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東京「君が代」3次訴訟、最高裁の枠組みを踏襲した安易な地裁判決

2015年03月06日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《労働情報 闘いの現場から》
 ◎ 26人31件の処分を取り消し 「君が代」3次訴訟で東京地裁


 5年越しの東京「君が代」裁判・3次訴訟が、ようやく一審判決にこぎつけた。
 1月16日、東京地裁・佐々木宗啓裁判長は判決で、減給以上の重い累積加重処分は都教委の「裁量権の逸脱濫用」とし、原告50人中過半数を超える26人31件の処分を取消した
 一方、「10.23通達」と「職務命令」は憲法19条・20条に違反しないとし、一番軽い戒告処分は容認した。先行訴訟の最高裁判決の枠組みに沿った、「結論先にありき」の判決だった。
 3次訴訟では、教員個人の「思想・良心の自由」以上に、生徒への「愛国心刷り込み教育の媒介」となることを拒否する教員の責務としての「思想・良心の自由」の侵害を訴えた。
 巻美矢紀千葉大教授は、「教員は民主主義の存続という大文字の公共性のために処分覚悟で職責を全うした。今度は裁判所が自らの役割を果たす番である」と鑑定意見書を結んだが、判決に反映されなかった。
 とは言え、これまでで最大数の処分を取り消した判決は、改めて都教委に機械的累積加重処分(起立斉唱の命令に従わないたびに処分をどんどん重くするシステム)の違法性を突きつけた。判決を無視して「再発防止研修」を強化したり、現職教員に再処分を強行するなどしてきた都教委のやり方はもはや許されない。
 原告団・弁護団は、直ちに控訴した。原告50人全員の処分取消しはもちろん、都立高校に自由闊達な教育が蘇るまで、闘いを止めるわけにはいかない。
花輪 紅一郎(日の丸君が代第三次訴訟原告)

 労働を 生活を 社会を変える『労働情報 906号』(2015/3/1 【たたかいの現場から】)
http://www.rodojoho.org/tatakai906.html#3
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