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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

教育界の"姉歯建築士"にはならない

2006年04月02日 | 日の丸・君が代関連ニュース
   「不適切?」な司会の言葉

ある都立高の卒業式では、開式前の司会の挨拶が「不適切」と、「文書訓告」を受けたそうだ。
3・31記者会見において配られた資料を紹介する。
「正しい事実を述べて訓告を受けるのは不本意である」「むしろどの学校でも、開式前に説明されて然るべき内容である。」の趣旨の発言があった。
なお、「文書訓告」とは「処分」にあたらないそうだ(経済的実害も履歴に記載されることもない)。

                      記者会見資料
                                3月31日(金)16時30分
                                全水道会館4F会議室

1.都教委は何をしたいのか。
(ア)10.23通達以降、個々の教員に対して、校長に職務命令を出させてまで、"立たせて、歌わせたかった"のではなかったか?
(イ)更に今回は、2,10通知により、"学習指導要領に基づき適正に指導させ"たかったのではなかったか?
(ウ)司会者への個別職務命令書の中で、"学習指導要領に基づき適正に生徒を指導すること"と命令させていたのではなかったか?

2.私は何を処分されたのか。
(ア)私は通知・通達・職務命令に沿って、司会進行及び注意事項として適正な案内をしたまでで、処分よりむしろ褒められてしかるべきだと考えている。
(イ)校長からも私の司会台本の内容について、適切か不適切かは判断しない・判断出来ない、それは都教委が判断することだと、再三再四言われて来た。
(ウ)むしろ都議会議員や都教委指導主事の監視下で、早とちりをして司会進行を妨げようとした管理職の不規則発言こそが処分・指導に値するのではないか?
(工)不備だらけの式進行表よりも、「詳しく丁寧に書かれている司会台本で進めてくれ」とは、副校長の指示であり、最終確認を怠ったのも管理職ではなかったか?

3.教育界の"姉歯建築士"にはならない。
(ア)上司の命令に無批判で従ってしまうことが、如何に危険で愚かなことかということは、昨今の社会情勢と歴史が証明してくれている。
(イ)我々ひとりひとりは大変弱い立場にあるけれども、自由と民主主義を壊そうとしている都教委の圧力に負け、教員が思考停止したロボット状態になり、自ら考え判断して日々の教育活動が出来なければ、その犠牲者は"生徒""都民"である。
(ウ)現状が続いて、教育に馴染まない命令と処分が繰り返され、いつどんな処分を受けるか解らないまま仕事をする毎日では、「いっそのこと魂を売ってしまえ!」という教育界の"姉歯建築士"が現れてもおかしくないが、私はそうはならない。

 一番憂えるのは、今東京の学校で起きている事実が明らかにされないまま、学校や教育が壊されていくこと。更には教育基本法・憲法・日本の将来…


(卒業式に参列されていた方がテープから起こされたという「挨拶」を提供いただきました。)

 こんにちは。本日はお忙しい中を、卒業式に御来校頂きまして、誠に有難うございます。僭越ながら、本日の司会を努めさせて頂きます、教務部の○○と申します。宜しくお願い致します。
 式の開式に先立ちまして、いくつかお話をさせて頂きます。

 はじめに、携帯電話等の、音のなるものをお持ちの方は、恐れ入りますが、電源をお切りいただく等の御配慮を賜りたいと存じます。

 次に、東京都教育委員会からの指導についてご案内申し上げます。
 私ども公務員には、憲法98条と99条にありますように、「最高法規である憲法の尊重とその擁護の義務」があります。これによりまして、3年前までの卒業式においては、開式の前に、「人間には、ひとりひとり内心の自由があって、これを侵してはならない」という主旨の説明をして、学校の卒業式で、会場の皆様には、何をも強制する、ということはない確認をしておりました。
 しかし、3年前の10月に、東京都教育委員会から、当時の教育長、現在、東京都副知事になられておりますが、横山洋吉氏の名前で全校に通達が出され、その後も、複数回の通知や、校長への強い御指導を頂きまして、現在は、校長から、我々ひとりひとりの教員に、職務命令が出され、命令に従わなければ処分もありうるという強い御指導の下で、この卒業式が執り行われております。特に、国歌斉唱の際は、日の丸に向かって起立し、君が代を斉唱することを指示されております。また本年は、私どものみならず、生徒の皆さんにも同じことが求められています。
 そのような御指導を頂いておりますのて、本日の卒業式においては、「内心の自由がある」ということも、「何事をも強制しない」ということも、ここで確認をすることができません。東京都教育委員会からの学習指導要領に基づく指導についてご案内申し上げました。

 なお、私ども教職員は、命令の有り無しに関わらず、本日社会に巣立つ名の卒業生に敬意を表し、卒業を祝い、将来の幸せを祈るという一心て、この卒業式を準備してまいりました。
 いま暫く致しますと、卒業生が入場致します。式が終わって退場する際も同様ですが、どうぞ心温かに彼等の未来を想い、拍手で迎え、送ってあげて頂きたいと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

(これを参考になさって他校の卒業式入学式でご活用なさるのは一向に構いませんが、「文書訓告」程度の処置<処分ではない>をこうむることはご承知おき下さい。)

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4 コメント

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Unknown (がっきー)
2006-04-04 10:09:46
お初です!僕の通っている小学校では日の丸も掲揚するし、君が代も起立して歌います。
前から思っていたんですが、なにが問題なのかよく分かりません。校歌だって起立して歌う
のはいつもの事だし。朝礼の君が代を歌うときと、気持ちが悪いので座っていたら先生に
頭を叩かれました。気持ちが悪いといっても無理やり立たせて僕に歌わせました。これは
おかしいと思います。どうして君が代は起立して歌わなければいけないんですか?
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Unknown (49歳・女)
2006-04-04 10:41:58
世界中どこの国でも、自国の国家を歌う時には‘起立’ぐらいするでしょ?卒業式という特別な日に‘日の丸’を掲げて‘君が代’を合唱。素晴らしいことじゃないですか?何処に問題があるんでしょう?増田さんには、日本人なら当たり前と思えるようなことすら否定的に捉え、自己の思想を生徒達に押し付けようとする悪意が感じられますね。
貴方の屈折した思考回路で教育された生徒達を不憫に思うのは、私だけではないでしょう。
貴方は公務員という立場の方ですよね?国民の血税で衣食住を満たす立場である貴方が、思想信条の自由など、片腹痛い!
自己の思想を押し通し、教師を続けたいなら私学に行ったらどうでしょう?
それとも、自分の国に帰られたらいかがでしょう?
返信する
Unknown (30会社員)
2006-04-04 14:58:55
>>がっきー
今は無いのかもしれないが、朝礼などの式典では
「起立」「礼」「着席」という礼儀がある。これは
日本だけではなく文明国では世界共通。
それは「礼儀」という当たり前の事。

アフリカ奥地などの未開地ですら部族の
シャーマンに不敬な態度を取れば処罰が
ある。

増田元教諭のおかしな所は、そういった
ヒトとしての当然の行為を教えないこと。
それどころか自分の意に従わない相手を
罵倒している。
解りやすく言えば、小泉総理大臣が全国放送で
「がっきーはアサハカな馬鹿です」と言い、新聞
に載せたのと同じ事を増田元教諭は行ったのです。
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Unknown (t-rex)
2006-04-04 15:46:20
どこの国の国旗であれ、国歌であれ、それを扱うマナーというのは存在するのだな。不起立教師などは躾からやりなおさんといかんようだな。
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