◆ 憲法を守り、戦争に反対の人びとと連帯
-育鵬社教科書が採択された大田区の運動
東京都大田区は2011年8月4日の教育委員会で中学校社会科教科書に「育鵬社」歴史・公民の教科書を採択しました。私たち「公正な教科書採択を求める大田区民の会」はそれ以前から活動を再開していましたが、東京での育鵬社の採択が大田区と武蔵村山だけとわかり、2015年の新しい教科書採択にむけての運動を続けてきました。
前教育委員長で、ただひとり育鵬社の採択に反対した櫻井光政氏を招いて講演会を行い、その内容を「教科書採択にあたって私が考えたこと」という講演録を作製し広めています。
「区民の会」は毎月世話人会を開き・運動を具体化するために、定例学習会、チラシ配布活動、地域の連絡組織づくりなどの活動を続けてきています。
2015年2月には今まで別組織だった「大田子どもの教育連絡会」(略称大田子ども連)などと実行委員会をつくり「2.1教育のつどいin大田」を実施、小森陽一さんを招いて大学習会を開きました。
これを契機に多くの団体が私たちの運動に参加するようになりました。
6月7日(日)には「新しい検定教科書を考えるつどい」(講師石山久男さん)を行います。6月に大田区が行う教科書展示会に行き、市民意見をみんなで書くために学習しようという催しです。これには6団体が賛同団体になって、実行委員会を作って参加しています。
教科書にたいする市民意見は、前回育鵬社側を支持する意見が数の上では多かったこともあり、育鵬社教科書がどんな問題を持っているかの資料を作り大田区の3カ所で開かれる展示会への参加も呼びかけています。
私たちの願いを教育委員会に届けるためには、多くの区民が参加する必要があります。そのために「育鵬社、自由社の社会科教科書では子どもたちの将来が心配です。子どもたちに真実を学べる教科書を手渡したい」というカラーパンフを作製しました。このパンフをさまざまな集会だけでなく、公園や駅頭(蒲田、大森、梅屋敷、池上、鵜の木、田園調布)で配布したり、成人の日に集まる青年たちや中学校の入学式に集まる親への配布もしています。また戸別配布もしています。
また教育委員会の傍聴にも毎回参加しています。教育委員会に対しては教科書の選定にあたって「大田区平和都市宣言」にもとづくこと、教科書の展示場所の拡大や教職員が意見を述べやすい環境を整えるようにという要望書を出しました。
これにたいしては、教育委員会より「日本国憲法及び教育基本法」の理念にはかり採択するという回答(2015年2月)を得ています。さらに教育委員に手紙を書こうというキャンペーンも行っています。
毎月開かれる教育委員会の傍聴席は16人で、数倍あつまる傍聴希望者は抽選でしか入れません。前回の採択の際は傍聴席を増やしましたが、区役所前に集まったのは200人以上で、入場出来たのは四十数人ほどでした。傍聴席をもっと増やせという要求もしています。
教科書が悪くなることは、教育だけてなく安倍政権が進めている憲法改悪や自衛隊の参戦をねらった動きと連動しています。戦前の教育が子どもを戦場に行かせるのに大きな力を持っていたことを考えると、私たちの運動も教科書だけに限らず、日本国憲法を守り、戦争に反対するすべての方々と連帯していく必要があります。
大田区と武蔵村山市だけだった育鵬社教科書採択が、他地区にも広がろうとしている情勢から東京全体、横浜市、川崎市などとも連携しながら運動を進め、市民組織を共に強めるよう力をいれたいと思います。
『子どもと教科書全国ネット21ニュース』(2015年6月)
-育鵬社教科書が採択された大田区の運動
O(公正な教科書採択を求める大田区民の会代表)
東京都大田区は2011年8月4日の教育委員会で中学校社会科教科書に「育鵬社」歴史・公民の教科書を採択しました。私たち「公正な教科書採択を求める大田区民の会」はそれ以前から活動を再開していましたが、東京での育鵬社の採択が大田区と武蔵村山だけとわかり、2015年の新しい教科書採択にむけての運動を続けてきました。
前教育委員長で、ただひとり育鵬社の採択に反対した櫻井光政氏を招いて講演会を行い、その内容を「教科書採択にあたって私が考えたこと」という講演録を作製し広めています。
「区民の会」は毎月世話人会を開き・運動を具体化するために、定例学習会、チラシ配布活動、地域の連絡組織づくりなどの活動を続けてきています。
2015年2月には今まで別組織だった「大田子どもの教育連絡会」(略称大田子ども連)などと実行委員会をつくり「2.1教育のつどいin大田」を実施、小森陽一さんを招いて大学習会を開きました。
これを契機に多くの団体が私たちの運動に参加するようになりました。
6月7日(日)には「新しい検定教科書を考えるつどい」(講師石山久男さん)を行います。6月に大田区が行う教科書展示会に行き、市民意見をみんなで書くために学習しようという催しです。これには6団体が賛同団体になって、実行委員会を作って参加しています。
教科書にたいする市民意見は、前回育鵬社側を支持する意見が数の上では多かったこともあり、育鵬社教科書がどんな問題を持っているかの資料を作り大田区の3カ所で開かれる展示会への参加も呼びかけています。
私たちの願いを教育委員会に届けるためには、多くの区民が参加する必要があります。そのために「育鵬社、自由社の社会科教科書では子どもたちの将来が心配です。子どもたちに真実を学べる教科書を手渡したい」というカラーパンフを作製しました。このパンフをさまざまな集会だけでなく、公園や駅頭(蒲田、大森、梅屋敷、池上、鵜の木、田園調布)で配布したり、成人の日に集まる青年たちや中学校の入学式に集まる親への配布もしています。また戸別配布もしています。
また教育委員会の傍聴にも毎回参加しています。教育委員会に対しては教科書の選定にあたって「大田区平和都市宣言」にもとづくこと、教科書の展示場所の拡大や教職員が意見を述べやすい環境を整えるようにという要望書を出しました。
これにたいしては、教育委員会より「日本国憲法及び教育基本法」の理念にはかり採択するという回答(2015年2月)を得ています。さらに教育委員に手紙を書こうというキャンペーンも行っています。
毎月開かれる教育委員会の傍聴席は16人で、数倍あつまる傍聴希望者は抽選でしか入れません。前回の採択の際は傍聴席を増やしましたが、区役所前に集まったのは200人以上で、入場出来たのは四十数人ほどでした。傍聴席をもっと増やせという要求もしています。
教科書が悪くなることは、教育だけてなく安倍政権が進めている憲法改悪や自衛隊の参戦をねらった動きと連動しています。戦前の教育が子どもを戦場に行かせるのに大きな力を持っていたことを考えると、私たちの運動も教科書だけに限らず、日本国憲法を守り、戦争に反対するすべての方々と連帯していく必要があります。
大田区と武蔵村山市だけだった育鵬社教科書採択が、他地区にも広がろうとしている情勢から東京全体、横浜市、川崎市などとも連携しながら運動を進め、市民組織を共に強めるよう力をいれたいと思います。
『子どもと教科書全国ネット21ニュース』(2015年6月)
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