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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

命よりも、大会スポンサーを大事にする五輪。「拍手と喝采の偽造」に依拠する五輪。

2021年07月22日 | 平和憲法
 ◆ 素朴な疑問 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 内閣支持率35%、共同通信の世論調査の結果だが、ANNニュースでは29・6%。コロナ対策への不信感が強まって、内閣崩壊寸前である。
 その一方、菅義偉首相が縋(すが)りついてきた東京五輪、いよいよ三日後に開会式。
 とはいえ東京は一日平均千人の感染者がつづき、ピークにむかっている。ついに選手村からもコロナ感染者があらわれた。
 「国民の命と健康を守って行くのが開催の前提条件」との前言は、すでに破棄された。
 菅首相、開会式がはじまれば世は興奮状態、支持率は反転すると踏んでいるようだ。が、自己の権力維持のために人の命を瀬踏みする冷酷さは悪徳政治家のものというしかない。
 「復興五輪」とか「人類がコロナに打ち勝った証し」とか、「美辞麗句を並べたて、こんどは「感動を世界に届ける」「難局を乗り越える」などと、歯の浮くような表現を使い、恥ずかしげもない。
 「世紀の祭典」にまったく似合わない「無観客会場」の矛盾について、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「ファンの応援動画や過去大会での歓声を流すなどデジタル技術を駆使する計画を示した」(十八日付本紙)そうだ。
 「拍手と喝采の偽造」に依拠する五輪。命よりも大会スポンサーを大事にする五輪。スポーツマン精神に合致していますか。バッハさん、道をお間違いではありませんか。
『東京新聞』(2021年1月1日【本音のコラム】)


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