◆ 河原井さん根津さんらの「君が代」解雇させない会:2020年度総会&講演会報告
11月29日(日)13時半~16時半 於:八王子労政会館
講演会「コロナ在宅勤務不払い裁判を始めたのは」
講師:松田幹雄さん(大阪市中学校再任用教員)
普段なら6月に開くはずの総会をやっと11月末に開くことができた。コロナ拡大の影響もあり、参加者は20名弱だった。
総会はいつも通り活動報告や会計報告がされたが、「GIGAスクール構想が子どもたちにどんな意味があるのだろうか?」という質問に対して、学校現場にいる立場から、これからの子どもたちにどのように育って欲しいかの立場からなど次々に生の声がぶつけられた。久々に集まってやる総会ならではと感じた。
また、こんな時だからこそ高校生に考えてもらうためのチラシまきを再開したいとの意見も出された。
続いて萱野弁護士から、最後の裁判2009年事件が高裁で根津さん6月停職処分取り消され、最高裁に上告中であることを、過去の裁判に遡ってその争点や主張をていねいに説明された。
そしてその中で、岡田正則早稲田大学教授(学術会議任命拒否のうちの1人)に過去の裁判で2回の意見書提出と証人尋問があり、その趣旨は根津さんの処分取り消し判決のベースにしているのではないかと話された。
休憩後は、松田さん(写真上)の講演が行われた。
まず大阪毎日放送の10分ほどの映像を見て、事実経過をコンパクトに知ることができた。
3月19日スイスから帰国し、コロナ感染させることを心配し在宅勤務を望むのは、良心的であると褒められこそすれ,欠勤で賃金不払いにすることだろうか。映像では取材に応じた大阪市教委の「感染させる可能性が全くなかったとは言えないが,当時は在宅勤務の制度がなかった、遅くとも一週間前に申請を出すのがルールだ」と答える場面も出てくる。
そんなおかしなことが実際あったのかと腹立たしく思いながら,松田さんの話を聞く。
始めに自己紹介を兼ねて教員歴の中で考えたことややったこと、「君が代」不起立で処分を受けたことについて、続けて今回の提訴に至るまでの経過を一つ一つていねいにむしろ淡々と語った。
その中で印象に残ったことは、松田さんがPCR検査を申し込んだり、大阪市の保健所に市教委の対応を相談したり、感染予防対策本部長の判断を求めて欲しいと要請したりと感染させないために在宅勤務だけでなく、さまざまな手をつくしていることと、大阪市には保健所が1カ所しかないとか、コロナ対策についても対応が鈍いなどの大阪市の問題がみえてきたことだ。
松田さんが提訴した「コロナ在宅勤務不払い裁判」の行方を注目していきたいと思う。
なお、この総会&講演会はYouTubeで見ることができます。3時間の長いものですが、興味のあるところだけでものぞいてみて下さい。(金子恵子)
※ URL https://youtu.be/eKBDBAmULgY
総会(60分) 萱野弁護士の裁判について(30分) 講演会(90分 始め10分は映像)
『レイバーネット日本』(2020-12-01)
http://www.labornetjp.org/news/2020/1130sasenai
11月29日(日)13時半~16時半 於:八王子労政会館
講演会「コロナ在宅勤務不払い裁判を始めたのは」
講師:松田幹雄さん(大阪市中学校再任用教員)
普段なら6月に開くはずの総会をやっと11月末に開くことができた。コロナ拡大の影響もあり、参加者は20名弱だった。
総会はいつも通り活動報告や会計報告がされたが、「GIGAスクール構想が子どもたちにどんな意味があるのだろうか?」という質問に対して、学校現場にいる立場から、これからの子どもたちにどのように育って欲しいかの立場からなど次々に生の声がぶつけられた。久々に集まってやる総会ならではと感じた。
また、こんな時だからこそ高校生に考えてもらうためのチラシまきを再開したいとの意見も出された。
続いて萱野弁護士から、最後の裁判2009年事件が高裁で根津さん6月停職処分取り消され、最高裁に上告中であることを、過去の裁判に遡ってその争点や主張をていねいに説明された。
そしてその中で、岡田正則早稲田大学教授(学術会議任命拒否のうちの1人)に過去の裁判で2回の意見書提出と証人尋問があり、その趣旨は根津さんの処分取り消し判決のベースにしているのではないかと話された。
休憩後は、松田さん(写真上)の講演が行われた。
まず大阪毎日放送の10分ほどの映像を見て、事実経過をコンパクトに知ることができた。
3月19日スイスから帰国し、コロナ感染させることを心配し在宅勤務を望むのは、良心的であると褒められこそすれ,欠勤で賃金不払いにすることだろうか。映像では取材に応じた大阪市教委の「感染させる可能性が全くなかったとは言えないが,当時は在宅勤務の制度がなかった、遅くとも一週間前に申請を出すのがルールだ」と答える場面も出てくる。
そんなおかしなことが実際あったのかと腹立たしく思いながら,松田さんの話を聞く。
始めに自己紹介を兼ねて教員歴の中で考えたことややったこと、「君が代」不起立で処分を受けたことについて、続けて今回の提訴に至るまでの経過を一つ一つていねいにむしろ淡々と語った。
その中で印象に残ったことは、松田さんがPCR検査を申し込んだり、大阪市の保健所に市教委の対応を相談したり、感染予防対策本部長の判断を求めて欲しいと要請したりと感染させないために在宅勤務だけでなく、さまざまな手をつくしていることと、大阪市には保健所が1カ所しかないとか、コロナ対策についても対応が鈍いなどの大阪市の問題がみえてきたことだ。
松田さんが提訴した「コロナ在宅勤務不払い裁判」の行方を注目していきたいと思う。
なお、この総会&講演会はYouTubeで見ることができます。3時間の長いものですが、興味のあるところだけでものぞいてみて下さい。(金子恵子)
※ URL https://youtu.be/eKBDBAmULgY
総会(60分) 萱野弁護士の裁判について(30分) 講演会(90分 始め10分は映像)
『レイバーネット日本』(2020-12-01)
http://www.labornetjp.org/news/2020/1130sasenai
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