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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

アベを倒そう!(528)<「皇国史観教育」反対校区ビラ入れと教職員への手紙>

2019年08月23日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
 7月21日に東京で行われた「『日の丸・君が代』問題等全国学習・交流集会」(実行委員会主催)で、▲ 【憲法を無視した大阪市立泉尾北小学校の「新天皇即位記念児童朝礼」に抗議する! 小田村直昌校長は、子どもたちと保護者に謝罪を行え!】という<特別決議>を上げました。
 この問題では大阪の市民らが、校長への面談を求めたにも拘わらず、校長は一切取り合わず、郵便物も受け取り拒否する始末でした。
 そこで、最近、大阪の仲間たちが、校区にビラを配布し、近隣小学校の教職員に手紙を届けました。
 その報告が大阪から届きましたので紹介します。

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 D-TaC・松田です。
 8月17日~21日、泉尾北小学校校区に「泉尾北小の校長先生!お話を聞かせてもらえませんか?」ビラを配布しました。
 近隣小中学校の教職員には手紙を届けました。
 (泉尾北小学校教職員には切手を貼って郵送)

 以下、その報告です。(近日中にホームページアップ予定)
 関係文書の一部(校区ビラと教職員への手紙)を添付します。
 (渡部注:このメールでは「校区ビラ」(PDF)は添付できませんので、ホームページ(【D-TaC 松田さんとともに】で検索)をご覧ください。
 ビラ裏面には<皇紀とは>という説明と、<毎日新聞の記事>(7月4日付け)が紹介されています。
 「教職員への手紙」は下方に貼り付けます。)

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 戦前の「天皇のために命を捧げよ」というような教育につながらないか?
 「天皇陛下ご即位記念」全校児童朝礼問題は放置できません!
 「泉尾北小の校長先生!お話を聞かせてもらえませんか?」ビラを配布しました

 大阪市立泉尾北小学校が、5月8日に「愛国の歌姫」と呼ばれる歌手を呼んで「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼を開催したことについては、すでに、7月16日、「子どもたちに渡すな!危ない教科書 大阪の会」が、団体118団体、個人1624人の賛同(D-TaCも賛同)を得て抗議文を提出しています。
 この児童朝礼の経過については、小田村校長自身が福岡の「株式会社寺子屋モデル」の会報誌・寺子屋だよりNO78に投稿記事を載せています。その中では、
 「事前に騒がれるとつぶされますので…当然『山口采希さん』の来校のことも伏せておきました」
 と当然の校内手続も無視した独断だったことを認めています。

 小田村校長は、私たちが、教育のあり方をめぐってお話をお聞きしたいと申し込んだ面談を断わっただけでなく、やむを得ず送った要請書さえも受け取りを拒否しました。
 この行為は任期付職員(小田村校長は公募の民間人校長)としての職務放棄であると7月18日付で公益通報した結果、大阪市公正職務審査委員会は、8月7日付で、山本教育長に対して「所属において調査その他の措置をとるべき事項であると判断しました」と明記して、義務的調査を指示しています。(「通報についてのご連絡」)
 小田村校長は、5月8日の「天皇陛下ご即位記念」全校児童朝礼のようすを紹介し、山口采希さんの歌・話を「とてもいいお話」「とても素晴らしいゲストでした」と絶賛するホームページの記事を削除するようにという要請にも応じていません。
 私たちは、戦前の「天皇のために命をささげよ」と教えた教育を肯定し、再び、繰り返そうとしている状況を放置できません。
 D-TaCは、この問題の経過を伝え、「このチラシを読まれて学校教育に疑問を持たれた方は、以下に問い合わせてみてください」と呼びかけるビラを、8月17日~8月20日、泉尾北小学校校区に配布しました。
 <問い合わせ先>
 大阪市立泉尾北小学校 06-6551-0028 Fax06-6555-4871
 大阪市教育委員会(指導部・初等教育担当)06-6208-9176

 また、当該学校、近隣学校の教職員にもこの問題を考えてもらうための手紙を送っています。
 戦争に国民を動員した戦前の洗脳教育の反省に立って、事実に基づき自分の頭で考えることを大切にする教育を実現するために力を合わせましょう。
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 ◆ 「教職員への手紙」です

 大阪市立学校の教職員のみなさま
 D-TaC(Democracy for Teachers and Children )
 ~「君が代」処分撤回!松田さんとともに ~

 前略にて失礼いたします。この度は先の5月8日、泉尾北小学校にて行われた「天皇陛下ご即位記念」全校児童朝礼で明らかになった問題について、大阪市の教育に直接取り組んでおられる皆さまに、考えていただきたいと思いこの手紙を書きました。
 私たち「D-TaC」は、学校で国歌として指導されている「君が代」の斉唱が、決して子どもたちへの強制にならないように、大阪市教育委員会と各学校に働きかける活動を行っている市民団体です。
 かつて、「天皇のために命を捧げさせる教育」の重要な柱だった「君が代」斉唱、その扱いについては、歌詞の意味の変遷や、戦争で果たした役割の歴史的事実を正しく教え、その判断は児童・生徒に任せるとの指導を求めて、学校要請等をおこなってきました。
 〈詳しくはD-TaCホームページでご確認ください。【D-TaC 松田さんとともに】で検索〉
 問題点1
 私たちは、本件児童朝礼が行われたことについて、公立学校における教育指導のあり方をめぐって、泉尾北小学校長のお考えを聞きたいと面談を求めましたが、断られました。
 そこで要請書を郵送しましたが、受け取り拒否で返送されてきました。
 公教育でありながら、市民の声にいっさい耳を傾けない、このような態度は許されません。
 私たちはこのことを是正するように、大阪市役所に公益通報しました。
 大阪市公正職務審査委員会は8月7日付で教育委員会の山本教育長に対して、「所属において調査その他の措置をとるべき事項であると判断しました。」と明記して、義務的調査を指示しました。
 問題点2
 明治時代の唱歌「神武天皇」や「仁徳天皇」は、天皇支配を正当化するために編纂された古事記・日本書紀の神話・伝説(作り話)にもとづく歌であり、「天皇のために命を捧げさせる教育」の一環でした。皇紀2679年や第126代を使うことは、戦前の皇国史観(天皇中心の歴史観)にもとづく教育の実践であり、黙認できません。
 なお、今回の児童朝礼で行われたことの問題点は、「子どもたちに渡すな!危ない教科書大阪の会」が、118団体・1624人の賛同を得て、7月16日に大阪市教委あてに提出した抗議文(同封別紙)をご参照ください。
 私たちは、広く市民・保護者に問題を知ってもらうため、チラシ(同封別紙)を各戸にポスティングしています。教職員のみなさまには、ぜひ、この問題について考えていただきたいと思います。
 以下は、高知の教員だった竹本源治さんが1952年に作られ、多くの教員が心に留めてきた詩です。
 『戦死せる教え児よ』
逝いて還らぬ教え児よ 私の手は血まみれだ!
君を縊(くび)ったその綱の 端を私も持っていた
しかも人の子の師の名において
嗚呼!『お互いだまされていた』の言訳が なんでできよう
慙愧(ざんき)、悔恨、懺悔(ざんげ)を重ねても それが何の償いになろう
逝った君はもう帰らない
今ぞ私は汚濁の手をすすぎ 涙をはらって君の墓標に誓う
『繰り返さぬぞ絶対に!』
 2学期も始まり大変お忙しい中、失礼いたしました。
2019.8.20     草々

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 この秋には、「即位の礼」「大嘗祭」が行われ、ますます天皇制が強化され、天皇制に対する批判さえできにくい状況が作られつつあります。
 世の中がそうなれば、主権者であるはずの子どもたちも、何も考えず「天皇陛下」(ということは自分たちは臣民)と言い、天皇主権の歌「君が代」を歌うことに何の疑問も持たなくなるでしょう。
 また「大嘗祭」は天皇が「神」になる儀式だといっても、何の疑問も感じないようになるでしょう。
 戦後日本の人々は「だまされていた」と言いましたが、同じことが今また起きているのです。
 それに対し大阪の仲間たちは闘いに立ち上がっています。
 連帯して闘いましょう。

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