パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

日記7/5~7/8

2005年07月12日 | 藤田の部屋
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2005年7月5日(火曜日)     名著
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 2ちゃんねるのニュース速報で6月26日、日曜日の早朝、奥崎謙三の訃報に接した。 以降、間断なく掲示板に書き込みが続き1000を越した。酷いのも多いが愛惜の情籠もったものも多い。「ヤマザキ 天皇を撃て」は名著である。人に懇願して手に入れ返していない。
 名著と言えば、関貴星の「楽園の夢破れて」はのち亜紀書房の再版は手に入れたが、1962年出版当時に読み得なかったのが悔やまれる。全貌社からでなく大手の出版社から出ていれば多くの人の人生が変わったことであろう。
 逆に寺尾五郎の本に騙されて北に渡ってしまった者も多いのだから一冊の本というものも恐ろしいものだ。
 1994年の秋に出版された張明秀の「徐勝 英雄にされた北朝鮮のスパイ」も名著である。「世界」なる月刊誌の犯罪性が暴露されている。
 つい最近、荻原遼の党からの除籍が小さく報じられた。彼の作品、「北朝鮮に消えた友と私の物語」も名著である。朝鮮戦争の分析も名著である。
 名著には出版されたその瞬間に読まねばならない本がある。そうすれば多くの人を危難から救うことが出来る。今でもこの瞬間に名著が世に出ていることであろう。

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2005年7月6日(水曜日)     絶望
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 日本は現在、奴隷制社会である。一部の勝ち組と呼ばれる富裕層とあまたの低所得階層に分化している。
 この差はますます顕著になる。小泉構造改革、規制緩和は無権利状態の労働者を多数輩出した。
 口入や、人買いが規制緩和という錦の御旗のもと社会の表面に躍り出て堂々と跋扈している。ピンハネは五割にも達する例が多いと言う。
 本来は裏社会の面々が公道を闊歩しているのである。若者の約半数は正社員ではない。徹底して労働者を搾り大企業は空前の利益をあげた。国民を殺して大企業が一時の仇花を咲かせたのである。国民を殺しちまったら製品を買う奴がいなくなっちまう。
 かくして中国他の海外市場に販路を求めるしかない。日本は巨大な収容所企業の群に覆われていく。資本の論理とはかくも冷酷なりしか。グローバリズムの旗の下、労働者の絶対的な窮乏化が進行する。
 いかに残酷に振舞ったかによってその企業の優劣が問われることとなった。これが全世界資本主義化の帰結である。巨大企業は栄えて民衆は疲弊していく。
 カタストローフへの驀進である。労働者の多くは絶望している。家庭を築く金もない。

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2005年7月7日(木曜日)     勲章
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 元共同通信記者の魚住氏の話を聞いた。面白かった。というより暗澹たる感がする。
 権力を批判することを使命とすべきジャーナリストの最後の人となるのか。と書くほどに現在のジャーナリストの堕落は深い。
 堕落と意識しているならまだ救われるが、大手のジャーナリストとなることが勝ち組、エリートであるといった意識の連中が増殖した。庶民より遥かな高給を手にして権力批判などあるわけがない。そんな意識の欠片すらない記者が多数を占める。
 新聞記者が批判精神を放擲したら。、ゴジラがバットを振るわないのと同じである。登場している意味がない。
 北海道新聞を嚆矢として警察の腐敗、堕落を徹底的に追及している中で大手メディアはこそとも動かない。かえって逆に足を引っ張る記事を書く。世も末だ。
 高給手にしてたら守りに入ろうとするものだ。権力批判なんてさらさら考えない記者の大量発生である。これじゃ世の中ますます悪くなる。
 インターネットを活用しての新たな新聞の創出が日本でも早急に求められる。徹底した権力の腐敗摘出は凄まじい弾圧を食らうことであろうが、その弾圧こそが勲章である。

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2005年7月8日(金曜日)     現在の世界
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 ある国家がその国の軍隊を他国に赴かせ戦争行為をなすことは不可能な時代となった。
 それが現在の世界の状況である。言うまでもなく人々の移動が生んだ現象である。
 ある国家の国民といっても一色に染められる状況ではなくなった。あらゆる国家においてあらゆる民族がその国家の国民として生活している。まことにインターナショナル、グローバルなる世界となった。
 ある民族を攻撃するということはそれに連なる心情の人々を自国内から抹殺せなばならない。そんなことは不可能である。それが現在の世界の状況である。
 かっての国家観、国民意識の崩壊である。すべては地球における一個の人間存在の集合が国家というものの内実となってきたのだ。一国の他民族への宣戦布告は同時にその国内における自国民への宣戦布告となってしまうのだ。いわば内戦に他ならない。
 これがロンドンにおける地下鉄、二階建てバスへの爆弾攻撃の意味である。つまり国家としての他民族への戦争行為はもはや不可能となったのである。やればやるほど自国民の犠牲もまた増え続ける。
 他国への軍は直ちに撤退せよ。それ以外の道はない。


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