TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 114

2017年05月22日 | エッセイ
 台所を徹底的に綺麗にしようと、アメリカ製の洗剤の「Spick&Span」(スピック・アンド・スパン、整理整頓の意)が手に入らぬかとインターネットで検索してみた。出てきたのは洗剤ではなく、ファッショナブルなご婦人の衣類の宣伝であった。整理整頓だけではなく、「新調の」とか「きちんとした(服装)」の意味もあるので、恐らくはそれから命名したのであろうが、私には奇異に感じた。

 アメリカの軍隊で「GIパーティー」と云うと、楽しいパーティーではなく、全員でやる徹底した大掃除のことである。その時に必ず使われるのが強力な洗剤の「Spick&Span」であった。洗剤のブランド名ばかりではなく、日常的に「整理整頓をしろ」と上官から命令されていた。この時に使われる言葉が「Spick&Span!」であった。洗剤の「Spick&Span」は中にアンモニアが大量に含まれ、ひどく汚れた床、手あかのついた家具や事務机などはこれで軽く拭けば即座にピカピカになった。それだけ強力なのであろう。当然のこと水で薄めて使うのだが、その分量に依っては白魚の指を持った私などはゴム手袋をしないで洗剤に触れるとすぐにかぶれてしまう。だが黒人兵たちは平気で素手で洗剤に浸けたぞうきんを絞っていた。彼らは乾燥には弱いが、このような強力な洗剤には平気なのであろう。白人兵の中にも素手で作業をしている奴を見かけた。だが、日本人を含め、アジア系の人間にはゴム手袋は必需品であった。

 この「Spick&Span」だけではなく、アメリカには非常に多くの優れた洗剤がある。汚れを落とすにはアンモニアが代表的だが、お酢もかなりの効果があった。また化粧石鹸はラックスが日本では知名度が高いが、そのほかにアイボリー、ドーブ、ダイヤル等々数多くの優れた化粧石鹸がある。
 また軍隊では一切香料を使わず、水に浮く石鹸「Floating Soap」というものを使っている。これは戦場で、川で体を洗う際に石鹸の臭いで敵兵からの発見を防ぐものである。また、使用中に石鹸を水の上に置いても沈まないようにしてある。川底に沈んだ石鹸を探している間に敵兵に襲われないとも限らない。ハイテク時代の戦争に相応しいことではないかもしれないが、非常に保守的な軍隊の中では今でも守られていると聞いている。

 4月の終りに思い立って日本民家園に行った。都合のつく写真仲間を何人か誘って行ったのだが、緑の濃い民家園に喜んでくれた。何度もこの時期に行っているが、今年の緑はとりわけきれいに感じた。


キャノンEOS7Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f5.6、 1/125秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キャノンEOS7Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/80秒、 露出補正:±0、 WB:オート。


キャノンEOS7Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f16、 1/160秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キャノンEOS7Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/100秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キャノンEOS7Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/125秒、 露出補正:-1、 WB:オート。


キャノンEOS7Dに24-105mm、4Lを装着。 ISO:100、 f11、 1/20秒、 露出補正:-2/3、 WB:オート。