コロニー

「何か様子がおかしい

　絶対に何か隠している」


ノヴィ太は確信した。


ここ最近、ドラ○もんの私生活に

異変を感じたのは1週間程前だった。


いつものように2階の窓から出て行き

何故かワラや草を拾って帰ってくる。

そして押入に敷き詰めてはまた外へ飛んで行き

ワラや草を拾ってくる毎日を繰り返している。


こないだなんか大量の古新聞を

持ち帰って押入で裁断していた。


何をしているのだろうか？

鶴の恩返しのように何かをプレゼントしてくるのか？

でも草や新聞で出来た品物なんて欲しくない。


そして昨日、遂に部屋の掃除に来たママに

押入が見付かりドラ○もんは部屋を追い出された。


今朝、学校に行く途中で空き地で穴を掘ってるドラ○もんを見掛けた。

空き地の真ん中をクレーター状に掘り

そこにワラや草を敷き詰めて巣を作っていた。


下校する時にはタヌキの置物や

埴輪などを並べてコロニーを形成していた。


その中央でドラ○もんは直立したまま

ペンギンのようにギーギー鳴いていた。



盛りがついたのか？


発情期なのか？


ロ・ロボットのくせに…



ノヴィ太の瞳には未来から来た

ネコ型ロボットの不可解な行動を、信じていた親友の愚行を

止めたいと言う強い気持ちと、自分の知らないもう1つの彼の姿を垣間見て

溢れる涙を振り切って持っていた縦笛を凶器に変え

力の限りコロニーを破壊したい気持ちを

今はただ握り拳の中で抑え込んだ。

解放運動

人間の身勝手なエゴによって


一方的な価値観を押し付ける行為が嫌いです。




なので


人間の手によって飼い慣らされ


自由を失った


盆栽を


野生に還す活動を始めようかと思います。




野生に戻ってこそ


盆栽は本当の価値を、本当の自由を得るのです。




何か違うと思います。

最近ね

クリーニングを出しに行ったら 店員に失笑されました。


中国人のレジのお姉さんに「日本語上手ですね」と言われました。


三角コーナーの袋を出したら2つ いっぺんに出てきました。


風呂場で石鹸が排水溝に流れていきました。


洗濯バサミがベランダの向こう側に飛んで行きました。


くしゃみと同時に屁が出ます。


ビンのフタを開けるのに3日を要しました。





もう散々な結果です。

七五三

伊吹文部科学大臣は7日、子どもの成長を祝う年中行事の

七五三の枠を拡大して参拝する指針を提案した。


これは毎年11月15日に行われる七五三の対象年齢を広げ

9歳と11歳の枠を新たに導入し、より多くの子供を参拝させる事で

学業の向上と少子化を防ごうとするのが狙いだ。


この中で伊吹文科相は

「増加するお年寄りばかりがクローズアップされて

本来 注目されるべき未来を担う子供達が陽の目を見ないのはおかしい。

神道系の人達からアレを貰っているので、年齢枠を広げたい」と説明。


この草案は、法案を通さず 通達で各神社や小学校に伝え

早ければ来年の七五三には一一九七五三に改められる。

ダウンロード

お年寄りの人が


お寺の前で 口を開けてパクパクしていた。



「何をしてるんですか？」と訪ねてみると


「ダウンロードしてるんです」と応えてきた。



多分それはダウンロードではなく


憑依を試みているのだと思います。

分身

国家安全保障問題担当の小池百首相補佐官が5日

就任後初めてワシントン入りし

首相官邸とホワイトハウスとのパイプ作りに着手した。


小池氏はハドリー米大統領補佐官（国家安全保障問題担当）と

北朝鮮問題を中心に50分間にわたり会談。

その後の記者会見で

今回の訪米を「首相の『分身』となって海外を回る第1弾」と強調。

報道陣の前で分身の術を披露して見せた。


また先の小泉前首相が靖国参拝の際には

クマの着ぐるみを着ていた事を明らかにした。

小池氏は「私は くノ一の末裔だ」と訳の分からない事を連呼し

手裏剣を投げつけるパフォーマンスでアメリカの報道陣をあっと言わせた。


ハドリー氏は、7月の北朝鮮のミサイル発射などの際には

小池補佐官が分身の術を使って活躍した事を賞賛し

今後の日米関係の強化を進める事で合意したようだ。



小池補佐官の一連のパフォーマンスを真に受けて

驚いていたのが森元首相だけだったのは言うまでもない。

ロボット

千葉県の幕張で4日

最先端のＩＴ・エレクトロニクスの総合展示会が開幕した。　

田村製作所は、自社開発した自転車型ロボット「タムラセイサク君」を発表。

タムラセイサク君は、自転車に乗って坂を登ったり

一本橋を走行するといった技を披露、見学者は興味深そうに見ていた。


しかし、展示会の後半から タムラセイサク君は

本来のプラグラムにはない蛇行運転を始め

来場者7名に体当たりをするなど危険運転を見せ始めた。


駈け付けた田村製作所のスタッフによって緊急停止させられたタムラセイサク君から

基準を超えるアルコールが検出され、千葉県警は取り敢えず

飲酒運転の容疑で書類送検する方向で検討している。





（写真は飲酒運転前のタムラセイサク君）

心の叫び

「たーけーしー！」




「俺は母ちゃんの奴隷じゃねぇッーの！」





彼の言葉の奥に秘めた意味深い心の叫び声は


後に野球バカの人生を大きく変え


幾度の投獄を経てノーベル平和賞を受賞する


人種解放運動の指導者になるのは


まだ20年先の事だった…。

時を超えて

昨日の夕方





部屋の近くの公園で





セミが鳴いていた。

傘

傘を差しながら


原付を運転するなんて



日本の交通事情に対する


挑戦状としか思えないよ…