◆ わたしたちは 君が代を 歌いません
斉唱中は すわります
斉唱中は すわります
2017年3月 静岡県学校労働者組合
私たちは、「君が代」が「国歌」であると認めたくありません。
確かに、現在「君が代」は、日本という国の国歌として、法律でも決められていますし、多くの国民からも、国歌として支持されているものだと言って良いでしょう。残念ではありますが、そのことを私たちも否定しません。でも、それでも、「君が代」を、学校教育の場で、強制していくことは、まちがっていると思います。
「君が代」が、天皇の世が永遠に続いてほしいと天皇制を讃美する歌だからです。それは、アジア諸国への侵略戦争を重ねた大日本帝国の国歌として大きな役割を果たしました。教育勅語や御真影などの道具立てとともに、儀式を通して子ども達に天皇崇拝の気持ちを植え付けました。
国民主権をうたい、人間は平等であることをとかかげた戦後の日本国憲法から見ても、ふさわしいものではありません。
「人間は生まれながらにして平等である」という考え、それこそが、学校教育の基本です。
厚生労働省は14日、保育所の運営に関する指針の2018年度からの改定案を公表した。今、全国津々浦々、すべての学校で「国歌・国旗」が強制され、寸分たがわぬ式次第によって卒業式や入学式がおこなわれています。本当に驚くべきことです。そのうえ、さらに、幼児期から、国歌・国旗に「親しませ」、それへの忠誠心を、徹底的に植え付けていこうというのでしょう。
3歳以上の幼児を対象に、国旗と国歌に「親しむ」と初めて明記した。文部科学省が同日公表した幼稚園の教育要領見直し案にも同様の趣旨が盛り込まれた。
・・・現行指針には、国旗や国歌に関する記述はない。 (共同通信2/14)
自分の国への意識を持たせ、愛国心を持たせることが、なぜそんなに必要なのでしょう!
私たちの組合が、1999年の「国歌・国旗法」成立以来、組合方針として「立たず歌わず」を基本的態度として18年目となりました。
「国歌斉唱」が法制定時の政府の説明に反して、教員への「踏み絵」のようなものとなって強制されている現状に抗議し、弾圧と闘い続ける人たちに連帯の気持ちを込めて、「立たず歌わず」の意志表示を続けていきたいと思っています。
歌う 歌わない 立つ 立たない は 内心の自由です。
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