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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

松田「君が代」不起立処分取消訴訟 12月大阪地裁に提訴します!

2020年12月05日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 子どもの権利条約を基礎に置く裁判闘争
 私が「君が代」不起立処分取消を求めた審査請求に対して、大阪市人事委員会は、6月末、これまでの最高裁判決や大阪地裁・高裁判決を機械的に適用して、処分は正当であるとの裁決を行いました。
 大阪市における「君が代」強制の特徴は、大阪市国旗国歌条例に基づく教育長通知に表れています。
 校長あて教育長通知の内容は、「①ピアノ伴奏等によって児童・生徒が国歌をしっかり斉唱するよう指導、②自らが起立・斉唱することが教育効果を高めることを教職員に周知、③教職員に職務命令を発出」というものです。
 それが意味することは、卒業式・入学式の国歌斉唱は、「君が代」斉唱を拒む人がいるという現実を子どもたちから隠し、全員が「君が代」を起立・斉唱する場面を「演出」して、子どもたちに国歌「君が代」とそれが象徴する日本国家の崇高さを「感得」させること=「調教」・刷り込みを狙いとしているということです。
 その「調教」・刷り込みのためには、大日本帝国憲法下の「君が代」の意味や扱いを生徒に知らせてはいけないということなのです。
 12月に大阪地裁に提訴する予定の「君が代」不起立処分取消訴訟では、私は、「『唱う』という行為は、個々人にとって情感を伴わざるをえない積極的身体的行為であるから、これ(「君が代」斉唱)を強要されることは、内心の自由に対する侵害となる危険性が高い。」(2009.9.9大阪高裁判決)との認識と
 子どもの権利条約第12条(意見表明権)、13条(必要な情報を受ける権利と表現の自由)、14条(思想・良心・宗教の自由)の規定に立って、「君が代」の歌詞の意味・扱いの変遷を事実に基づいて伝え、どう考えるかは子どもたちに任せる立場の指導でなければならないと主張します。
 子どもたちの権利を踏みにじり、「調教」・刷り込みの一端を担わせる「君が代」起立・斉唱義務付けと職務命令は、「教員としての思想良心の侵害」だと主張します。
 そして、生徒が教員の不起立を見ることが、果たして、「あるべき教育を阻害し、許されないこと」なのか、それとも「隠されている真実=『君が代』を受け入れない人がいる現実を知ること」であり、生徒にとっては、「考える手がかりとなる有益な経験なのか」と問うていきたいと思っています。
『D-TaC(「君が代」不起立処分撤回!松田さんとともに学校に民主主義を!)』(2020.11.14)
https://democracyforteachers.wordpress.com/2020/11/16/%e6%9d%be%e7%94%b0%e3%80%8c%e5%90%9b%e3%81%8c%e4%bb%a3%e3%80%8d%e4%b8%8d%e8%b5%b7%e7%ab%8b%e5%87%a6%e5%88%86%e5%8f%96%e6%b6%88%e8%a8%b4%e8%a8%9f%e3%80%8012%e6%9c%88%e5%a4%a7%e9%98%aa%e5%9c%b0%e8%a3%81/
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