東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
◆ 【卒業式速報(3)】卒業式処分をするな・該当者の支援を!~3・31集会報告
◆ 卒業式処分をするな・該当者の支援を!~3・31総決起集会
昨日3月31日、被処分者の会などで構成する五者卒入学式対策本部が主催して「卒業式処分をするな・該当者支援総決起集会」が都内の文京区民センターで行われました。
既報の通り都教委は、「日の丸・君が代」強制の10・23通達(2003年)に基づく校長の職務命令に不服従を貫き卒業式で起立しなかった都立高校教員2名に対する事情聴取を不当にも強行(3月13日、21日)しました。これにに抗議し、当該教員を支援するため、集会には70名を超える原告・支援者らが結集し、「戦争する国」を許さず、都教委と正面から対決して闘う決意を新たにしました。
◆ 年度内に処分発令がないのは14年間で初めて
~処分発令は4月13日の都教委第7回定例会後か
都教委は懲戒処分を前提に、2名の都立高校教員に対する事情聴取を強行したものの、これまでと異なり年度内(3月31日まで)に処分発令をしませんでした。これは、10・23通達以来14年間で初めてです。
処分発令は都教委第7回定例会(4月13日)以降に持ち越しになったものと思われます。予断を許さない緊迫した状況が続きますが、私たちは警戒心を緩めず今後の都教委の動きを注視していきます。
◆ 「日の丸・君が代」は「現代の教育勅語」~ターゲットは生徒・子どもたち
この間の動きを見ていると「戦争は教室から始まる」との言葉を実感しています。
小学校道徳の教科書検定で「日本や郷土に愛着を持たせる」との指摘を受け、出版社が「忖度」して「パン屋」を「和菓子店」に、「アスレチックの遊具で遊ぶ公園」を「和楽器を売る店」に書き換えたということが国民の「失笑」を買っています。
中学校新学習指導要領では、中学校の保健体育の武道に「銃剣道」が「追加」されました(3月31日 文科省)。
幼稚園教育要領には「国旗、国歌に親しむ」ことが明記されました。
安倍政権は3月31日、「憲法に反しない形で」としながら教材として「教育勅語」を「用いる」ことを「否定しない」とした政府答弁書を閣議決定しました。
教育勅語は、「お国(天皇)のいためにいのちを投げ出せ」というものです。
戦後国会で失効・排除決議がされました。安倍政権は、これを「亡霊」のようによみがえらせたのです。稲田防衛相の再三再四の「教育勅語賛美」の発言もむべなるかなです。
「パン屋」を教科書から消し去り、教科で「銃剣道」を教え、教育勅語を教材とする日本社会は、まるで戦前の軍国主義社会ではありませんか。
「日の丸・君が代」強制のターゲットは、生徒・子どもたちです。「日の丸・君が代」強制は、「愛国心」を刷り込み、「お国のためにいのちを投げ出す」子どもづくりの道具であることは明らかです。まさに「『日の丸・君が代』は現代の『教育勅語』」(集会での発言より)です。
◆ 都立高校卒業式での「日の丸・君が代」強制の実態
集会で五者卒・入学式対策本部を代表してKさんは、都立高校卒業式の実態について詳細に報告しました。
・日の丸・君が代」強制のターゲットは生徒だ。今や、都立高校卒業式・入学式の進行表に「起立しない生徒がいたら司会が起立を促す」とか「(生徒)全員が起立するまで式を始めない」などと記載しなければ、都教委が受け取らず、強い指導を受ける。
・都教委は「教員の職員会議での発言の記録、報告」「職務命令の出し方、渡し方、時期」、「年次有給休暇の時期変更権の行使」などについて、事細かにの校長・副校長に指示して指導と称して締め付けを強めている。
・人事部職員課が被処分者を3年間もの長期に亘り監視するため校長に被処分者の「実績・行動記録報告書」の提出を求めている。校長が被処分者を担任にさせない都立高校の現状などがある。
上記のような状況報告の後、最後に「日の丸・君が代」強制反対の闘いは、「戦争する国」への流れを食い止める闘いである、と結びました。
◆ 生徒の門出を祝う卒業式を取り戻したい
都教委の事情聴取を受け処分発令を末ばかりになっている2名の都立高校教員がそれぞれの思いを発言しましたのでほんの一部を紹介します。
●Sさんの発言 教職員が「進行表」通りに行動することが当たり前になっているが、これは「全体主義」を彷彿とさせる。「日の丸・君が代」を道具に学校、世の中が全体主義化するのを見過ごすことはできない。
なお、不起立の現認では、管理職が「回りに聞こえる」ような大きな声を出し、「厳粛さ・静粛さ」(都教委用語)を明らかに妨害していたが、都教委の意向を「忖度」してのこととであったのではないか。
●Oさんの発言 昨年4月に現任校に移動して3年の担任になり、初めての卒業式だった。思い悩ん末、起立しなかった。生徒のことを考えるとどうしても起立できなかった。不起立だけが問題ではなく、都立高校の教育のあり方こそ問われている。
◆ 都教委第7回定例会当日の行動に参加してください。
4月13日(木)
8時~9時 卒業式処分を決定するな!都庁前ビラまき 都庁第1庁舎入口
→朝早くからの行動ですが、ご協力ください。
*上記行動後、都教委定例会(卒業式処分決定か)を傍聴します。
傍聴受付9時30分~50分(予定)都庁第1庁舎37F 10時開会
◆ 昨日の集会決議を掲載します。長いですが、最後までお読みください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
去る3月13日および3月21日、東京都教育委員会(都教委)は、卒業式で「君が代」斉唱時に起立しなかったことを「服務事故」と見なして、2名の都立高校教員に対する事情聴取を行った。これは懲戒処分を前提としたものに他ならない。
2003年10月23日に発出された所謂「10・23通達」に基づく職務命令に違反したとして、都教委はこれまで延べ478名及ぶ教職員に処分を強行してきた。この大量処分は、命令と処分によって教育現場を意のままに操ろうとする東京の異常な教育行政を象徴するものである。
しかし、減給以上の処分は、「裁量権の範囲を超え、違法」とした最高裁判決および確定した下級審判決に基づいて取り消されている。さらに、東京「君が代」裁判一次訴訟および二次訴訟の最高裁判決には、「すべての関係者によってその(紛争解決の)ための具体的な方策と努力が真摯かつ速やかに尽くされていく必要がある」(2012年1月16日 一次訴訟 櫻井裁判官)、「謙抑的な対応が教育現場における状況の改善に資するものというべき」(2013年9月6日 二次訴訟 鬼丸裁判官)など、かつてなく多くの補足意見が付された。最高裁判決は、明らかに強制と処分ではなく、話し合いによる解決を求めているのである。
にもかかわらず、都教委は再三にわたる被処分者の会、原告団の要請を拒んで紛争解決のための話し合いの席に着こうともしないばかりか、2013年9月の二次訴訟最高裁判決に続き、2015年1月の第三次訴訟の地裁判決によって減給処分を取り消された教職員(現職者 二次訴訟・三次訴訟 計16名)に対し、改めて戒告処分を発令する(再処分)という暴挙を繰り返すなど、司法の裁きにも挑戦するがごとき都教委の姿勢は、都民に対して信用失墜行為を繰り返していると言わざるを得ない。
また、処分発令と同時に、都教委は、被処分者に対して、4月に始まりおよそ3か月に亘る服務事故再発防止研修を課してきた。再発防止研修は、2012年から質量ともに強化され、「思想・良心の自由」と「教育の自由」に基づく信念から不当にも処分された教職員に対して、セクハラや体罰などと同様の「服務事故者」というレッテルを貼り、反省や転向を迫るもので、日本国憲法の精神を踏みにじるものである。
これは、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性がある」とした東京地裁決定(2004年7月)にも反している。
東京の学校現場は、10・23通達とそれに基づく職務命令・処分、それに続き生徒の内心の自由を保障する配慮を禁じた3.13通知によって教職員が口を塞がれてしまった。今年度からは、“高校版の道徳”と懸念される新教科「公共」を先取りして都立高校に「人間と社会」が導入された。生徒たちの心を縛る教育が猛威を振るい、教師たちがその実行部隊にされている。平和で民主的な国家をつくる主権者を育てるべき学校が、お上の意思を注入する場所になってはいけない。
私たちは、改めて不起立の教員にいかなる処分も科さないこと、そしてこれに伴う服務事故再発防止研修を行わないことを強く求める。東京の公立学校に自由で民主的な教育を甦らせ、生徒が主人公の学校を取り戻すため、「日の丸・君が代」強制に反対する。この国を「戦争をする国」にさせず、「教え子を再び戦場に送らない」ために!
2017年3月31日
「卒業式処分をするな・該当者支援総決起集会」参加者一同
連絡先:不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹 携帯:090-5327-8318 e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆ 再雇用三次訴訟 いよいよ判決~傍聴に来てください。
東京「再雇用拒否」第三次訴訟の高裁控訴審判決期日は、3月22日から4月26日(水)に変更となっています。
★ 東京「再雇用拒否」第三次訴訟・高裁控訴審判決~逆転勝訴をめざして
(東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
*高裁(控訴審)判決期日が下記のように変更となりました。
4月26日(水)
12時30分 弁護士会館集合・写真撮影
12時40分 高裁に向けて入廷行動
12時45分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
13時15分 開廷・判決
東京高裁511号(定員42名)
報告集会:ハロー貸会議室虎ノ門(裁判所から6分。案内あり)
★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟・東京地裁判決
9月15日(金)
12時20分原告・支援者弁護士会館集合
12時30分行進(弁護士会館→裁判所)
12時40分 傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
13時10分開廷・判決
東京地裁527号法廷
。 (以上は予定です。詳細は追って連絡。)
*混雑が予想されますので早めにお出で下さい。入廷できなかった人は裁判所前でお待ちください(旗出しあり)。
<東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。
■森友疑惑徹底糾明!
現代版治安維持法「共謀罪」法案を廃案にしよう!
************
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
→現事務所は5月10日で閉鎖となります。
被処分者の会HP↓(3月15日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
都教委要請書・回答、各種資料、判決文、声明文、行動予定等入手可能。
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(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
◆ 【卒業式速報(3)】卒業式処分をするな・該当者の支援を!~3・31集会報告
◆ 卒業式処分をするな・該当者の支援を!~3・31総決起集会
昨日3月31日、被処分者の会などで構成する五者卒入学式対策本部が主催して「卒業式処分をするな・該当者支援総決起集会」が都内の文京区民センターで行われました。
既報の通り都教委は、「日の丸・君が代」強制の10・23通達(2003年)に基づく校長の職務命令に不服従を貫き卒業式で起立しなかった都立高校教員2名に対する事情聴取を不当にも強行(3月13日、21日)しました。これにに抗議し、当該教員を支援するため、集会には70名を超える原告・支援者らが結集し、「戦争する国」を許さず、都教委と正面から対決して闘う決意を新たにしました。
◆ 年度内に処分発令がないのは14年間で初めて
~処分発令は4月13日の都教委第7回定例会後か
都教委は懲戒処分を前提に、2名の都立高校教員に対する事情聴取を強行したものの、これまでと異なり年度内(3月31日まで)に処分発令をしませんでした。これは、10・23通達以来14年間で初めてです。
処分発令は都教委第7回定例会(4月13日)以降に持ち越しになったものと思われます。予断を許さない緊迫した状況が続きますが、私たちは警戒心を緩めず今後の都教委の動きを注視していきます。
◆ 「日の丸・君が代」は「現代の教育勅語」~ターゲットは生徒・子どもたち
この間の動きを見ていると「戦争は教室から始まる」との言葉を実感しています。
小学校道徳の教科書検定で「日本や郷土に愛着を持たせる」との指摘を受け、出版社が「忖度」して「パン屋」を「和菓子店」に、「アスレチックの遊具で遊ぶ公園」を「和楽器を売る店」に書き換えたということが国民の「失笑」を買っています。
中学校新学習指導要領では、中学校の保健体育の武道に「銃剣道」が「追加」されました(3月31日 文科省)。
幼稚園教育要領には「国旗、国歌に親しむ」ことが明記されました。
安倍政権は3月31日、「憲法に反しない形で」としながら教材として「教育勅語」を「用いる」ことを「否定しない」とした政府答弁書を閣議決定しました。
教育勅語は、「お国(天皇)のいためにいのちを投げ出せ」というものです。
戦後国会で失効・排除決議がされました。安倍政権は、これを「亡霊」のようによみがえらせたのです。稲田防衛相の再三再四の「教育勅語賛美」の発言もむべなるかなです。
「パン屋」を教科書から消し去り、教科で「銃剣道」を教え、教育勅語を教材とする日本社会は、まるで戦前の軍国主義社会ではありませんか。
「日の丸・君が代」強制のターゲットは、生徒・子どもたちです。「日の丸・君が代」強制は、「愛国心」を刷り込み、「お国のためにいのちを投げ出す」子どもづくりの道具であることは明らかです。まさに「『日の丸・君が代』は現代の『教育勅語』」(集会での発言より)です。
◆ 都立高校卒業式での「日の丸・君が代」強制の実態
集会で五者卒・入学式対策本部を代表してKさんは、都立高校卒業式の実態について詳細に報告しました。
・日の丸・君が代」強制のターゲットは生徒だ。今や、都立高校卒業式・入学式の進行表に「起立しない生徒がいたら司会が起立を促す」とか「(生徒)全員が起立するまで式を始めない」などと記載しなければ、都教委が受け取らず、強い指導を受ける。
・都教委は「教員の職員会議での発言の記録、報告」「職務命令の出し方、渡し方、時期」、「年次有給休暇の時期変更権の行使」などについて、事細かにの校長・副校長に指示して指導と称して締め付けを強めている。
・人事部職員課が被処分者を3年間もの長期に亘り監視するため校長に被処分者の「実績・行動記録報告書」の提出を求めている。校長が被処分者を担任にさせない都立高校の現状などがある。
上記のような状況報告の後、最後に「日の丸・君が代」強制反対の闘いは、「戦争する国」への流れを食い止める闘いである、と結びました。
◆ 生徒の門出を祝う卒業式を取り戻したい
都教委の事情聴取を受け処分発令を末ばかりになっている2名の都立高校教員がそれぞれの思いを発言しましたのでほんの一部を紹介します。
●Sさんの発言 教職員が「進行表」通りに行動することが当たり前になっているが、これは「全体主義」を彷彿とさせる。「日の丸・君が代」を道具に学校、世の中が全体主義化するのを見過ごすことはできない。
なお、不起立の現認では、管理職が「回りに聞こえる」ような大きな声を出し、「厳粛さ・静粛さ」(都教委用語)を明らかに妨害していたが、都教委の意向を「忖度」してのこととであったのではないか。
●Oさんの発言 昨年4月に現任校に移動して3年の担任になり、初めての卒業式だった。思い悩ん末、起立しなかった。生徒のことを考えるとどうしても起立できなかった。不起立だけが問題ではなく、都立高校の教育のあり方こそ問われている。
◆ 都教委第7回定例会当日の行動に参加してください。
4月13日(木)
8時~9時 卒業式処分を決定するな!都庁前ビラまき 都庁第1庁舎入口
→朝早くからの行動ですが、ご協力ください。
*上記行動後、都教委定例会(卒業式処分決定か)を傍聴します。
傍聴受付9時30分~50分(予定)都庁第1庁舎37F 10時開会
◆ 昨日の集会決議を掲載します。長いですが、最後までお読みください。
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◎ 卒業式における「君が代」処分をしないことを求める決議
去る3月13日および3月21日、東京都教育委員会(都教委)は、卒業式で「君が代」斉唱時に起立しなかったことを「服務事故」と見なして、2名の都立高校教員に対する事情聴取を行った。これは懲戒処分を前提としたものに他ならない。
2003年10月23日に発出された所謂「10・23通達」に基づく職務命令に違反したとして、都教委はこれまで延べ478名及ぶ教職員に処分を強行してきた。この大量処分は、命令と処分によって教育現場を意のままに操ろうとする東京の異常な教育行政を象徴するものである。
しかし、減給以上の処分は、「裁量権の範囲を超え、違法」とした最高裁判決および確定した下級審判決に基づいて取り消されている。さらに、東京「君が代」裁判一次訴訟および二次訴訟の最高裁判決には、「すべての関係者によってその(紛争解決の)ための具体的な方策と努力が真摯かつ速やかに尽くされていく必要がある」(2012年1月16日 一次訴訟 櫻井裁判官)、「謙抑的な対応が教育現場における状況の改善に資するものというべき」(2013年9月6日 二次訴訟 鬼丸裁判官)など、かつてなく多くの補足意見が付された。最高裁判決は、明らかに強制と処分ではなく、話し合いによる解決を求めているのである。
にもかかわらず、都教委は再三にわたる被処分者の会、原告団の要請を拒んで紛争解決のための話し合いの席に着こうともしないばかりか、2013年9月の二次訴訟最高裁判決に続き、2015年1月の第三次訴訟の地裁判決によって減給処分を取り消された教職員(現職者 二次訴訟・三次訴訟 計16名)に対し、改めて戒告処分を発令する(再処分)という暴挙を繰り返すなど、司法の裁きにも挑戦するがごとき都教委の姿勢は、都民に対して信用失墜行為を繰り返していると言わざるを得ない。
また、処分発令と同時に、都教委は、被処分者に対して、4月に始まりおよそ3か月に亘る服務事故再発防止研修を課してきた。再発防止研修は、2012年から質量ともに強化され、「思想・良心の自由」と「教育の自由」に基づく信念から不当にも処分された教職員に対して、セクハラや体罰などと同様の「服務事故者」というレッテルを貼り、反省や転向を迫るもので、日本国憲法の精神を踏みにじるものである。
これは、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性がある」とした東京地裁決定(2004年7月)にも反している。
東京の学校現場は、10・23通達とそれに基づく職務命令・処分、それに続き生徒の内心の自由を保障する配慮を禁じた3.13通知によって教職員が口を塞がれてしまった。今年度からは、“高校版の道徳”と懸念される新教科「公共」を先取りして都立高校に「人間と社会」が導入された。生徒たちの心を縛る教育が猛威を振るい、教師たちがその実行部隊にされている。平和で民主的な国家をつくる主権者を育てるべき学校が、お上の意思を注入する場所になってはいけない。
私たちは、改めて不起立の教員にいかなる処分も科さないこと、そしてこれに伴う服務事故再発防止研修を行わないことを強く求める。東京の公立学校に自由で民主的な教育を甦らせ、生徒が主人公の学校を取り戻すため、「日の丸・君が代」強制に反対する。この国を「戦争をする国」にさせず、「教え子を再び戦場に送らない」ために!
2017年3月31日
「卒業式処分をするな・該当者支援総決起集会」参加者一同
連絡先:不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹 携帯:090-5327-8318 e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
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◆ 再雇用三次訴訟 いよいよ判決~傍聴に来てください。
東京「再雇用拒否」第三次訴訟の高裁控訴審判決期日は、3月22日から4月26日(水)に変更となっています。
★ 東京「再雇用拒否」第三次訴訟・高裁控訴審判決~逆転勝訴をめざして
(東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
*高裁(控訴審)判決期日が下記のように変更となりました。
4月26日(水)
12時30分 弁護士会館集合・写真撮影
12時40分 高裁に向けて入廷行動
12時45分 傍聴希望者集合(抽選なし・先着順)
13時15分 開廷・判決
東京高裁511号(定員42名)
報告集会:ハロー貸会議室虎ノ門(裁判所から6分。案内あり)
★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟・東京地裁判決
9月15日(金)
12時20分原告・支援者弁護士会館集合
12時30分行進(弁護士会館→裁判所)
12時40分 傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
13時10分開廷・判決
東京地裁527号法廷
。 (以上は予定です。詳細は追って連絡。)
*混雑が予想されますので早めにお出で下さい。入廷できなかった人は裁判所前でお待ちください(旗出しあり)。
<東京地裁・高裁への行き方> 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。
■森友疑惑徹底糾明!
現代版治安維持法「共謀罪」法案を廃案にしよう!
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
→現事務所は5月10日で閉鎖となります。
被処分者の会HP↓(3月15日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
都教委要請書・回答、各種資料、判決文、声明文、行動予定等入手可能。
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