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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「憲法守った」と自負=元教諭-申谷再雇用拒否訴訟

2011年05月30日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 最高裁第2小法廷、須藤正彦裁判長の結論は「上告棄却」。この法廷意見9pに対して、4人の裁判官のうち竹内、須藤、千葉の3人が「補足意見」を合計25pも付けた。「間接的制約」という耳慣れない概念で、公権力による個人の信念領域への介入を合憲化した。そこから不可侵なのは儀礼的所作であって人権ではないという法理論が導かれる。
 ◆ 「憲法守った」と自負=元教諭、
   政治介入を批判-再雇用拒否訴訟


 「失意はあるが、志を曲げず、憲法を守ろうとする義務を果たしてきたと思う」-。君が代斉唱をめぐる再雇用拒否訴訟で敗訴が確定した都立高校元教諭の申谷雄二さん(64)は30日、東京都内で記者会見し、晴れ晴れとした表情を浮かべた。
 申谷さんは、都教委が日の丸掲揚、君が代斉唱の方法を細かく義務付けた直後の2004年3月の卒業式で起立しなかった。「憲法を無視するような学校運営に、抗議も抵抗もしないことはできなかった。座っているだけの静かな抗議をした」と振り返った。
 さまざまな事情を抱えた生徒がいる定時制高校で約30年間勤務した。今は日本在住の外国人らに日本語を教えているといい、「卒業生や保護者が裁判を支えてくれた。これを励みにして、まだまだ頑張っていきたい」と意欲を示した。
 起立強制を目指す橋下徹大阪府知事の動きには、「日の丸を愛することが国を愛することだというのは短絡的な考えだ。『教育は票になる』との思いかもしれないが、厳に慎むべきだ」と批判した。
 『JIJI.COM』(2011/05/30-19:40)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011053000711
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 ◆ 起立、斉唱の命令は「合憲」 国旗国歌、最高裁初判断

 卒業式で教職員に日の丸へ向かって起立し、君が代を斉唱するよう指示した校長の職務命令が憲法19条に反するかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(須藤正彦裁判長)は30日、合憲との初判断を示した。「思想、良心の自由を間接的に制約する面はあるが、許容できる程度の必要性、合理性が認められる」とした。4人の裁判官全員一致の判断。
 その上で、不起立を理由に退職後の再雇用を拒否した東京都の処分取り消しや損害賠償を求めた元都立高校教諭申谷雄二さん(64)の請求を退けた二審判決を支持、申谷さんの上告を棄却した。敗訴が確定した。
 2011/05/30 17:08 【共同通信】

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