例のトンチキな友人に「俺、今度ニコンにするんだ」と唐突に云われた。彼は昔からキヤノンを使い、レンズも全てキヤノンの純正品を揃えていた。「どうしたんだ、デジカメにするのか?」と聞いた。本体を変えてしまえば折角のレンズも使えなくなる。彼は大真面目な顔をして一冊のカメラ雑誌を私によこした。「よく見てみろ、入選者は圧倒的にニコンのカメラを使っている人が多い。だから俺もニコンにしようと思う」。私は呆れた。このトンチキな友人にカメラではなく腕の問題だと説明しても簡単には納得しなかっただろう。
彼が鬼籍に入るまでは、二人でよく写真を撮りに行っていた。私はデジカメに切り替えていたが、友人は銀塩カメラのままであった。彼はパソコンを持ってはいたが、充分に活用出来ていない。いくら教えても、三日も経つと元の木阿弥である。
そんな友人だが、時折感心させられることを云う。「これでよくプロが勤まるな。こんなのはその場所に行けば誰でも撮れる写真だ」と云われてその雑誌をのぞき込むと、彼の云わんとしていることが一目で理解出来た。その風景を真正面から、ただ撮っただけのような写真だった。目を引いたのは、外国の素晴らしい風景であった。それをきっかけにプロだけではなく腕自慢のアマチュアの写真もそのような目で見ると、彼の云っていることがより納得出来た。
私は当時から風景写真は苦手で木造の古刹や古民家を主に撮っていた。友人の得意な分野は風景写真で、どうすればこのように美しい写真が撮れるのかと感心したことは一度や二度ではなかった。光の当たり具合を緻密に計算して撮っていたのだ。このような計算の出来る奴が、どうしてパソコンが不得手なのか見当がつかない。
朝になり、それほど風が吹いていなければ裏の団地に行くのが日課のようになってしまった。コロナ・ウィルスの感染が怖く、3月以降は新宿から東に行っていない。また、新宿を経由しなければ行けない撮影地にも行っていない。
団地の花壇があるお陰で写真を撮れないストレスから解放され、マクロレンズの特性にもかなり慣れてきた。写真仲間のご婦人の一人が180mmのマクロレンズは使いにくいと私に云ったことがあった。私が花を撮る場合はAPSカメラと100mmのマクロレンズの組み合わせなので、実質160mmのマクロレンズを使用しているのと同じだ。50mmのマクロレンズとは被写界深度がかなり違う。毎度のことだが、被写界深度には非常に苦労している。

キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f5.6、 1/160秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。

キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f5.6、 1/125秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。

キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f11、 1/80秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。

キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f5.6、 1/100秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。

キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f5.6、 1/125秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。

キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f11、 1/25秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。

キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f11、 1/80秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。

キャノンEOS7DMkⅡにEF100mmマクロ、2.8Lを装着。 f5.6、 1/160秒、 露出補正:-1、 ISO:100、 WB:オート。
彼が鬼籍に入るまでは、二人でよく写真を撮りに行っていた。私はデジカメに切り替えていたが、友人は銀塩カメラのままであった。彼はパソコンを持ってはいたが、充分に活用出来ていない。いくら教えても、三日も経つと元の木阿弥である。
そんな友人だが、時折感心させられることを云う。「これでよくプロが勤まるな。こんなのはその場所に行けば誰でも撮れる写真だ」と云われてその雑誌をのぞき込むと、彼の云わんとしていることが一目で理解出来た。その風景を真正面から、ただ撮っただけのような写真だった。目を引いたのは、外国の素晴らしい風景であった。それをきっかけにプロだけではなく腕自慢のアマチュアの写真もそのような目で見ると、彼の云っていることがより納得出来た。
私は当時から風景写真は苦手で木造の古刹や古民家を主に撮っていた。友人の得意な分野は風景写真で、どうすればこのように美しい写真が撮れるのかと感心したことは一度や二度ではなかった。光の当たり具合を緻密に計算して撮っていたのだ。このような計算の出来る奴が、どうしてパソコンが不得手なのか見当がつかない。
朝になり、それほど風が吹いていなければ裏の団地に行くのが日課のようになってしまった。コロナ・ウィルスの感染が怖く、3月以降は新宿から東に行っていない。また、新宿を経由しなければ行けない撮影地にも行っていない。
団地の花壇があるお陰で写真を撮れないストレスから解放され、マクロレンズの特性にもかなり慣れてきた。写真仲間のご婦人の一人が180mmのマクロレンズは使いにくいと私に云ったことがあった。私が花を撮る場合はAPSカメラと100mmのマクロレンズの組み合わせなので、実質160mmのマクロレンズを使用しているのと同じだ。50mmのマクロレンズとは被写界深度がかなり違う。毎度のことだが、被写界深度には非常に苦労している。

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