三島宿からの坂の途中(箱根石畳は三島からの方が保存、復元がいいかもしれません 余談)
4回の準備会議を経て町内会の文化祭の当日である。
文化祭の会場は真ん中にある公民館。
地域の皆さんが中心になり、小中学校、幼稚園、保育園、児童館、老人ホーム、習い事サークルなども一緒に集う。
ミニステージ、ワークショップ、展示、そしておにぎりとトン汁がふるまわれるらしい。
本校も10年来仲間に入れてもらって作品展示で参加していると聞く。
朝8時、学校から生徒の作品を車に積んで公民館に向かう。ほぼ車満載。
「よろしくお願いしまーす」
会場に入ると皆さん準備に追われている。
展示室は普段は5~6台の卓球台が設置されている場所。
で、本校展示場所は入口の正面。役員さん達が本校を引き立ててくれているのである。
「ああ、どうぞよろしく。この腕章つけてよ」
と委員長さん。腕章をつけることで係の一員になったようで少し嬉しい。
一時間かけて、長テーブル2台と掲示用の衝立に作品を展示。
作品の意図や生徒が工夫した点を書いたポップも置いた。よい感じ。
あとは、来られた方に作品の説明と今度学校でやるイベントのチラシを渡すのである。
ところが、まだ開場まで時間がある。慌てて準備しすぎたか。
回りをみると皆さんの展示もほぼ完成している。
お隣は、陶芸を本格的にやっている年配の男性だ。
「私は野焼きで、土器みたいに焼くんだよ」
という。野趣ということ?
器と焼いている場面の写真がある。
「迫力ありますねぇ」
というと、にっこり笑う。子どもように両手を腰にやりながら焼き物の歴史を教えてくれる。
隣は姫路城のレプリカを作成した人。この人自身が隠れちゃいそうな大きさの天守閣の持ち込んでいる。
自慢話にならないようにと思ってるけど、「唐破風の湾曲」のあたりの説明になると力がこもってる。
向こう側の壁面には老人ホームの方の書道の作品。
書道の手ほどきされている女性が説明にあたるらしいが、「作品づくりにいいアイディアがないか、盗もうと思ってね」と冗談をいいながら他の展示を見ながらいろんな人と話してる。実は立派な先生らしい。
この街にはこんな人達がいるのだ!。
開場の時間になり、まさに地域の老若男女が通りの左右からやってくる。慌ただしくなってきた。
腕章の効果?で、案内役でもある。
分からないことも多いから、いろいろな方に聞きに回ったり、プログラムを何度も確認したり、名実ともに係員になっていく。
2階ではミニステージが始まったらしい。吹奏楽の音。
上っていくと、曲の紹介を先月部長になったばかりの男の子が行っている。
さすがに緊張していて少し間違えると、すかさず客席から「頑張れー!」と囃されている。
無事、アンコールまで終わって沢山の拍手をもらって満足そう。
別の部屋はワークショップ会場。砂絵とか消しゴム印づくりとか切り絵を優しそうなエプロン姿の年配の方々が小学生親子に教えている。
真剣にでも楽しそう。時々手を止めて、顔を上げては先生に尋ねたり、頷いたりしている。
そして、片付けの際には、児童館の館長さんに手伝っていただきながら、発達障害の子の増加について見識を伺ったりした。
駅前では降りたシャッターが目立つけど、こんな人々がいる!。
後日、町内会長さんにお会いした時、
「同じ仕事とか、好きなことが一緒とか、そういう集まりは多いけど、もっと違う人とつきあってみるっていうのが地域だと思う」
とおっしゃる。
いい言葉だと思った。
言わずもがな、学校も生徒もこの街とともにありたい。
4回の準備会議を経て町内会の文化祭の当日である。
文化祭の会場は真ん中にある公民館。
地域の皆さんが中心になり、小中学校、幼稚園、保育園、児童館、老人ホーム、習い事サークルなども一緒に集う。
ミニステージ、ワークショップ、展示、そしておにぎりとトン汁がふるまわれるらしい。
本校も10年来仲間に入れてもらって作品展示で参加していると聞く。
朝8時、学校から生徒の作品を車に積んで公民館に向かう。ほぼ車満載。
「よろしくお願いしまーす」
会場に入ると皆さん準備に追われている。
展示室は普段は5~6台の卓球台が設置されている場所。
で、本校展示場所は入口の正面。役員さん達が本校を引き立ててくれているのである。
「ああ、どうぞよろしく。この腕章つけてよ」
と委員長さん。腕章をつけることで係の一員になったようで少し嬉しい。
一時間かけて、長テーブル2台と掲示用の衝立に作品を展示。
作品の意図や生徒が工夫した点を書いたポップも置いた。よい感じ。
あとは、来られた方に作品の説明と今度学校でやるイベントのチラシを渡すのである。
ところが、まだ開場まで時間がある。慌てて準備しすぎたか。
回りをみると皆さんの展示もほぼ完成している。
お隣は、陶芸を本格的にやっている年配の男性だ。
「私は野焼きで、土器みたいに焼くんだよ」
という。野趣ということ?
器と焼いている場面の写真がある。
「迫力ありますねぇ」
というと、にっこり笑う。子どもように両手を腰にやりながら焼き物の歴史を教えてくれる。
隣は姫路城のレプリカを作成した人。この人自身が隠れちゃいそうな大きさの天守閣の持ち込んでいる。
自慢話にならないようにと思ってるけど、「唐破風の湾曲」のあたりの説明になると力がこもってる。
向こう側の壁面には老人ホームの方の書道の作品。
書道の手ほどきされている女性が説明にあたるらしいが、「作品づくりにいいアイディアがないか、盗もうと思ってね」と冗談をいいながら他の展示を見ながらいろんな人と話してる。実は立派な先生らしい。
この街にはこんな人達がいるのだ!。
開場の時間になり、まさに地域の老若男女が通りの左右からやってくる。慌ただしくなってきた。
腕章の効果?で、案内役でもある。
分からないことも多いから、いろいろな方に聞きに回ったり、プログラムを何度も確認したり、名実ともに係員になっていく。
2階ではミニステージが始まったらしい。吹奏楽の音。
上っていくと、曲の紹介を先月部長になったばかりの男の子が行っている。
さすがに緊張していて少し間違えると、すかさず客席から「頑張れー!」と囃されている。
無事、アンコールまで終わって沢山の拍手をもらって満足そう。
別の部屋はワークショップ会場。砂絵とか消しゴム印づくりとか切り絵を優しそうなエプロン姿の年配の方々が小学生親子に教えている。
真剣にでも楽しそう。時々手を止めて、顔を上げては先生に尋ねたり、頷いたりしている。
そして、片付けの際には、児童館の館長さんに手伝っていただきながら、発達障害の子の増加について見識を伺ったりした。
駅前では降りたシャッターが目立つけど、こんな人々がいる!。
後日、町内会長さんにお会いした時、
「同じ仕事とか、好きなことが一緒とか、そういう集まりは多いけど、もっと違う人とつきあってみるっていうのが地域だと思う」
とおっしゃる。
いい言葉だと思った。
言わずもがな、学校も生徒もこの街とともにありたい。