「都設定科目?奉仕」はペテンに等しい
都教委も無理を認めざるをえなかった12/26付け指導部文書
分会代表者会議における執行部からの情報を得て、上記の文書を手に入れた。きわめて重大な事が書かれたものであるが、年末の時期に人目を避けるように送られてきたため、管理職でさえ、その存在に長く気づかなかった職場も少なくない。そのため、今に至っても、この文書を読んでいない組合員の人たちもいるようだ。そこで、要点だけを以下に記しておく。
標題:東京都立高等学校教育課程編成規準・資料の改定(追加)について(通知)
このことについて・・・(中略)学校設定教科・科目「奉仕」の規準を示し・・
趣旨:・・・学校設定教科・科目「奉仕」の規準を示し、各都立高等学校の教育課程の編成と指導計画を作成する際のよりどころとする。
留意事項(2)学校の教育課程は、教育目標の達成を目指し、法令等に基づいて各学校が編成するものであること。
<都設定科目をこっそり「学校設定」に変更した12.26文書>
ひどいものだ。「都設定科目」などという根拠の無い代物を無理にひねり出し、それを「学校裁量」など全く無視して現場に押しつけてきたが、「学校設定科目」としてしか届け出る道が無いという指導要領の縛りを、さすがに無視できず、こっそりと通知文を下ろしたという訳である(但し、都教委のホームページ上では未だに「都設定」としてある)。
一体どうしてくれるのだ! この間、各職場ではどれほどの時間と労力を費やして、「奉仕問題」に引き回されてきたと思っているのか?生徒にも、「準教科書」と称する怪しげなものまで買わせてしまって、その科目が実は学校の裁量で置かなくても良いものであったと知ったら、生徒や保護者は何と言うだろうか。
<都高教一丸となって、「学校裁量」を確立する取り組みを進めよう>
私の職場では、さっそく職員会議の場で「再来年度にむけて奉仕の設定を再検討できるのではないか?」という質問が出た。
しかし、管理職の返事は「今回の文書はあくまで届け出上のことで、学校ごとに来年度の設定を考えるような余地は無いというのが都教委の姿勢である」という理解しがたいものであった。
「都設定」と「学校設定」のテキトーな使い分けに未だ従わせる気でいるのだろうか?こんな詐欺的なやり方が、いつまでもまかり通るわけがないではないか。執行部も再来年度に向けては何とかしたいという姿勢のようであるので、ぜひとも都高教一丸となって、「学校裁量」を確立する取り組みを進めていかなければならない。
さらに言えば、この間ずっとだまし討ちにあって、無駄な労働を強いられたことについては損害賠償請求をしたいという気持ちだし、カリキュラムを不当にねじまげられた生徒たちが、その苦痛を強いた当事者に責任を問うということも考えられると思う。執行部は、こうした現場の思いに応える方針を提起し、事態を世論にも訴えて徹底的な反撃の取り組みを組織してもらいたい。 (N.O)
『YouSee No206 2007年3月6日』より
都教委も無理を認めざるをえなかった12/26付け指導部文書
分会代表者会議における執行部からの情報を得て、上記の文書を手に入れた。きわめて重大な事が書かれたものであるが、年末の時期に人目を避けるように送られてきたため、管理職でさえ、その存在に長く気づかなかった職場も少なくない。そのため、今に至っても、この文書を読んでいない組合員の人たちもいるようだ。そこで、要点だけを以下に記しておく。
標題:東京都立高等学校教育課程編成規準・資料の改定(追加)について(通知)
このことについて・・・(中略)学校設定教科・科目「奉仕」の規準を示し・・
趣旨:・・・学校設定教科・科目「奉仕」の規準を示し、各都立高等学校の教育課程の編成と指導計画を作成する際のよりどころとする。
留意事項(2)学校の教育課程は、教育目標の達成を目指し、法令等に基づいて各学校が編成するものであること。
<都設定科目をこっそり「学校設定」に変更した12.26文書>
ひどいものだ。「都設定科目」などという根拠の無い代物を無理にひねり出し、それを「学校裁量」など全く無視して現場に押しつけてきたが、「学校設定科目」としてしか届け出る道が無いという指導要領の縛りを、さすがに無視できず、こっそりと通知文を下ろしたという訳である(但し、都教委のホームページ上では未だに「都設定」としてある)。
一体どうしてくれるのだ! この間、各職場ではどれほどの時間と労力を費やして、「奉仕問題」に引き回されてきたと思っているのか?生徒にも、「準教科書」と称する怪しげなものまで買わせてしまって、その科目が実は学校の裁量で置かなくても良いものであったと知ったら、生徒や保護者は何と言うだろうか。
<都高教一丸となって、「学校裁量」を確立する取り組みを進めよう>
私の職場では、さっそく職員会議の場で「再来年度にむけて奉仕の設定を再検討できるのではないか?」という質問が出た。
しかし、管理職の返事は「今回の文書はあくまで届け出上のことで、学校ごとに来年度の設定を考えるような余地は無いというのが都教委の姿勢である」という理解しがたいものであった。
「都設定」と「学校設定」のテキトーな使い分けに未だ従わせる気でいるのだろうか?こんな詐欺的なやり方が、いつまでもまかり通るわけがないではないか。執行部も再来年度に向けては何とかしたいという姿勢のようであるので、ぜひとも都高教一丸となって、「学校裁量」を確立する取り組みを進めていかなければならない。
さらに言えば、この間ずっとだまし討ちにあって、無駄な労働を強いられたことについては損害賠償請求をしたいという気持ちだし、カリキュラムを不当にねじまげられた生徒たちが、その苦痛を強いた当事者に責任を問うということも考えられると思う。執行部は、こうした現場の思いに応える方針を提起し、事態を世論にも訴えて徹底的な反撃の取り組みを組織してもらいたい。 (N.O)
『YouSee No206 2007年3月6日』より
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