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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

"あぶない教科書"から子どもたちを守る教科書研究会

2013年04月23日 | こども危機
 ★ 「解毒の棚」へようこそ!HPの紹介
http://www7b.biglobe.ne.jp/~textdata/index.htm

 2011年度の中学校教科書採択において、育鵬社の歴史・公民教科書を採択する地域が増えました。4%前後の採択率で、全体からみれば多いとはいえませんが、今後の4年間、全国で30万人弱の中学生がこの教科書で学習させられるのは由々しき事態です。
 また自由社の歴史・公民教科書は「年表盗作」問題によって、ほとんど採択されなかったものの、一部私立中学校では採択されています。
 現場の社会科教員の多くは、このような「子どもたちを戦争に導く“あぶない教科書”」で教えることを望んでいません。しかし、やはり教科書は「主たる教材」として授業の中心であり、教育委員会からの強い指導もあるため、採択された教科書をまったく無視して授業を進めることもできません。
 このようなジレンマにおかれた現場教員をサポートするためにつくられたのが、この「解毒の棚」です。
 教科書をつかいながら、別の教材も取りあげ、社会の多様な見方を教えることによって、育鵬社・自由社の教科書がまき散らす「毒」から子どもたちを守るのが目的です。
 この「解毒の棚」では授業で実際につかえる教材を紹介していきますので、現場でどしどし活用してください。
 この間、「教科書ネット・ひろしま」の協力を得て、資料を少しずつ充実させています。
 下に目次を載せますので、是非ご覧ください。
<テーマ別他社教科書比較(歴史教科書編)>
★神話(p1~p3)PDF 844K
★聖徳太子(p4~p6)PDF 570K
★奈良時代の農民の暮らしの記述について
  ○奈良時代の農民の暮らし表
  ○奈良時代の農民記述表
★鎌倉時代の民衆の記述
  ○中世民衆の記述と女性の姿(整理表)
★室町時代の民衆の記述について
  ○室町時代の民衆の記述について(整理表1)
  ○自治・一揆などについて(整理表2)
★江戸時代の民衆と身分制度(p7~p11) PDF 1630k
★琉球とアイヌ(p12~p25) PDF 6270k
  ○アイヌの記述について  アイヌの記述(整理表)
★蝦夷の記述について
  ○蝦夷の記述(整理表)
★自由民権運動と「大日本帝国憲法」(p26~p30) PDF 1790k
★日清戦争・日露戦争(p31~p38) PDF 2120k
★韓国併合(p39~p44) PDF 2060k
★日中戦争(p45~p47) PDF 850k
★太平洋戦争(p48~p73) PDF 11300k
★戦後の民主化と「日本国憲法」(p74~p78) PDF 1690k
★冷戦・朝鮮戦争・再軍備・サンフランシスコ講和条約(p79~p87)PDF 3500k

<テーマ別他社教科書比較(公民教科書編)>
1 「日本国憲法」と「大日本帝国憲法」(p1~p3)PDF 1130KB
2 国民主権(p4~p6)PDF 327MB
3 基本的人権の尊重 (p7) PDF 87kB
   (1)自由権(p8~p10) 1120KB
   (2)平等権(p11~p21)  3800KB
   (3)参政権(p22) 452KB
   (4)社会権(p23~p25) 1280KB
   (5)新しい人権(p26~p35) 3650KB
   (6)公共の福祉(p36~p37) 786KB
4 平和主義(p38~p43)PDF 2350KB
5 労働(p44~p55)PDF 4700KB
6 社会保障(p56~p61)PDF 1890KB
7 原子力発電(p62~p63)PDF 519KB
8 領土(p64~p66)PDF 814KB
9 国際社会(p67~p88)PDF 8650KB

◇「小泉元首相の靖国神社公式参拝」(育鵬社版公民教科書)の問題点
 ★ 別教材をつかうことは文部科学省も認めている
 2012年3月21日、社民党の服部良一議員の質問に、文部科学省は次のように答弁しています。
 「各学校においては、学習指導要領に基づき、教科用図書を使用して、適切な指導が行われるべきものと考えるが、このことは、各学校における実際の授業において、教員が客観的かつ十分な根拠に基づき、教科用図書の記述とは異なる見解にも言及しつつ指導を行うことを妨げるものではないと考えている。」
 つまり、文部科学省は育鵬社・自由社の教科書の記述とは異なる別の教材をつかうことを認めているのです。
 もしも、教育委員会なり、地域の一部勢力が「採択された教科書と違う教材をつかっている」と攻撃してきたら、この「答弁」を伝えてどうどうと反論することができます。
 もちろん、このような政府見解がなくとも、「教科書を教えるのではなく、教科書で教える」のだと、教育委員会も幅広く教材をつかって授業することを薦めてきたのですから、自主的な教材を活用することはあたりまえなのですが、念のためにこの答弁を念頭に置いておいてください。
 「解毒の棚」へようこそ!HPアドレス
『教科書研究所』http://www7b.biglobe.ne.jp/~textdata/index.htm
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