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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「改憲笛吹き男」は去ったが、地味なむっつり首相も目を離せない

2020年12月03日 | 平和憲法
 ◆ 笛吹き男 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 トランプは「笛吹き男」の再来か(鈴木稔)
 いったい何処(どこ)へ連れて行くのか、アメリカ人ならずとも不安だったが、世界をかき乱したトランプも、いよいよホワイトハウスを去るのは、時間の問題になったようだ。
 歴史家の阿部謹也さんによれば、まだら模様の衣服をまとった笛吹き男が引き連れて行ったのはなんのことはない、出稼ぎ先だった。
 冒頭に掲げた川柳は、先行き不安な時代を象徴している。

 安倍前首相が地元の後援会会員を案内したのは、新宿御苑での「桜を見る会」。焼き鳥、おでん、銘酒「獺祭」(だっさい)。すべてこれ国費の私物化
 ツアー旅行での前夜祭は参加者の個人負担のはずだが、朝日新聞によると、五回分九百十六万円が補填(てん)されていた。
 ホテルの領収書の宛名は安倍さんが代表の「晋和会」だったとか。

 政治家がかかった経費よりも安い会費で人を集めたら買収を疑われ、ホテル側が値引きしたのなら「違法寄付」だ。
 まして「政治資金収支報告書」には記載されていないのだから、脱法行為。

 「秘書がやった」で、安倍さん、逃げ切る算段のようだ。
 森友、加計、黒川問題、そして菅政権に「継承」された日本学術会議への弾圧。
 日米権力乱用同盟。
 トランプは遂(つい)に失墜。かたや日本は相変わらずの自民一強
 派手な「改憲笛吹き男」は去った。
 が、地味なむっつり首相も目を離せない。

『東京新聞』(2020年12月1日【本音のコラム】)

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