パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

都庁前通信 2019年11月28日号

2019年11月29日 | 暴走する都教委
  《河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 都庁前通信》
 ● 「10時間労働」を合法化する「教員の働き方改革」
   ~「夏休みに振り替えてまとめ取り」では体が悲鳴を上げる!


 教員の勤務時間を年単位で管理する「変形労働時間制」の導入を柱とする教職員給与特別措置法(給特法)改定案が19日の衆議院本会議で可決され、参議院に送付された。
 改定案は繁忙期の勤務時間の上限を「1日に10時間まで」に引き上げる代わりに、夏休み期間中などに休日をまとめ取りしていいとするもの。8時間労働を指導し厳守させるべき立場にある政府が、「10時間」労働を合法化させようとしている。
 「1年間の平均で1週間あたりの労働時間が40時間を超えないことなどが条件」というが、夏休み期間中も部活動はあるし、研修も強要されている中、夏休み期間中に休みがまとめ取りできるのかも危うい。
 教員の「過労死」ラインの労働時間は周知の事実である。
 文科省の調査でも、1日当たりの学内勤務時間の平均は小学校教員が11時間15分、中学校が11時間32分という(文科省2018年9月27日発表)。
 また、東京都の教員の精神疾患による病休者数もここ数年年間550人前後で、都道府県別で1位である。
 この通常の勤務時間11時間に会議や校内研修を勤務時間終了時から2時間延長させたなら、学内勤務時間が13時間以上ともなる。そうなればますます教員に余裕はなくなり、「過労死」が心配される。身体・精神ともに疲労した教員の子どもたちへの影響も懸念される。また、教員志望者もさらに減ってしまうだろう。
 「教員の働き方改革」は、8時間で仕事が終わるよう、教員の大幅定員増に尽きる。
 諸外国並みに学級の定員を少なくし、教員の配置を増やすことだ。年々急増させている防衛費を抑えれば、それは容易にできることだ。
 この改定案が成立したら、各都道府県教委が条例をつくることになる。有害無益な改定案に反対しましょう。
 ■ 都教委の「学校における働き方改革」(2018年2月) は、
 当面の目標を「週当たりの在校時間が60時間を超える教員をゼロにする。」と定めている。この時間数は、月当たりの時間外労働80時間と同じ
 過労死・過労自殺の判断基準は、「発症前2か月間ないし6か月間にわたって月当たりおおむね80時間の時間外労働が認められる場合」とされている。近年、全国の過労死件数は年間250件前後で横ばいのままである。
 過労死すれすれラインを「当面の目標」にするとは、都教委の見識を疑うほかない。

『河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会』(2019/11/28)

コメント    この記事についてブログを書く
« 安倍を倒そう!(552)<『画... | トップ | 千葉・東日本を襲った大型台... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

暴走する都教委」カテゴリの最新記事