諦めない教育原理

特別支援教育は教育の原点と聞いたことがあります。
その窓からどこまで見えるか…。

98 技術後の時間

2020年09月12日 | エッセイ
富士山! 夏 八ケ岳から

鼓(つづみ)という邦楽器がある。
これをマスターするためには、師匠に弟子入りする。

洋楽器等とも比較して技巧的には難しくないらしいが、師匠に認められるのにはかなりの時間を要するという。
この間、ひたすら繰り返し練習する。4種類のたたき方が基本にある。

そしてかなり経ってゴールを意識しなくなったころ、「よし」と言われて免許皆伝?になる(らしい)。

技術的には出来たあとの時間、そこで何かが成就したということだろう。

同様のことを舞踊や洋楽器のコンクールの時にも感じる。

素人の感覚ではあるが、上位の人たちは、演技や演奏が自分のものになっている印象をうける。
振り付け師や作曲家の意図を踏まえながらも「その人」がそこに現れるというのか。
その作品にコミットしている姿として。

芸術ほど顕著ではないのだが、仕事の上でも感じることがある。

技術的と簡単に言ってもいけないが、それを超えて仕事全体を自分のものしている人がいるものだ。
そこにもやはり一種の美しさがある。


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