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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

大阪府教委への「全国ネット」(仮称・準備会)要請書

2014年06月07日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 大阪府教委への「全国ネット」(仮称・準備会)要請書
 大阪府教育委員会教育長 中原 徹 様
 2014年6月6日
許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の教育破壊
全国ネットワーク(仮称・準備会)

 私たちは、「日の丸・君が代」強制に反対し、安倍政権の教育破壊を止めるために、全国各地の現職教員・退職教員・保護者・市民などでつくる全国ネットワークです。
 さて、大阪府教育委員会は、本年4月30日付の大阪府立高校教員・井前さん個人宛て「事情聴取の実施について」という文書において、「平成26年4月8日(火)に行われた大阪府立高等学校の入学式において、国歌斉唱時に起立して斉唱するよう教育長及び校長から職務命令を受けていたにもかかわらず」と記しています。
 しかしながら、府立A高校校長は、卒業式前日の4月7日の職員会議では、「平成24年1月17日の教育長通達のとおり、入学式においては、式場内の教職員は起立し斉唱するようお願いします」と発言しただけで、教職員全員に対して「職務命令」という言葉を避け、「お願い」に留めたということです。4月7日の職員会議での校長の最終的判断は、校長自身からも府教委に、直接報告されていると聞きます。
 中原大阪府教育長は、4月3日の校長会で、「2013年度卒業式での不起立が6校6名という少数になったことから、起立斉唱の現認等について、今後は各校校長のガバナンスにおいて実施するように」との見解を示しています。
 この見解は、「口元チェック」通知の撤回であり、職務命令で「君が代」斉唱を強制することは学校現場になじまないことの証左にほかなりません。
 府立A高校では、中原大阪府教育長見解を受けて、職務命令自体が発せられなかったわけです。教職員に対する職務命令が発出されていない以上、命令違反で処分することは当然ながら不可能です。
 しかし、あらためて不起立教員が現れたことに大阪府教委は動揺して、出されていない職務命令を出されていたことにして、井前さんに対するなりふり構わぬ処分をでっち上げようとしています。
 また、処分対象側の意見表明の権利・機会としての「事情聴取」を、大阪府教委は「弁護士立ち会いは認めない」と、弁護士立ち会いを拒む法的根拠など無いにもかかわらず、意見表明の機会を自ら奪っておいて、事情聴取不出席の「職務命令違反」とし、大阪府教委自らが事情聴取を拒んでいるにもかかわらず、井前さんが事情聴取を拒んでいると強弁して、事情聴取不出席の「職務命令違反」だと言い、さらに、「4月30日付府教委文書」で、2回目・3回目の職務命令違反だと脅迫してきています。
 大阪府職員基本条例(第二十六条二項)は「(処分は)当該職員に意見を述べる機会を与える等、公正かつ厳正におこなわれなければならない」と定めています。また、人事監察委員会規則(第八条)には「(委員会は)当事者又は関係者の出席を求め、その説明又は意見を聴くことができる」としています。
 「職務命令違反五回、同一職務命令違反三回で免職」という職員基本条例のもとでは、どんな処分でも解雇につながる可能性がある状況の中、大阪府教委による違法な一方的処分は決して許されるものではありません。
 井前さんと弁護士は事情聴取として指定された5月23日大阪府教委に出向き、あくまでも弁護士立ち会いのもとでの意見表明(事情聴取)を求めました。
 しかし、教職員人事課はこの折衝を打ち切り、「これで三回目の職務命令違反ですから」と脅しながら「退去命令」を発しています。
 大阪府教委教職員人事課は、当該職員の意見表明の機会を奪ったまま、違法な処分を行おうとしています。大阪府では、これまで、「事情聴取」拒否を「職務命令違反」等とした加重された事例はありません。
 よって、私たちは、大阪府教育委員会に対して以下のことを強く要請するものです。


 1.大阪府教委は、大阪府立高校教員・井前さんの正当な意見表明=事情聴取に応じること。
 2.中原教育長は、架空の「職務命令」違反による「君が代」不起立処分を行わないこと。
 3.大阪府人事監察委員会は、違法な処分事案の審査を行わないこと。

 4.大阪府教委は4月30日付文書を全面撤回し、井前さんに謝罪すること。

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