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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

10.3都教委要請(7)学校と地域をむすぶ板橋の会

2014年10月07日 | 日の丸・君が代関連ニュース
◎ 抗議ならびに質問

学校と地域をむすぶ板橋の会
連帯労働者組合
北部労働者共同闘争会議

連絡先:○○○

 私たちは、板橋区住民、労働者の集まりです。都教委による「日の丸・君が代」の強制が進み、学校から人権が奪われていくことに危惧しています。
 都教委は2003年10.23通達以降、君が代斉唱時に不起立、不伴奏をした教師を職務命令違反として463人も処分してきています。
 都教委は処分を出し続けています。裁判結果を無視して、加重処分を発令し、服務事故再発防止研修を強化してきています。また、裁判で処分取り消しが確定したにもかかわらず、7人の現職教員に再処分を発令しました。このような都教委の姿勢に強く抗議します。
 私たちは、都教委に対して質問したいことが沢山ありますが、今回は板橋特別支援学校の田中聡史さんに関することに絞って質問致します。
 ◎ 教委の基本姿勢について
 ①都教委は、最高裁判決(2012年1月)とその後の高裁判決等※をどのように、受けとめたのかについて説明して下さい。戒告処分は容認したものの、累積加重処分による「減給」「停職」処分は、裁量権の逸脱濫用に当たるとして取り消した判決を、何故都教委がないがしろにできるのか、その根拠を明らかにしてください。
※東京「君が代」裁判一次訴訟の判決で、戒告処分は容認されましたが、補足意見がつき、全員一致で妥当とされたわけではありません。減給処分については、「社会通念上著しく妥当を欠き、懲戒権者の裁量権の範囲を超え違法」として取り消されたのです。その後の二次訴訟でも、東京高裁は減給以上の処分が裁量権の逸脱・濫用にあたるとして取り消し判決が出されています。
 ②田中聡史さんに行われてきた「再発防止研修」の実態は思想信条に対する転向強要です。都教委は、再発防止研修に関する東京地裁の決定※※をどのように受け止めているのか見解を明らかにしてください。
※※「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」(2004年7月23日決定)
「自己の思想・信条に反することはできないと表明する者に対して、なおも職務命令や研修自体について、その見解を表明させ、自己の非を認めさせようとするなど、その内心に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであるならば、これは研修の水準の維持向上のために実施される研修の本質を逸脱するものとして教職員の権利を不当に侵害するものと判断される余地はある」(2005年7月15日決定)
 ◎ この間の板橋特別支援学校の対応について
 ①板橋特別支援学校で田中聡史さんに対する都教委の訪問研修が行われました。6月10日と7月28日には、私たちが話し合いの申し入れ書を渡そうとした際に、真下校長は副校長に警察への連絡を指示、多数の警察官によって敷地外に排除させるということがありました。
 地域に開かれ民主的な運営がされているはずの学校で信じられない事件です。強い憤りを感じます。
 都教委には相談および報告があったのでしょうか?あった場合は、その月日、内容、そしてそれらに対する都教育委員会の回答を明らかしてください。
 ②私たちは真下校長に対して、何回も話し合いを申し入れてきています。短時間でも直接に対応されるように、その時が無理であるなら都合の良い日時をご連絡くださるように求めています。
 しかし、真下校長は副校長に「会わない」と言わせ続けるだけで、「せめて会わない理由説明を」との要求にさえ一切応えてきていません。
 真下校長は板橋特別支援学校の最高責任者です。公的立場にあり権限を行使できる校長に公務としての行為についての話し合いを求めています。にもかかわらず理由も告げず、ただただ追い払うなどということが認められるはずはありません。
 この間の校長の話し合い拒否姿勢に関して、都教委の見解を明らかにしてください。万一話し合い拒否は正当であるという見解である場合は、その根拠を示してください。
 ③8月22日に再度話し合いを求めに行った際に、副校長から、校長は「会わない。都の研修センターや、都教委に言うように」と言っていると伝えられました。私たちは、校長と都教委の立場は違うと思っています。都教委が校長に代わって答えられる立場でも内容でもないと考えますが、校長と都教委の間で「代わって回答する」といったようなやりとりの経過があったのでしょうか?事実をお答えください。
 ◎ 教委の私たちへの対応について
 都教委は、真下校長と違って話しを聞く場を設定し文書回答をされてきていますが、以下の点に疑問に感じますので質問します。
 ①対応されるのが総務部教育情報課では、声を聞いていますという通り一遍の写答の繰り返しです。処分にかかわる責任あるポストは、教育情報課なのでしょうか。教育長が、担当の人事部職員課を通じて処分を発令したのではないのでしょうか。処分を出したポストがどこか明らかにしてください。
 ②人の生き方、生活に大きく影響する処分をしてきているのですから、直接処分を発令した部署が回答すべきです。何故、担当者が責任を侍ってわたしたちに回答し、やり取りできないのかお答えください。
 以上、誠意を持って回答されるように求めます。

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