないね、いい季節よ、外に出て深呼吸してみて」電話のかみさんから言われて外に出てみると、ホントまさに咲き始めたばかりであった。

他にもオダマキや何だか知らないがかみさんが植えていた多年草の草花が次々と咲き始めていた。気がつくと八重桜が咲き、煙突山も新緑で「山笑う」の季節であった。

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コメント
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