先週のブログでマダガスカルのマンゴーについて触れたので、その所為かまたマダガスカルのことをかなり想い出した。以下に写真と一緒にその様子を記したい。
マジュンガの港。この海の向こう約800kmにはアフリカ大陸がある。パリサンダーの伐採のない日はよくここに散歩に来た。暑くなる前の朝の内だったが、帰りには来なければよかったと後悔するほどに気温が上がる。だが、それを忘れ、またここに来る。そのたびに、取引先の社長は社員の一人を私のお供に付ける。何かあったら心配だと云うが、マダガスカル人は大人しく非常に親日的である。私と目が合うと、必ず「ボンジュール、ジャポネ」と挨拶してくれる。
マジュンガでは一番の高級なホテル。と云っても、ホテルらしいものは此処の一件しかない。マジュンガはマダガスカルの北西部にあり、首都のアンタナリブからは直線でも800kmほどある。ご存じのように、マダガスカルは南半球に位置するため、北に行けば行くほど熱くなる。マジュンガはマダガスカルでも一番熱い地域の一つに入っている。午後の一番熱い時間になると、平地では40度から45度になる。口を開けて息をすると、乾いた空気のため喉が焼けるように感じるので、鼻で息をするようにしていた。だが、湿度が非常に低いので、東京の今夏の35度よりずっとしのぎやすい。
街中のホテルでは伐採地に通うのに非常に不便であった。それでこのバンガロー・ハウスに引っ越した。エアコンこそなかったが、中は非常に涼しかった。高い天井から大ぶりな扇風機の羽がゆっくり廻っていた。例によって、お湯のシャワーはなかったが、森から帰ってすぐにシャワーを浴びると水のタンクが太陽熱で充分に熱くなっており、まるで熱いシャワーを浴びているようだった。これは以前に行ったモロンダバのバンガロー・ハウスでの経験から、森から帰ると誰よりも先にシャワーを浴びることにしていた。西海岸のモロンダバにはバオバブの並木があり、欧米から多くの観光客が訪れる。アフリカ大陸からは500㎞の位置にある、マジュンガより300㎞ほど近くなる。
丸太をフリッチ(杣角とも云い、丸太の白太を多少残して四角にしたもの)を、売れる状態に仕上げているところ。炎天下の作業だが、暑くなりすぎると右の森の中に逃げ込んで水分を補給しながら涼む。彼は非常に腕のいい職人で、多少曲がった丸太でもフリッチに加工するときにまっすぐ見えるように細工してしまう。選木の時に、それを見逃してしまうと日本で売る際に、その分を代金から引かされてしまう。
パリサンダー(紫檀の代用として床柱用の高級材。フランスでは高級な家具に用いられている)の伐採地に向かう途中の村。バナナの花が咲いていたので、写真を撮るために車を止めてもらった。それを見ていた家人がぞろぞろ出てきて一家の写真を撮るよう頼まれた。
今は乾期なので(冬、4月から10月)川の水が干上がる寸前まで減っていた。従って魚は自由に泳げず、横になって泳ぐ。それを子供たちがパチンコで討ち、気絶させてから捕まえる。
パチンコで仕留めた魚はその夜のおかずとなる。山の民の奥さんたちから、一緒に夕食を食べて行かないかと誘われたことが何回もあるが、残念だが、私一人で来たわけではないので丁寧にお断りした。おいしそうな魚を見ると、食べたくなったが、じっと我慢するのが常だった。社員と車を一台残すので、ゆっくり食事をご馳走になったら如何かと取引先の社長に云われたが、夜の森は真っ暗で、星の灯りも多くの樹木で遮られて何も見えない。車のライトだけで走るのは非常に危険である。取引先の大事な社員を危険な目に合わせるわけにはいかない
マジュンガの港。この海の向こう約800kmにはアフリカ大陸がある。パリサンダーの伐採のない日はよくここに散歩に来た。暑くなる前の朝の内だったが、帰りには来なければよかったと後悔するほどに気温が上がる。だが、それを忘れ、またここに来る。そのたびに、取引先の社長は社員の一人を私のお供に付ける。何かあったら心配だと云うが、マダガスカル人は大人しく非常に親日的である。私と目が合うと、必ず「ボンジュール、ジャポネ」と挨拶してくれる。
マジュンガでは一番の高級なホテル。と云っても、ホテルらしいものは此処の一件しかない。マジュンガはマダガスカルの北西部にあり、首都のアンタナリブからは直線でも800kmほどある。ご存じのように、マダガスカルは南半球に位置するため、北に行けば行くほど熱くなる。マジュンガはマダガスカルでも一番熱い地域の一つに入っている。午後の一番熱い時間になると、平地では40度から45度になる。口を開けて息をすると、乾いた空気のため喉が焼けるように感じるので、鼻で息をするようにしていた。だが、湿度が非常に低いので、東京の今夏の35度よりずっとしのぎやすい。
街中のホテルでは伐採地に通うのに非常に不便であった。それでこのバンガロー・ハウスに引っ越した。エアコンこそなかったが、中は非常に涼しかった。高い天井から大ぶりな扇風機の羽がゆっくり廻っていた。例によって、お湯のシャワーはなかったが、森から帰ってすぐにシャワーを浴びると水のタンクが太陽熱で充分に熱くなっており、まるで熱いシャワーを浴びているようだった。これは以前に行ったモロンダバのバンガロー・ハウスでの経験から、森から帰ると誰よりも先にシャワーを浴びることにしていた。西海岸のモロンダバにはバオバブの並木があり、欧米から多くの観光客が訪れる。アフリカ大陸からは500㎞の位置にある、マジュンガより300㎞ほど近くなる。
丸太をフリッチ(杣角とも云い、丸太の白太を多少残して四角にしたもの)を、売れる状態に仕上げているところ。炎天下の作業だが、暑くなりすぎると右の森の中に逃げ込んで水分を補給しながら涼む。彼は非常に腕のいい職人で、多少曲がった丸太でもフリッチに加工するときにまっすぐ見えるように細工してしまう。選木の時に、それを見逃してしまうと日本で売る際に、その分を代金から引かされてしまう。
パリサンダー(紫檀の代用として床柱用の高級材。フランスでは高級な家具に用いられている)の伐採地に向かう途中の村。バナナの花が咲いていたので、写真を撮るために車を止めてもらった。それを見ていた家人がぞろぞろ出てきて一家の写真を撮るよう頼まれた。
今は乾期なので(冬、4月から10月)川の水が干上がる寸前まで減っていた。従って魚は自由に泳げず、横になって泳ぐ。それを子供たちがパチンコで討ち、気絶させてから捕まえる。
パチンコで仕留めた魚はその夜のおかずとなる。山の民の奥さんたちから、一緒に夕食を食べて行かないかと誘われたことが何回もあるが、残念だが、私一人で来たわけではないので丁寧にお断りした。おいしそうな魚を見ると、食べたくなったが、じっと我慢するのが常だった。社員と車を一台残すので、ゆっくり食事をご馳走になったら如何かと取引先の社長に云われたが、夜の森は真っ暗で、星の灯りも多くの樹木で遮られて何も見えない。車のライトだけで走るのは非常に危険である。取引先の大事な社員を危険な目に合わせるわけにはいかない