15年前、友達と大阪で信号待ちをしていたら
170cm位のペンギンが横に立っていた。
ペンギンはこちらに向かって身振り手振りで何かを訴え
時計を気にしながらタクシーに乗って行ってしまった。
我々は何か重要な事を伝えられたような気がしたが
今となってはそれが何だったのか分からない。
その日の夕方、帰りの電車で別のペンギンが
電車のホームで寂しそうに溜息をついていた。
竹輪を食べながらストローで器用にビールを飲んでいた。
しかし近くを盲導犬が通るとペンギンは
威嚇するかのように毛を逆立てて吠えていた。
まだ猛禽類だった頃の熱い血は流れているようだ。
中学の三者面談の時、トイレに行ったら
ペンギンが奥からずぶ濡れになって出て来た。
すれ違う時に「油断するなよ」と
アドバイスを受けたのを今でも覚えている。
先日、友人とファミレスに行ったら、
サラダバーで3頭のペンギンが立ち往生していた。
背が届かんのか、新しい皿が欲しいのか、
よく分からなかったが、山盛りの枝豆を
喫煙席の方に持ち帰り、枝豆を器用に食べていた。
都心の方では朝方に
ゴミ袋を漁るカラスと喧嘩する
ペンギンを頻繁に見るようになった。
住処を追われ人間と共存する道を選び
半ば害鳥扱いされながらも
生きようとする後ろ姿は、
あの頃のペンギンを思い出させる。
170cm位のペンギンが横に立っていた。
ペンギンはこちらに向かって身振り手振りで何かを訴え
時計を気にしながらタクシーに乗って行ってしまった。
我々は何か重要な事を伝えられたような気がしたが
今となってはそれが何だったのか分からない。
その日の夕方、帰りの電車で別のペンギンが
電車のホームで寂しそうに溜息をついていた。
竹輪を食べながらストローで器用にビールを飲んでいた。
しかし近くを盲導犬が通るとペンギンは
威嚇するかのように毛を逆立てて吠えていた。
まだ猛禽類だった頃の熱い血は流れているようだ。
中学の三者面談の時、トイレに行ったら
ペンギンが奥からずぶ濡れになって出て来た。
すれ違う時に「油断するなよ」と
アドバイスを受けたのを今でも覚えている。
先日、友人とファミレスに行ったら、
サラダバーで3頭のペンギンが立ち往生していた。
背が届かんのか、新しい皿が欲しいのか、
よく分からなかったが、山盛りの枝豆を
喫煙席の方に持ち帰り、枝豆を器用に食べていた。
都心の方では朝方に
ゴミ袋を漁るカラスと喧嘩する
ペンギンを頻繁に見るようになった。
住処を追われ人間と共存する道を選び
半ば害鳥扱いされながらも
生きようとする後ろ姿は、
あの頃のペンギンを思い出させる。