パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

アベを倒そう!(51)

2016年01月11日 | 日の丸・君が代関連ニュース
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  【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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  東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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  対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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 昨年5月3日、横浜みなとみらい・臨港パークで開かれた『平和といのちと人権を!5・3集会』で、大江健三郎氏は次のようなことを述べました。
 「各地で戦争が起きている。われわれは以前と同じ間違いを犯す恐れがある。これを自覚しておかなければ、まるで夢遊病者のように世界大戦に突き進む可能性もある。」
 1月8日、ドイツ・ミュンヘンの研究機関「現代史研究所」は第二次大戦後ドイツで禁書扱いとされてきたヒトラーの『わが闘争』を注釈付きで再出版を始めたと発表しました。
 これを「言論・出版の自由だから」ということはできません。

 なぜならこれまでも「言論・出版の自由」だったわけで、その下でこの本は人類に大きな災厄を及ぼしたというので禁書とされてきたわけです。
 それが、今や一方では左翼的な言論に対して締めつけが強まる一方、右翼的な言論には「言論・出版の自由」という名目で、どんどん門戸を開きつつあるのが、日本を含め世界的な動きになっています。
 そして一部の知識人たちも「言論・出版の自由」と言ってそれを容認するようなことにもなっています。
 また、最近日本では、学者たちが再び軍事研究に駆り出されようとしています。

 これらはきわめて危険な動きだと思います。

 こうした事態を考える参考になればと思い、▲ 坂田昌一(1911~1970)著『新しい自然観』(1974年、大月書店・国民文庫)の中の、「新しい時代の科学」という論文の<四 科学者の社会的自覚>(56~60頁)からその一部を紹介したいと思います。
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 ・・今世紀に入ってからすでに二度の大戦をへ、世界恐慌とか、ファシズムの勃興とかいろいろの大事件があり、これによって世界中の科学者いろいろな社会的経験をなめ、そのような経験が、科学の発展が社会的環境と不可分の関係にあることを認めざるをえないようにさせたことも事実であろう。
 就中(なかんずく)、自由と正義と友愛を基盤とする自由主義の原則をへいり(弊履)のごとくすて去り、権力と神話的デマゴギーによって、独占資本主義を維持しようとしたドイツファシズムの嵐が、世界最高峰であったドイツ科学を根本的に破壊し、そのあとに空虚なる「ドイツ科学」のみをのこしたことや、それに加えてその際、ドイツ自然科学者の大多数がなお自己の狭い専門の殻の中にとじこもり科学の全体的な関連やその社会的機能に盲目であったために、レナルドやシュタルクといったようなノーベル賞をもらった実験物理学者達が、ナチスのお先棒をかついで、相対性理論とか量子力学の排撃にのり出し、ドイツの理論物理学の死刑執行人の役割を演じたというような醜態は自然科学者の弱点をさらけだした典型的な例としてわれわれに厳しい自己批判を要求したのである。
 ・・・
 さて一方、ドイツ科学者と対蹠(たいしょ)的な立場をとったフランスの科学者の行動は実に見あげたものということができよう。
 第一次大戦の後、フランスの物理学は、ドイツの華々しさと比べると非常に低調で、学問のサワラ砂漠がライン河からはじまりかけているとさえいわれたほどであった。
 そのようなフランスの科学の衰退を憂いてペラン、ランジュバンというような指導的地位にあった科学者は、科学を組織化することによって、科学の危機を救おうと非常な努力をした
 この努力は1934年にジョリオ・キュリー夫妻の非常にすぐれた仕事、すなわち人工放射能の発見等となって実を結んだのであったが、このフランスの科学者達の運動において、もっとも特徴的であったのは、最初から人民の解放運動と行動をともにしたことであった。
 彼らは、学問の自由を守るには学問を人民のためのものにするより外に道はないという確信のもとに、当時の人民戦線運動の先頭に立ち、特にランジュバンとかペランはもっとも指導的な役割を演じたのであった。
 ・・・(この後にはその後の彼らの闘いと弾圧などが述べられていますが割愛します)・・・
 今日、日本で、理論物理学が非常な活況を呈していることはもちろんたいへんよろこばしいことであるが、それにつけても思い起こすのは、量子力学が異常な発展をとげたワイマール共和国の悲劇である。
 ドイツは第一次大戦後、世界でもっとも民主的といわれたワイマール憲法を制定して、共和国となったのであるが、ナチスの勃興とともにあらゆる自由がふみにじられ悲運な最期をとげたのであった。
 もしこの短命なワイマール共和国の名を人類の記憶の中に残す出来事があったとするならば、それは量子力学の展開であろうとさえいわれているが、このドイツの理論物理学はワイマール共和国と運命をともにしてしまったのである。
 わらわれは日本でワイマール共和国の悲劇を二度と繰り返したくない
 憲法によって保障された学問、思想の自由はもはやけっして失ってはならないのである。
 われわれはこれをどこまでも守り抜くために最大の努力をささげねばならない。

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 すぐれた理論物理学者・坂田昌一は1970年に亡くなっているので、この部分の指摘は、まさに彼の遺言のようなものである、と言ってもいいのかもしれません。
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 都教委包囲首都圏ネットワークでは、今年も2月に卒・入学式に向けて『総決起集会』を開きます。
 安保法制化での卒・入学式、「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンが掛け値なしに問われてきています。
ともに、安保法制下の「日の丸・君が代」強制と闘いましょう!

 <集会名>『「日の丸・君が代」強制反対!10・23通達撤廃!
              2・13総決起集会』

 <日 時>2016年2月13日(土)18時開場、18時30分開会
 <場 所>セシオン杉並 3階会議室
       (地下鉄丸の内線 東高円寺下車8分)
 <内 容>
   講   演:大内裕和氏(中京大学教授) ”安保法制と教育”
   現場報告:・「君が代」被処分者、・高校の現場
          ・義務制の現場 ・「君が代」裁判の現状
          ・共謀罪の闘い ・立川テント村 他
   集会決議
   行動提起
 <主 催> 都教委包囲首都圏ネットワーク
 <資料代> 500円


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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
  http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
http://hinokimi.web.fc2.com/

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